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西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ第20回「正助の黒い石」

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こんばんは。武者震之助です。

今週は、西郷どん不在の政治劇に時間が割かれ、かえって迫力あったのでは?

なんて印象の方もおられたかもしれませんが、本レビューは厳しめの内容となります。
申し訳ございません。

 

大島を離れての政治パートはどうなるか

西郷どんは、わっぜラブラブな新婚生活を送っています。

ここで「ハジキ」という、手の甲に入れる刺青島について説明する場面。
音楽や考証は頑張っています。

ただ、このとき西郷どんは薩摩で何が起きているのか知らなかったのだそうで……。
あれ?
大久保正助とペンフレンドじゃなかったっけ?

実際の西郷は、決して新婚ラブラブで政治を忘れてしまうような男ではありません。

愛加那のことは、ハッキリ言ってしまえば、いつでも捨てられる。
政治復帰への野望ゆえに、彼はそう割り切っておりました。

と思ったら……今週は、大島から離れて政治パートをやるつもりのようです。

おぉっ!
そっちをやるんだな!
ラブラブライフはもういらないから、よし、やろう!

 

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もう斉興は出番不要で良かったのでは……

話は一年前にさかのぼります。

さぁ政治劇かと思っていたら、大久保正助の父親が隠居して、大久保家には子供も生まれるらしいというホームドラマ仕立て。
こういう演出がイカンと思うのです。

緊迫した政治劇にするなら、ホームドラマなんてバッサリ省いて、いきなり久光が険しい顔をしているアップでも映せばよいのに。
変な時間稼ぎをするから、間延びしてしまい、ヌルくなる。

そしてここで、斉興がまた出てきます。
ベッタベタな悪役である斉興が、キャラクターとして動かしやすいという、そういう作り手の事情が透けて見えるようで、これは辛い展開です。

時間を遡るのはよいとしても、せめてこの人の死後、久光新体制下からのスタートでよかったのでは?
ナゼ、ここまでしつこく斉興を出すのでしょうか。

島津斉興(鹿賀丈史さん)

確かに斉興は斉彬死後一時復権しますけど、大抵の作品ではそこを省きます。
特に必要性がないからです。

もうそこはすぱっと省いて久光体制にして、「精忠組」との関係を描くべき。
一応、精忠組っぽい面々は出てくるけど、何がしたいのかわからない。
ブーブーと政治的な不満を言うだけです。

 

回をまたいで展開できない 致命的な弱点

薩摩藩は政治的な処分者が多い藩です。

本作序盤の「お由羅騒動」のような政治事件がたびたび起こりました。

西郷隆盛の流刑(島流し)は妥当だった?そもそも薩摩藩には流刑が多い?

そういう藩で。
処罰すらありえる状況で。
政治改革を求めてメンバーの集まることが、どれだけ命がけで、大変なことか?

制作サイドの方々は、理解されていないのかも。

昼間からグダグダと、大声で文句を垂れ流す西郷どんの郷中仲間たち。
緊迫感がナッシングですよ、ナッシング!

しかも彼らは、斉興が「西郷どんを切腹させようとした」という、本作の創作に関して怒っているようで、どうしようもない。

政治劇を期待していたのに、またもや肩透かし?
今週もヤンキー漫画オマージュですか……。
もう、無茶苦茶orz

なんでこんなコトがまかり通るのかわからないのです。

子役時代にちょろっと触れて、今までほとんど無視してきた薬丸自顕流の横木打ちを突如として入れて来たのも不思議。
構成が決定的におかしいと思います。

西郷のラブパートに入る前、視聴者がみていた断片的な政治劇は「安政の大獄」で終わっていました。
そこからスタートさせないと、話がつながりにくくなります。

本作の数多い欠点のひとつに【回をまたいで展開できない】ということがあります。

単純明快さを狙って一回ごとのベタな区切りを重んじるため、
・ロングパスの伏線を回す
・回ごとのつながりをきちんと構成する
・キャラクターの言動に統一感を持たせる
ということが出来ていないのです。

これは連続ドラマとして、かなり致命的な欠陥です。

 

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すでに陳腐化してしまった碁

久光が大久保正助と碁を打つ場面が入ります。
こちらも大変残念ながら、昨年以前の出来の悪い焼き直しとしか思えません。

井伊直虎小野政次が、碁盤を挟んで本音を語りつつ、対局する。
あの場面は印象的でした。
演出もよかったと思います。

一昨年、負けそうになるとわざとひっかけたふりをして碁盤を台無しにしていた真田昌幸も素晴らしかったです。

しかし、本作は……。

いきなり久光が碁石をふっとばす場面からは、幼稚さと横暴さを感じてしまいました。
彼の精神年齢が、昨年の子役時代の虎松(井伊直政の幼名)以下に思えてしまう。

碁石バーン!で終わったのなら、まだマシでした。

久光は、大名家の出身者なのに、大久保正助に白刃をぬいて突きつけるのですから、もうゲンナリ。
こんな無茶苦茶な行動は、もう主君押込(しゅくんおしこめ)モノでは……。
※主君押込……藩主を監禁すること

薩摩では、ひとたび刀を抜いたらただでは納めるなと教えられています。

刀を抜いたら、必ず血が流れる――。
それぐらい抜刀は覚悟を伴う動作なのです。

それを、キレたチンピラがナイフを振り回す程度の感覚って申しましょうか。

ふと思ったのですが、ロシアンルーレットで味をしめたのですかね?
エキセントリックに怒鳴りあって武器をぶん回しておけば、なんとなくカッコは付く――って、んなわきゃーない。

 

最低大河で薩長同盟が着々と……

そもそも、せっかく名優の青木崇高さんを配しているのに、久光の会話があまりにスッカスカではないでしょうか?

中身のない会話しかできないから、派手な演出と【わっぜ緊迫したBGM】でごまかすしかない。
んで実際にそうしちゃっている。

久光は何がしたいの?
どういう政治的な意図で動くの?

それって今後の西郷にも関わる話で、絶対に外せない説明だと思うのですが……。

次の場面、大久保満寿が、お由羅の愛犬とスイーツを楽しむ女子会に呼ばれています。

斉興とお由羅はベタな悪役で動かしやすいのでしょう。
しかしこの夫婦をいつまでもしつこく出す意味は全くありません。

由羅(小柳ルミ子さん)

綺麗な格好をした女性がお菓子をつまんでダラダラしている場面、どうしたって『花燃ゆ』を思い出してしまいます。

こうなると、最低大河で薩長同盟――という冗談みたいな話が本当に起きてしまいそう。
本物の薩長同盟は幕府にとどめを刺すことになりますが、もしかすると本作は、大河ドラマというコンテンツを崩壊させたい陰謀でも? 心底おそろしくなる展開です。

このインスタ映えしそうなパーティについていうことは、何もない、ナッシング、虚無。
下級藩士の妻を招いて女子会て……。

もう、猿叫しながら私も横木を打ちたい。このやるせなさをぶつけたい。

チェスト、せごどーん!!

 

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斉興に評価されていたのは久光であって……

満寿が、わっぜインスタ映えする女子会について夫に報告すると、正助が怒ります。
どうやら彼もパーティがムカつくようです。

その気持ちは理解しますが、満寿がもらった子犬ちゃんに関するゴタゴタとかも不要なんですけど……。

死にそうな斉興が、病床で久光に嫌味を言い出します。
頼むからもう退場してくれよ。
ないごて名君である斉興がこんな扱いなのでしょうか。いや、斉彬も大概でしたが。

んで、斉興から久光への訓戒ですが……実際とは全く違います。

彼はむしろ、斉彬よりも久光を高評価していて、こんなワケのわからないダメ出しはしていません。

斉興の遺言のせいで、久光が頭の固い保守的な暗君になるという展開にするのでしょうか。

もう5月も終盤ですが、久光のキャラクターはまだ芯すら通っていない。

イノセントにしたいのか、バカなのか、意外と賢いのか。
あえてつかみどころのない人物、多面性のある描き方をしているのではなくて、ただ単にキャラクター像のデッサンが狂っているだけでは?

演じるほうもこれは大変ですよ。
演技プランを作ることすらできないかも。

と思っていたら斉興がようやく死去。遅いよ。

こうして久光が権力を握ったという描写が、【わっぜ迫力あるBGM】とともに流れます。

 

「もっと会話してよ」とか狆とか

再び精忠組の稽古シーンへ。

確かに薩摩における自顕流は大事です。

しかし問題は、彼らがまったく頭を使っていないように見える点でしょう。
もともと精忠組は読書会から始まっていたのに、そういう要素は感じられず。

ある日、大久保家に、由羅がわざわざやって来ました。
さみしいからあげた子犬を戻してもらいたいのだそうです。

これも無茶苦茶な話で、狆なら島津家で簡単に手に入れられたはず。

奈良時代からの愛玩犬「狆」島津斉彬も、徳川斉昭も、ペリーも、イギリス人も、思わずデレデレ

満寿が、ワンちゃんを引き取ったのは、出世のためだと夫に説明します。

うーーーーん。
なんだか薩摩藩のネジがすっぽ抜けすぎていません?

ここで満寿は「もっと私と会話してよ」とかなんとか言い出す。

これのどこが幕末薩摩なのでしょうか。コスプレ現代劇にしか思えません。
それにもう半分以上尺を使っています。




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桜田門外の変」も今日やるわけですから、そのへんもフォローしないと……。

 

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