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その日、歴史が動いた 今川家

今川館の戦いで、やっぱり逃げるしかなかった今川氏真 嫁の実家・北条家に落ちのびる

更新日:

洋の東西や宗教・人種、時代が違っても、どこか似通った人物が歴史の表舞台に出てくることがあります。

「あっという間にヨーロッパを席巻」したが「ロシアに負けて転がり落ちた」という点で見ればナポレオンとヒトラーは似ていますし、もっと広く言えば「美女のせいで国が滅びた」というのは世界中どこにでもある話ですよね。

同様に「君主としてよりも趣味人として生きた」という面では、ルイ16世今川氏真も似ているのではないでしょうか。
ルイ16世は錠前作り、氏真は蹴鞠や和歌とインドア・アウトドアの違いはありますが、二人とも決してイケメンとは言いがたいのに奥さんとは連れ添えたという点もそっくりだったりして。

氏真を主人公にしても、『ベルばら』みたいな長編はできないと思いますがね、HAHAHAのHA・・・。

 

名門・今川家に必要なのは都であり城ではない?

さて、前置きが長くなりましたが昨日の続き、逃げ帰った氏真のその後のお話です。

永禄十一年(1568年)12月13日、今川家の本拠・駿府で今川館の戦いがありました。

といっても、これまたロクに戦ってないんですが。
「城」ではなく「館」とついていることからもわかるように、ここはそもそも防御機能も整っていないような建物だったからです。

もともと足利家に連なる名門・今川家は、駿府を「東の都」といわれるほど区画整理の整った街にしていました。
そんなところに仰々しい城は似つかわしくないと思ったのか、それとも京の御所になぞらえてか、「名門のウチがこんなところまで攻め込まれるわけがない」とタカを括っていたのか、あるいはこの全部+αなのか、武家としてはあるまじき失態です。

碁盤の目状に道を敷くと日常における交通は便利になるものの、敵が来たときにもあっという間に攻め込まれてしまうわけですからね。

駿府城

今川館は後に徳川家によって駿府城という近世城郭に生まれ変わった/wikipediaより引用

ちなみに現在の東京・下町がやたら入り組んだ道になっているのは、家康がこの辺のことを見越してわざとそういう風に道を作らせたからだといわれています。
とくに今の上野や千住方面は江戸城から見て鬼門(北東。縁起の悪い方向とされていた)だった上、そのずっと先=東北には野心満々の伊達政宗がいたのですから無理もありません。

 

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八方塞がり もはや逃避行しかない!

さすが家康狸は抜け目ない……という話はここまでにして、当時の今川家の状況を三行でまとめてみましょうか。

薩た峠から意気揚々と進軍の信玄
防戦すら出来ない今川館。
出撃したと思ったら即リターンの主君・氏真。

…いやぁ、今川家臣の苦労が偲ばれます。

「判官びいき」がモットーの当コーナーですので、一応氏真の弁護をしておきますと、正室を見捨てていないという点は良かったんじゃないか……な……?
といってももちろん手に手を取り合っての逃避行なんてロマンチックなものではなく、氏真は「別の城に篭るから早く準備してね!」とバタバタしっぱなし。正室である早川殿(後北条家出身)は輿も履物も用意できずに着の身着のままで逃げたという散々なものでした。

 

掛川城へ落ちのびた頃にはお供もわずか

さらにその「別の城」も既に武田軍の手に落ちており、またも氏真のアテは外れてしまいます。

しかし逃げ足だけは速かったので、今度は掛川城(現・静岡県掛川市)に向かって氏真夫妻は落ち延びていくのでした。

掛川城

掛川城/photo by bizmac

お供は数十~100人程度だったそうで、とても名門の一行とは思えない人数だったそうです。
多分侍女など非戦闘員も含まれているでしょうから、兵として戦える数はもっと少なかったでしょう。

後日、早川殿の実家である後北条家が「ウチの可愛い娘に恥かかせやがって!武田許すまじ!!」と怒りを燃やしたのも無理はありません。もう氏真なんかどうでもよかっt……ゲフンゲフン。

こんな状態だとすぐさま追いつかれて氏真の首が飛びそうな予感がしますが、妙な神様に好かれていたのか、彼はまだまだ生き延びます。

その続きは月末の当コーナーで。

長月 七紀・記

参考

http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2007/12/post_d132.html




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http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2007/12/post_d132.html

 




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