歴史戦国でワクワクしたい!

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

その日、歴史が動いた

三国志は謎が多すぎるためロマンの世界が永遠に広がっていく

更新日:

 

突然ですが問題です。忠臣蔵と元禄赤穂事件の違いは何でしょうか?
多分特別に興味がない限り、この問いに対する第一声は「は?」でしょう。

細かく説明しようとすればキリがないですけども、一番シンプルな答えは「お芝居の元ネタになった事件とお芝居」というところですかね。
実はこれ、忠臣蔵に限った話ではありません。おそらく日本で最も有名なお隣の国のアレも同様です。

 

221年の4月6日は、お隣中国で劉備が蜀の皇帝に即位したとされている日です。

この人の名前は三国志を元にした漫画やゲームですっかりお馴染みになりましたので、「誰?」という人は少ないかと思いますが、ここまでの経緯がよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

というわけで、本日は中国の三国時代と、二つの三国志についての二本立てでお送りいたします。

実は100年もの間続いていた

まず、三国時代とは何ぞやというお話です。

文字通り中国大陸に三つの国が並立していた時代を指しますが、なんと約100年もの間続きました。有名な赤壁の戦いやら諸葛亮の何たらについてはごく一部だったりします。

期間が期間ですのでそれぞれの国の王様がガチンコ勝負して終わったなんて単純な話でもなく、子供や孫の代まで続いた戦乱が三国志の舞台です。

 

時系列順だとこんな感じになります。

1、漢という王朝がボロボロになる

2、董卓(とうたく)というテンプレなワルモノが政治を牛耳るが、反抗する人々(曹操・劉備・孫堅含む)によって退治される

3、曹操が実質的に漢王朝のトップになる

4、曹操の息子・曹丕が正式に漢を滅ぼして魏という王朝を立てる

5、魏にムカついた劉備が蜀という場所で漢王朝の後継者として皇帝に即位する

6、現在の上海方面で孫堅の子・孫権が呉という国を立て、やっぱり皇帝に即位する

7、国同士の三つ巴になりあっちこっちでドンパチ

8、魏がまず蜀を討って一国脱落

9、呉で孫権が耄碌して大騒ぎ

10、魏の三代目が部下に裏切られて別の王朝(晋)が作られ、晋が呉を滅ぼす

三つ巴状態そのものは7の前から始まってたりしますが、だいたいこんなもんです。

有名なシーンはどこに入るのかというと、映画化された赤壁の戦いは4と5の間、諸葛亮が亡くなったのは8の数年前くらいになります。出師表とか。
実は最後にいいとこ取りしたように見える晋も、すぐ別の国に滅ぼされて再び戦乱の世になっていくので、まさに諸行無常な流れです。中国史だから仕方がない。

スポンサーリンク

歴史書『史記』を真似て陳寿が編纂

んで、「三国志」自体はどこから始まるのかという話ですが、その前にこれがどんな本なのかという点にも触れておきましょう。

「三国志」は歴史書です。陳寿という三国時代から比較的近い時代の人が書いたもので、各国の皇帝一家やその家臣たちの人物像や功績を一人ずつ書いている”紀伝体”という形式を取っています。

これは彼が初めてやったことではなく、より古い時代の歴史書「史記」で確立されており、陳寿は「憧れのあの本と同じ形式にしよう!」というわけです。NotパクリButリスペクト。
が、三国志には極端な話大量の箇条書きのようなもので、一本通ったストーリーはありませんでした。時系列順でなく人物ごとにまとめていたのでそうなってしまったのです。

では人形劇やらゲームやらで知られている「三国志」は日本オリジナルのものかというと、そうでもありません。
ほとんどの場合、上記の歴史書を元にして書かれた「三国志演義」という書物をベースにしています。

”演義”とは小説を意味する単語で、この場合は「三国志を元にした民衆向けの物語」というところでしょうか。
他にはマンガで有名になった「封神演義」や、「隋唐演義」などがあります。固有名詞ではないんですね。
(日本では歴史書のほうを「正史」、小説を「演義」と呼ぶのが通例ですので、以下これに倣って表記します)

同じ人が三回死んでるなんてバージョンも

しかし記録を元にしているとはいえ、想像で埋めないと話が繋がらない箇所が多々あるため、演義のほうは「ソレ現実的にありえなくね?」という場面も多々あります。

さらに、日本では作家先生方がアレンジを加えたもののほうが有名なため、さらにややこし……バリエーションに富んでおり、もはや中国的な意味での正史・演義ではなく、「日本版三国志物語」と表したほうが的確な状態だったりします。

普通の人に「三国志演義って知ってる?」なんて聞いても多分「エンギってなにそれおいしいの」ってなもんでしょう。聞いたことないですけども。

しかし、元は歴史書なので正史も演義も日本版も、上記1〜10までの流れはほぼ同じです。オープニングとエンディングは若干違ったり、ついでにいえばIF小説では8で蜀が滅びなかったり、10で呉が滅びなかったりしますがまあそれは別の話ですね。

あまりにも元ネタが長いため作家先生ご自身も混乱することがあるのか、たまに同じ人が三回死んでるなんてバージョンもあったりします。どなたとは言いませんが。ええ、言いませんとも。

日本版ではグロいシーンがばっさりカットされていることも多く、これまた元ネタとは変わっている点です。
戦の話なんだから血生臭いのは当然なんですが、日本の話と比べてケタというかレベルというか次元が違います。古代のこと故にググっても文字上の表現しか出てこないのでここに書いてもいいのですが、「血」と聞いただけでも気分の悪くなる方がいらっしゃるかもしれませんので、やめておきましょう。

どうしてもご興味のある方は「劉備 妻 劉安」でググる先生かヤホー先生にお訪ねください。

スポンサーリンク

1000人以上も登場人物がいるため・・・

……で、どうしていつまでも本題に入らないのかというとですね、まさにこの正史・演義・日本版の間にギャップがありすぎて、「これこれこういう人だった劉備がかくかくしかじかで皇帝になった」と書くと、必ずどれかと矛盾してしまうのです。
決して手抜きをしているわけではありません。ええ。

特に劉備については男女平等な(ことになっている)現代ではかなりアレな行動が多いこともあり、全方向から苦情を受けないような書き方が思いつきません。ガチで。

さらに、三国志に限らず中国は名字のバリエーションが日本よりずっと少なく、同姓同名に見える別人や「親戚かと思ったら赤の他人だった」なんてことがごく当然のように何回も起こります。ちなみに三国志の登場人物は1000人以上です。

劉備に関係する人物に絞ったとしても、何百人いるか数えるのがアホらしくなりますよね。ね?
そんなわけで、「三国志と忠臣蔵は元ネタとお芝居・物語でえらく差がある”お仲間”みたいなもの」というお話でした……と終わらせるのも乱暴すぎますね。
では、最後に日本とどう関わってきたのかという話をして終いに致しましょう。

日本では飛鳥時代に存在は知られていたハズ

といっても、正史・演義共に正式な伝来時期はわかっていません。

飛鳥時代に蘇我入鹿を董卓に例えた表現が出てきていることから、部分的もしくは風聞のみにしろ、三国志という存在はある程度知られていたと思われます。
12世紀の貴族の日記に「三国志読んだよ」という記述があるため、この頃までに国内での定本に近いものができていたのではないでしょうか。他の物語みたいに聞きながら書き写していたとしたら、今頃全くの別物になっていたでしょうしね。

その後は日本の人物を三国時代の人物になぞらえることが増えていきますので、少しずつ貴族以外の人々にも広まっていったようです。有名な例では、竹中半兵衛が「今孔明」と呼ばれたりしていますね。

最も大きなブームは吉川英治先生が新聞で連載した小説「三国志演義」で、これを元に横山光輝先生がマンガ「三国志」を発表し、さらに他の作家先生も別の解釈で人物を描き……というサイクルができました。

最近はアクションやら恋愛やらシミュレーションやらカードやら、ゲーム業界でも引っ張りだこの題材になっています。

特に、某無双シリーズで多くの武将やその夫人がイケメン・ちょい悪オヤジ・ロrもとい可愛い女の子として表現されてから激増したのは皆さんご存知の通り。
爺様キャラはいるのに婆様キャラがいないのは製作陣の趣味なんですかね。他のシリーズでもそうですけども。

元気なシニアの多い現代日本ですから、せっかくならコンピューターおばあちゃんならぬデストロイヤーおばあちゃん(仮)とか見てみたい気もします。

 

 




スポンサーリンク


長月 七紀・記

 




桂小五郎
またの名を木戸孝允


1位 甲斐源氏の重責とは?
武田信玄53年の生涯


2位 ついに登場!
坂本龍馬の生涯マトメ


3位 漫画『アンゴルモア』で
盛り上がる元寇のすべて!


4位 この人こそが幕末王!?
天才・吉田松陰


5位 意外と知らない
源義経の生涯ストーリー


6位 史上最強の出世人だが
最期は切ない豊臣秀吉


7位 ゴツイケメンな幕臣
山岡鉄舟の信念


8位 藤原道長
出世の見込みなかった62年の生涯


9位 大政奉還から戊辰戦争
までのドタバタを分かりやすく!


10位 軍師の枠を超えていた!?
黒田官兵衛、真の実力


注目 金栗四三いだてんモデル
日本人初の五輪選手は驚きの成績!?


注目 まんぷくモデル
安藤百福50歳から再出発!



-その日、歴史が動いた
-

Copyright© BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) , 2018 All Rights Reserved.