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その日、歴史が動いた

風雲告げる国際情勢 だからこそ粗末にしてはいけない…国旗 ユニオンジャック制定

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個人同士・会社同士の場合同様、国家同士の間でも礼儀は重要です。

なぜか会社の重役や国会議員などエラくなるにしたがって「人の話を最後まで聞いてから自分の話を始める」という最低限のマナーが守られていない気がしますが、これを国家間でやってしまうと一気に関係が冷え込むこともあります。

面と向かっては元より、直接顔を合わせていなくても相手国を象徴するような「モノ」であってもそれは同じです。
というわけで、今回はどこの国にも定められているアレのお話です。

Flag_of_the_United_Kingdom.svg

1606年(日本では江戸時代はじめの慶長十一年)のあす4月12日、イギリス国旗であるユニオン・ジャック(ユニオン・フラッグ)の初代が制定されました。紺地に白と赤の十字が組み合わさっているアレです。
比率が厳密に計算されているため、縮尺を変えるときには一番気を使う国旗らしいですが、実にカッコイイデザインですよね。
実は見た目がいいだけでなく、イギリスの正式名称=グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の成り立ちと密接に関わっている図案でもあります。

4つに分かれているイギリス

経緯を見る前に、イギリスが主に4つの地域(国)から成り立つ連合王国であるという前提をお話しておきましょう。※( )の中は中心となっている都市の名前
イングランド(ロンドン)・スコットランド(エディンバラ)・北アイルランド(ベルファスト)・ウェールズ(カーディフ)の4つです。
全体の首都がロンドンだからといって、他の3国が格下というわけではないのでご注意ください。多分現地の方にぶん殴られます。
「イギリス人ですか?」と聞きたいときも同様で、イングランドでなくUKと言わないといらぬ誤解を招く可能性があるそうです。UKなら「連合王国」という意味ですので、より広い範囲を指すことができます。
日本で例えるなら、代々京都に住んでいるお家の方に「大阪出身ですか?」と聞くようなものでしょうかね。逆もまた然り。

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なんでユニオン=連合なのか

この4つの国が連合して1つの王国になったのは、長い歴史の中で見るとつい最近のことでした。
まず13世紀頃にウェールズがイングランドの支配下に入ります。
そして1606年にはイングランドとスコットランドが同君連合(同じ王様をもつ国同士仲良くやろうぜという約束)を組みました。
最後にアイルランドが加わり、現在のイギリスができたというわけです。

厳密にいえば現在イギリスの中に入っているのは”北”アイルランドだけで、アイルランドの大部分はまた別の国であり、背景にいろいろややこしい経緯があるのですが……。
その辺までお話しするとまた長ったらしくなり過ぎるので、また日を改めて取り扱いますね。

この4つの国はそれぞれ独自の国旗を持っていました。
イングランドは白地に赤十字、スコットランドは青地に斜めの白十字、アイルランドは白地に斜めの赤十字という意匠でした。
これらをひとつずつ組み合わせていった結果、今のイギリス国旗ができたのです。
ですので、1606年の時点ではイングランドの旗+スコットランドの旗だけを組み合わせた図案でした。

ちなみになんでウェールズは今も昔も入っていないのかというと、他の国と比べて早くイングランドの支配下になったために「国家としてはイングランドとウェールズで一つ」とみなされていたからです。
ウェールズの旗も白と緑のツートンに赤い竜が描かれていてかなりカッコイイのですが、いかんせん他の旗とあまりにも違いすぎて組み合わせるのが難しいため、今でもウェールズは国旗上(´・ω・`)な扱いになっています。

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日本の国旗の由来は

ついでに、他の国旗の由来もいくつか見てみましょうか。
まずはおなじみの日の丸=日本国旗から。
法律上では「日章旗」とも呼ばれ、日=お日様を表した図案です。決して梅干とご飯ではないのです。
神道でははるか昔から「太陽は神聖なもの」と扱われており、その形をあしらったものになっています。
神道の最高神・天照大神が太陽の象徴であること、聖徳太子から煬帝への手紙に「日の出ずる所」「日の没する所」など太陽を基準としていた記述があることなどからも、当時の人々がいかに太陽を特別なものとしていたかがわかりますね。
「白地に赤い円」という現在の色になったのはもっと後の話で、一説には「平家が赤地に金丸、源氏が白地に赤丸の旗を使っており、源氏が勝ったので後者が主流になった」とか。
紅白の色合いは縁起が良いとされているのも関係あるのでしょうね。

日の丸に太陽の光を表す線を足したものは「旭日旗」(きょくじつき)といいます。
旧軍の旗のイメージが強いためか、今では何かと物議を醸す元になることもありますが、そもそも海上自衛隊では現在も堂々と使っていますので何を今更という話だったりもします。

ブラジルの国旗は星空

ちょっと意外なのがブラジル国旗です。
緑地に黄色いひし形、中央に青い丸の旗ですね。
あの青丸、実は星空を表しているのだそうです。
共和制になった日の空と、国内の州+首都の数にちなんだ27個の星が描かれているのだとか。
地球だと思っていた方結構多いんじゃないでしょうか。私もです。

四角くないネパールは世界最高峰の誇り

また、変わった形の旗としてはネパールが挙げられます。
三角形が二つ重なっていて、多分一度見たら忘れられないアレです。
もちろん奇抜にしたいがためにああなったのではなく、それぞれ別の三角形の旗として使われていたのを組み合わせたのだそうですよ。
中の図案や全体のシルエットも「月と太陽」「ヒマラヤ山脈」「ヒンドゥー教と仏教」など、ネパールを構成するさまざまなものを意味しているとか。

一カ国ずつ挙げ続けるとキリがないのでこのへんにしておきますが、参考リンク先ではもっといろいろ書いてあるので、ご興味のある向きはぜひどうぞ。

最後に、国旗を比較するときに知っておくと面白いかもしれない雑学をご紹介しましょう。
国旗にはよく赤や白が使われていますが、実は国によってかなり意味が違っているのです。

例えば赤だけでもこんなにあります↓
・情熱(ドイツ)
・人(ロシア)
・大西洋と太平洋(カナダ、左右のみ)
・博愛(フランス)
・血(スペイン)
・勇気(オランダ)
・戦争の悲惨さ(イラク)
・憲法(イラン)
・太陽(日本、パプワニューギニア)
・民族の統一(メキシコ)

どれも何となく納得いきますが、海と結びつかない赤を大西洋と太平洋に見立てたカナダ人すげえ。
多分メープルリーフ(サトウカエデの葉)といえば赤のため、左右の色を合わせたのでしょうけども。

白はこんな感じです↓

・国土(カナダ)
・平等(フランス)
・信仰心(オランダ・メキシコ)
・神(ロシア)
・雪(フィンランド)
・平和(イラン)
・寛容(イラク)

こっちもわからなくはないかなあという感じですね。
日本の場合は白単独よりも”紅白”=めでたいという意味が強いようです。

で、こういうさまざまな経緯や意味合いがこもっているものなので、自国はもちろん他国の国旗は丁寧に取り扱わなくてはいけません。
破ったり火をつけたり踏みつけたり噛み付いたりペンキぶっ掛けるなんてのはもってのほかどころか、前世紀初頭であればどうなっていたかわからないほどの侮辱にあたります。
別に特定の国を指しているわけではありませんが、もしスポーツの応援などで他国の国旗に触れるときは丁寧に扱いましょうね。
特にどこかへ設置する場合にはいろいろルールがあるので、そういう機会があったときはきちんと調べておいたほうがいいでしょう。
流石に小学校の運動会で使う万国旗のような場合は、そこまで厳密ではないと思いますが。アレにも礼儀が必要だとしたら、マジシャンの方はいろいろ仕込めなくなっちゃいますしね。

長月七紀・記

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参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/ユニオンジャック
   http://www.sarago.co.jp/index.html





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