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その日、歴史が動いた

実はデカイ「お墓」なんです サン・ピエトロ大聖堂の基礎石が設置される【その日、歴史が動いた】

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有名でキレイなものであるほど、その由来や歴史は案外知られていません。

特にヨーロッパ圏の建築物はよく観光名所になっていますが、「ステンドグラスキレーイ!」くらいの目的で行く人が圧倒的に多く、見”学”というよりは見”物”しかされたことのない方が多いのではないでしょうか。
もちろんそれも悪くはないのですけれども、イイ大人としては「なぜ名所なのか」という背景をちょっとだけでも知っておき、見聞を深めるのがよろしいのではと思います。そうすると、写真を撮れないような場所でも思い出に残りやすいですし。
建築に何百年かかってるとか、その間にどんな出来事があったかとか、そのくらいなら改まってお勉強するほどでもないですしね。
というわけで、本日は世界でも1・2の観光客を迎えるあの建物のお話です。

1506年(日本では室町時代の永正三年)、ヴァチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂の基礎石が設置されました。
この聖堂そのものがヴァチカン市国なので語弊があるような気もしますが、こまけぇことはいいんだよ。

Wikipediaより

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カトリック教会そのものができたのはもっと昔の話ですが、意外にもサン・ピエトロ大聖堂が本拠になったのはずっと後の話でした。
それまでは同じくローマ市内にあるラテラノ聖堂というところが本拠地とされていたのですが、世俗とのすったもんだがあり一度追い出され、その間にボロボロになってしまうという身も蓋もない状況に陥っています。
そのため、新しく本拠として候補に上がったのがサン・ピエトロ大聖堂の場所だったというわけです。

ここはキリストの一番弟子扱いになっているペトロという人のお墓とされていたところだったので、もともと巡礼地になっており、聖堂もありました。
場所的に近かったから選んだだけとかそんなまさか。

……そんなエライ人のお墓を年間何百万もの人が踏みつけてることになるんですが、そこはいいんですかね。
まあ、「最後の審判で復活するために肉体を残す(土葬する)」はずなのに、”棺を床面に使ってる教会”とか”骸骨でできてるお堂”とかがゴロゴロあるのがキリスト教なので、それこそ「こまけぇこたぁ(ry」なのかもしれませんが。
教えてエ□い人。

ちなみに”ピエトロ”はペトロのイタリア語形で、他にもヨーロッパ諸国の言語ではこんな風に変化します。
・ピーター(英語)
・ピエール(フランス語)
・ペーター(ドイツ語)
・ペドロ(スペイン、ポルトガル語)
・ピョートル(ロシア語)
どれも何となく聞き覚えがありますね。

もともとこの単語自体「岩」という意味があるので、ロシア皇帝にピョートル名が多いのはなんとなく合点がいきますが、世界一有名なウサギや某アルプスの少年の名前にそんなゴッツイ意味が隠されていたとは驚きです。
ウサギは岩の間に住んでてもおかしくないですし、アルプス山脈もデカイ岩場といえば岩場ですけども。

おっと、また話が大幅にそれました。元へ。
そういう経緯でカトリックの本拠はサン・ピエトロ大聖堂ということになったのですが、いかんせん時代が時代です。イタリア半島そのものがあっちこっちの国に組み込まれていたため、近所から支援を受けて順調に……とは行きませんでした。
そして建築技術の未発達もさることながら、あまりの規模のデカさ、デザインの右往左往、資金不足などによりなかなか完成に至らなかったのです。
「ここ本拠にしようぜ!ついでに建て替えな!」といい始めたのが1377年頃の話で、基礎工事が始まったのが1506年なのですから、異教徒かつ異民族の我々日本人からすると「もういい加減諦めろよ」としか言いようがありません。

が、スペインのレコンキスタ同様、キリスト教が関わると先祖代々の意地を発揮するのが当時のヨーロッパの価値観ですので、そのくらいではめげません。
何人もの教皇があっちこっちの建築家や芸術家(ラファエロ、ミケランジェロetc)に無茶振りをし続け、17世紀にやっと今日の姿になりました。実に300年越しの大計画になってしまったことになります。
これでも世界最長ではなく、ドイツのケルン大聖堂などもっと建築年数がかかってる建築物もあるのがヨーロッパ文化の恐ろしいところです。
基本的に地震がない土地柄だからこそできることですね。

でも、宗教本来の目的である衆生の救済に専念せず、自分の家の工事にカネを惜しまないような態度を見せていたら、そりゃルターだって「今の教会は腐ってる!!」って言いたくなりますよねえ。
悪名高き免罪符も、サン・ピエトロ大聖堂の建築費用という名目で出された面がありますし。

やっぱり宗教家はあんまり欲を出さずに、信仰と信徒を守ることに専念したほうがいいんじゃないですかね。


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長月七紀・記




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参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/サン・ピエトロ大聖堂



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