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フリードリヒ2世(Wikipediaより)

ドイツ その日、歴史が動いた

フリードリヒ2世とは? マリア・テレジアと結婚しそうになったドイツのおやっさん

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どこの国でも「ここといえばこの人」みたいな歴史上の人物っていますよね。
イギリスであればエリザベス1世とか、フランスならルイ14世とか。

為政者に限定しなければ、イタリアのミケランジェロなどさらに多くの人物が候補に上がってくるでしょう。
ではドイツの場合は一体誰になるか……と考えると、地元ではドイツそのものより、前身になったあの国のとある王様が挙げられることが多いようです。

それは1740年(日本の元文五年)の5月31日に即位したフリードリヒ2世。まだドイツ統一前ですので、正確にはプロイセンの王様ですがこまけぇこたぁ(ry
お墓や政治の中枢はベルリンとかポツダムだったりしますしね。

フリードリヒ2世(Wikipediaより)

フリードリヒ2世(Wikipediaより)

オーストリア帝国に勝った王様

何で統一されてからの王ではなくプロイセンの王に過ぎない彼が慕われているのかというと、大きく分けて二つの理由があります。
一つは、オーストリアとの戦争に勝ってプロイセン・ひいては後のドイツを豊かにしたこと。
以前マリア・テレジアの記事でもご紹介したオーストリア継承戦争と七年戦争で勝利を収め、鉱工業で栄えていたシュレジェンという地方を手に入れたのです。
プロイセンを含め、ドイツ一帯は基本的に冷涼な気候のため農業で国を富ませることは難しく、工業で生きていくためには安定して石炭を手に入れる必要があります。
そしてシュレジェン地方は超大規模な炭田が発見されていたため、あっちこっちの国で取り合いになっており、フリードリヒ2世の食指が伸びたというわけです。
オーストリア継承戦争は「女の皇帝なんて認めねーよ!」というイチャモンが直接のきっかけですが、ここを考えると遅かれ早かれシュレジェン地方を巡って大きな戦争になっていたでしょうね。

ちなみに、マリア・テレジアとフリードリヒ2世はかつて結婚しそうになったことがあります。

もちろん政略結婚で、結局お流れになったため上記の戦争が起きたのですが。
現代に置き換えると「高校時代にちょっといい雰囲気だった男女が、成人・就職後同業ライバルになってシェアを争う」みたいな感じですかね。無理があるか。

少女時代のマリアテレジア嬢(Wikipediaより)

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ドイツの食文化の起源(あんまりすげーって思わない日本人)

もう一つは、フリードリヒ2世の時代に今のドイツとほぼ同じ食文化が根付いたこと。
当時”新大陸”と呼ばれていたアメリカ大陸から渡ってきたばかりのじゃがいもとコーヒーが、彼の治世下で広まったのです。
特にじゃがいもはドイツの気候でもよく育つ作物であるということで、自ら毎日食べて模範となったそうです。最初のうちは「ゴツくてキモイ」「ほっとくと緑色になるとか悪魔の食べ物なんじゃないの?」と不評だったらしいですが、「王様が食べてるならイイものに違いない」ということで少しずつ広まりました。

ドイツ料理(Wikipediaより)

その結果市民の食糧事情が良くなり、じゃがいもはドイツの食生活に深く根付いていくことになるのです。
これに感謝してか、今でもフリードリヒ2世のお墓にはしょっちゅうじゃがいもが供えられているそうで。お墓に食べ物をお供えするって日本以外だと珍しいんじゃないでしょうか。

コーヒーのほうは最初から人気だったようで、あまりに需要が高まりすぎて貿易赤字を招き、さらにビール業者がダメージを受けたほどだったそうです。ドイツ人からビールを取ったら一体何が残るんだ。
これに対しフリードリヒ2世はコーヒーの関税を高くして対応したのですが、それでも市民達はアレコレ炒ったりして代用コーヒーをいろいろ考えていたそうですから、ホントに皆好きだったんでしょうね。まさか一国丸ごとカフェイン中毒だったなんてことは……まさか。

部下のひざ枕で寝たことがある→BL界注目か

その他、「兵卒が怪我をしているのを見てハンカチをあげた」とか「部下の膝枕で寝たことがある」といったように、身分の上下にあまりこだわらないことからも市民からの絶大な人気を得ていました。

しかし、それはあくまで男性相手の話で、女性については自らの妻でさえも徹底的に冷遇・蔑視していたようです。
母親から虐待されたというわけでもなく、むしろ父王からボッコボコにされてたらしいのでどこからこの考えが出てきたのかサッパリです。お姉さんとは仲良かったらしいですし。
まあ、当時の社会的・宗教的観念として「女性は男性より劣った存在である」という価値観の人は珍しくなかったでしょうけどね。腕力・軍事力・政治力があってナンボの時代ですから。
これらをまとめると優しいのか優しくないのかよくわかりませんが、王様として有能な人物であったことは間違いなさそうです。

長月七紀・記




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参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/フリードリヒ2世

 




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