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ギリシャ その日、歴史が動いた

町娘との愛を貫いた20世紀のギリシア王アレクサンドロス1世 そのまさかの結末とは?

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似た言葉ではありますが、ロマンは男性、ロマン”ス”は女性に好まれることが多いですよね。
これを足して割ると「王冠をかけた恋」というものが生まれるのではないでしょうか。ややロマンスよりではありますけども。
この手の話題で一番有名なのはエドワード8世(現イギリス女王・エリザベス2世の伯父)ですが、実は同世代にもう一人同じようなことをやった人がいました。
1919年(日本では大正八年)11月4日に貴賎結婚をやってのけた、ギリシャ王アレクサンドロス1世です。アレクサンダー大王とはちょっと(かなり)時代が違います。

ちょっとこの結末はないっしょ(Wikipediaより)

父と兄が逃亡したため第1次世界大戦中に即位

この人、次男だったので元々王位を継ぐ予定ではなく、第一次世界大戦中のゴタゴタでやむなく王様になりました。
もうこの時点でトラブルの予感がひしひしとしますね。
父王コンスタンディノス1世と当時のギリシャ政府の間で、この戦争に参加するかしないかの意見が真っ二つに割れてしまい、王様のほうが「もう知らん!勝手にしろ!!」(超訳)と言ってギリシャを出て行ってしまったのです。しかも皇太子である長男も連れて。
もちろん同意あってのことではありましたが、親子揃ってよくこんな壮大な家出をしたものです。

このときアレクサンドロス1世は国に残るほうを選び、「それなら王様やってくださいよ。あ、実務は我々がやりますんで^^」(※イメージです)ということで王様に担ぎ上げられたのでした。
わかっていたこととはいえ、さすがにれっきとした王族がこんな扱いを受ければキレたくもなろうというもの。
しかし、アレクサンドロスは突然暴れだすなんて野蛮なことはしませんでした。その代わり?にもっと強烈な手段で政府に対抗します。

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一般人の町娘と身分を越えた結婚!と思ったらまさかの結末

それが即位から二年後の貴賎結婚でした。
お相手は一般市民のアスパシア・マノスという女性で、国王はよほど気に入っていたらしく「彼女との結婚を認めないなら、ギリシャには帰らない!!」と言い張り、パリへ亡命してしまいます。
よく似た親子ですね。

結婚はできたけど王妃にはなれなかった奥様(Wikipediaより)

が、穏やかな生活が送れたのはたった一年ほど。
ペットとして一緒に暮らしていた猿に噛まれたアレクサンドロス1世は、わずか20日ほどで破傷風により亡くなってしまいます。
この頃には第一次世界大戦も終わっており、舵取りが難しい国際状況の中で亡命中の国王が亡くなるというカオスに陥ったギリシャは、国民投票で王様の是非を問います。
そして「やっぱり王様がいないとうまくいかないんじゃね?」という結論が出たため、コンスタンディノス1世が戻ってきて再び王位につきました。

未亡人となったアスパシアは、アレクサンドロス1世の忘れ形見である娘を産んだ後、少ししてからギリシャの王族として認められました。コンスタンディノス1世の妻、つまりアレクサンドロス1世の母親であるソフィア王妃が口添えしてくれたそうです。
それに加えて、このときのギリシャ王家はデンマーク王家の傍流だったため「他所者が王様をやっている」という状態だったこともあるでしょう。アスパシアは一般人とはいえ先祖代々ギリシャ人の家でしたから、むしろ好都合だったとみえます。

が、ギリシャの王制自体がすぐに廃止されてしまったため、アスパシアは娘を連れてイギリスやイタリアを行ったり来たりしていたそうです。制度が廃止されてしまったということはギリシャから援助があったわけでもないでしょうし、相当苦労したでしょうね。
せめてアレクサンドロス1世が長生きしてくれていればよかったのですが。

アレクサンドラ・マンリーさん(Wikipediaより)

少しずつ変わってきているとはいえ、ヨーロッパでは今も王族の結婚相手に対してかなりあれこれ言われることが多いようです。
例えば、デンマーク第二王子のお妃だったアレクサンドラ・マンリーは「父親がイギリス人と中国人のハーフ」だというだけで「アジア人初のヨーロッパ王室入り」などと言われていたとか。
確かに間違ってはいないですけど、3/4はヨーロッパ系なのに(´・ω・`)
まあ、「高貴な血筋」であればごく普通に他所の国の王様になれる文化圏ですから、こだわるのも当然といえば当然かもしれませんが。

そこを考えると、ここ数十年で「民間からの入内・降嫁」がすっかり定着した日本って実はスゴイんですねえ。江戸時代の大奥が「子供さえできれば出世できる」場所だったことと何か関係あるのかもしれませんが、どうなんでしょうか。

長月 七紀・記




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参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/アレクサンドロス1世




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