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木曽義仲/wikipediaより引用

源平 その日、歴史が動いた

木曽義仲と巴御前 「滅びの美学」~最期は顔面に矢を受け非業の死

更新日:

人生、何をやっても裏目に出てしまう時期があるものです。
挽回の機会や救済の手があればまだしも、そうしたものがないとどこまでも転がり落ちていってしまい・・・。

寿永三年(1184年)1月21日に源(木曽)義仲が討死したのも、そうした経緯の結果といっていいのではないでしょうか。

 

後白河法皇にクビにされ、別の仕事でもポカをやらかし・・・

義経と比較されて「乱暴者」のイメージが強いような気がするのですが、義仲は義仲で頑張っています。
その辺は以前こちらの記事(関連記事:後白河にはしごをはずされまくった木曽義仲が法皇の御所「法住寺殿」へ攻め込む【その日、歴史が動いた】)で取り上げているので今回は省略しますが、何というか全体的に政治力が足りないんですよねえ。

まだ武士というものが世の中にそう多くありませんでしたから、しかるべき振る舞いを教えてくれたり見本になったりする人がいなかったわけで、ベストな行動が取れないのは致し方ないことではありますけども。
義経だってその辺は似たようなものですしね。

ものすごくテキトーに省略すると「初めは期待されてたのに、部下をうまく統率できなくて後白河法皇からクビになり、名誉挽回のため別の仕事を頑張ったものの、そこでもまたポカをやらかした」という感じです。でもこういうのよくある話ですよね。
現代ならともかく、彼の場合、直接人の命と政治が関わってるので失敗は許されなかったというのが最大の悲劇でしょうか。

源頼朝に「日本国第一の大天狗」と罵られた後白河法皇/Wikipediaより引用

源頼朝に「日本国第一の大天狗」と罵られた後白河法皇/Wikipediaより引用

 

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顔面に矢を射られ非業の死を遂げる

そんな経緯で義仲は後白河法皇を完璧に怒らせてしまい、頼朝の命を受けた義経・範頼に追われる身となってしまいました。

一度北陸へ戻ろうとしていたのですが、既に義経たちが眼前に迫っていたため、ろくに戦支度も整わないまま戦闘に入ったため見事に連戦連敗。
そして近江国粟津(現・滋賀県大津市)で顔面に矢を射られるという何とも悲惨な最期を迎えてしまったのでした。

義仲の討死直後に殉死してくれた家臣もいたので、決して人望がないわけじゃなかったんですけどね……もうちょっと頭脳派がついていてくれれば……。

 

薙刀の型にもなった巴御前

さて、義仲といえばお側の女性も現代に名を残していますよね。皆さんご存じの巴御前です。
彼女の活躍ぶりから、薙刀の一形式に「巴型」という分類が名付けられているほどですから、かなり古くから女武者の代表と見られていたことは間違いありません。

もう一つ「静型」という系統もありまして、こちらは義経の愛妾・静御前からきています。静御前は戦ったことなんてなさそうですが、巴型と比較して刃が小ぶりで細めだというので、対照的な女性の名をつけたのでしょうね。

ちなみにどちらも正妻ではありませんでした。まあこの時代ですから他に一人や二人やそれ以上いても不思議ではありません。義仲は「イケメンだけど性格がね……」と言われていたようですし。あれフォローになってない。

 

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91歳の天寿をまっとうしたとの説も!?

巴御前は最期まで義仲に付き従った……と考えている方が多いかと思うのですが、実はもう一つ説があります。上記の戦いの直前に、義仲は彼女を地元へ帰るように諭したというものです。

もちろん巴は最初嫌がりましたが、義仲に「正妻と子供に今生の別れをできないまま終わるのは嫌だ。せめてお前がこのことを伝えてくれ」(意訳)と頼まれ、涙ながらに落ち延びていった……というのがこちらの説。
その後は頼朝に許され、頼朝の家臣の妻となって子供を産み、91歳で天寿を全うしたということになっています。
彼女については物語にしか出てこないため、どの説が正しいのか、そもそも本当に存在したのかどうかも怪しいというのが現状ですが、どの説もロマンがありますね。

しかし義経に静御前といい、新田義貞に勾当内侍(こうとうのないし)といい、悲劇の源氏には女性の話がついて回るのはどうしてなんですかね。史書ではなく物語に出てくるものがほとんどなので、当たり前かもしれませんが。

どれも美談になっていますから、当時の人々なりに彼らを哀れんだことが表れている、とみるのが妥当でしょうか。

「滅びの美学」はこんなところにもあるんですね。

長月 七紀・記

TOP画像:木曽義仲/Wikipediaより引用




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参考:今日は何の日?徒然日記

 




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