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その日、歴史が動いた 欧州

NOKIAの国・フィンランドってどんなとこ? 欧州列強の狭間で揺れ動いた歴史

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日本が島国であることは皆さんご存知の通りですが、意外に広い国だというのはあまり話題にならないですよね。

同様に、ロシア全土をヨーロッパと見なすのであれば、「すぐ隣は西洋」であるということも忘れられがちです。ロシアが広すぎるので致し方ないことですが、「隣の隣」と考えればヨーロッパ諸国って結構身近なんですよね。実際の距離はさておいて。
本日はその一つである、あの国の歴史を見ていきましょう。

1918年(大正七年)の5月15日、フィンランド内戦が終結しました。
フィンランドという国の名前をご存知の方は多分たくさんいらっしゃるかと思いますが、その歴史となるとなかなか馴染みがないですよね。
というわけで、まずはフィンランドの歴史をざっくり見ていくところから始めましょう。

スウェーデンとロシアの狭間で翻弄された歴史

フィンランドというと北欧の一国でもあり、気候的にはなかなか厳しいところです。
しかし旧石器時代から人間が住んでいたそうで、人々は農業・漁業・狩猟をして暮らしていました。

12世紀には北方十字軍によりカトリック化し、14世紀からはしばらくスウェーデンの支配を受けることになります。宗教面でも大きく影響を受け、16世紀にスウェーデンがプロテスタントになったことでフィンランドもプロテスタント化しました。
その後、属国扱いでフィンランド公国という国が作られたのですが、フィンランド人に自治が認められたわけではなく、スウェーデン人が中心だったので長続きしませんでした。

その後、他の多くの国同様に、近代からは他国との戦争に巻き込まれていきます。
18世紀の大北方戦争で領土の一部をロシアへ割譲することになり、スウェーデンがナポレオンに負けた後は、ロシアの属国になりました。ロシアはフィンランド人にロシア語を強制するなどして、自ら不満の種を蒔いていたため後でしっぺ返しをくらうことになります。

19世紀末に、最後のロシア皇帝・ニコライ2世がフィンランドの自治権を廃止しようとしたのですが、暴動やロシア人総督の暗殺という頑強な抵抗を受けました。
そして20世紀に入り、ロシア革命でロマノフ家が倒れると、フィンランドは独立を宣言します。意外なことに、ソ連はこれを認めました。

北方十字軍の進路。赤1150年スオミ族に対する制圧・緑1238年1239年ハメ族に対する制圧・青1293年-1294年カレリア族に対する制圧/Wikipediaより引用

 

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富裕層の白軍と労動者層の赤軍で国が真っ二つ

しかし肝心のフィンランド人たちは、社会主義国を成立させたものの一年足らずで内戦により廃止となりました。
この内戦が「フィンランド内戦」です。内戦自体は4ヶ月程度だったのですけども、それで国の制度がまるっと変わってしまうというのもなかなかダイナミックな話ですよね。

内戦は国内の二つの派閥により行われました。
一つは自作農・資産家を中心とした白軍(白衛軍)。こちらにはドイツとスウェーデンが支援を行いました。
もう一つは小作農や労働者などの赤軍(赤衛軍)で、まあ大方の予想通りソ連がバックについています。
「雇い主」が白、「勤め人」が赤と考えてもいいかもしれませんね。

社会主義の基本は「皆で助け合って平等に」というものですから、資産の偏りに不満を抱きやすい小作農や労働者がその考えに賛同したのもうなずける話ではあります。
その舵取りがうまくできるようになったら、多分世界平和が実現するのでしょうけども……残念ながら20世紀ではまだ早すぎました。現在もですが。

ドイツ軍に学び、第一次世界大戦にも参加しているイェーガー大隊(白軍)/Wikipediaより引用

 

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最初は赤軍優勢だったが、司令官クラスは白軍のほうが有能で……

当初優勢だったのは赤軍で、同年1月に首都ヘルシンキを制圧し、3月中旬までにフィンランド南部を手中に収めます。ただし中の人がほとんど民間人のため、初動が早くても統制が取れておらず、決定打に欠けていました。

ソ連は赤軍についたものの、自国の軍を動かすというような積極な支援はしていません。レーニンにはその気がなくもなかったようですが、そもそもソ連自体ができたばかりでよそのことなんて構ってられない時期でしたしね。

一方、白軍は同年2月にドイツへ救援を依頼し、ドイツ海軍の援護を受けて3月後半に反撃を開始します。
白軍の方も民間人が大多数ということは赤軍と同じでしたが、司令官とその側近が第一次大戦(東部戦線)の経験者だったため、兵卒はともかく上の方は赤軍よりも戦争に慣れていたようです。

これが彼我の差を明らかにし、4月には工業都市・タンペレで両軍がぶつかり合い、併せて1500~3000人の死者と1万人超の捕虜が出ました。
その一週間後、白軍がヘルシンキをはじめとした都市や赤軍の拠点を奪い、赤軍はソ連へ逃亡。白軍の勝利が決まりました。

白軍/Wikipediaより引用

 

内戦後もソ連と戦い第二次世界大戦にも参加で災難続き

内戦が終わったとはいえ、内政も外交もこの後順調だったとは言い難い状態が続きます。

まず、1939~40年にはソ連と戦争(冬戦争)を行い、6万人超の死傷者を出しながらも独立を守りました。が、講和条件として国土の1/10を失ってもいます。「人類至上最高のスナイパー」「白い死神」ことシモ・ヘイヘなどが活躍した戦争ですね。
フィンランドにはもともと狩猟文化があるため、住民も銃器の扱いに慣れていたという面も大きかったようです。

第二次世界大戦でもソ連と戦うために枢軸陣営につきましたが、1944年に休戦。その条件として国内のドイツ軍と戦います。
が、終戦時には「お前あっち側だったじゃん」という難癖をつけられて敗戦国扱いになってしまいました。ひでえ話だ。

その後はやはりソ連の影響を強く受けましたが、外交的な舵取りは非常に絶妙で、ソ連につきすぎることもなく、資本主義圏との折り合いもつけて独自の立場を守りました。現在はEUに加盟し、ユーロも導入しています。

そして現在の日本人にとっては「ムーミンとサンタクロースの国」という実に平和なイメージを持たれるに至ったわけです。

フィンランドにあるムーミン一家の家/Wikipediaより引用

 

手厚い社会保障は高い税率に支えられている

他にフィンランドが話題に上るのは、出産時の新生児用品or現金の支給制度があることですかね。

「日本もこのくらいやってよ!」という話になることもあるますけども、そもそもフィンランドの人口は日本の約1/23(2014年現在の統計)であり、労働人口の割合が高いからこそできることです。
税金もすさまじく高く、消費税は10~24%(ものによって違います)、所得税は最低20%という高率だからこそ、そういう行政サービスもできるわけで。

これだけ違うのに、日本で今すぐ真似をしろというのは無理な話ですよね。財政の見直しは必要ですけども。

「国会・地方議会問わず居眠り○回したらクビ」というような制度や、議員特権の一部廃止が可能なら、少しは財源ができる可能性があるかもしれませんね。あとは「GDPが日本を越えた」と自慢するくせに未だに要求される某国へのODAとか。
理想は理想として、現実を見て舵取りをしてほしいものですね。

現在の首都・ヘルシンキ。素敵な街並みですね/Wikipediaより引用

 

長月 七紀・記

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参考:フィンランド内戦/Wikipedia フィンランドの歴史/Wikipedia

 

 





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