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飛鳥・奈良・平安時代 その日、歴史が動いた

7月7日は聖武天皇がガチムチな相撲取りに「出会った」記念日

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「国旗」や「国歌」は知っていても、その他の「国○○」ってあまり知られていませんよね。例えば「国鳥」とか。ちなみに日本の国鳥はキジなんですが、「メスがいいお母さんなので」「肉がうまいから」という理由だそうで。
本日は食べ物ではありませんが、そんな「国○○」のなかでも割と思いつく人が多そうなアレのお話です。

天平六年(734年)7月7日は、奈良の大仏を作ったことで有名な聖武天皇が、相撲を見物したといわれている日です。
「だからどうした」というツッコミが飛んできそうですが、本日はこの日にちなみ、知ってるようで知らないお相撲の歴史を見ていきたいと思います。

相撲の起源は、古事記の中に出てくる神様同士の格闘だといわれています。
日本書紀の中には、投げ技だけでなく蹴りや踏みつけるのもおkだったということが書いてあり、かなり荒っぽいものだったようですね。腰の骨を踏んで折ってコロしてしまったという記述もあるくらいですから。こわっ!

その後、飛鳥時代あたりから外国の要人のもてなしの一環として相撲を見せたり、行事の際に奉納相撲が行われるようになっていきます。
突く・殴る・蹴るが禁止されたのは神亀三年(726年)で、ここから現代の相撲のイメージに近くなりました。見るほうもやるほうも一安心ですね。
貴族の中には力士を抱えている人もいたようで、儀式的にもスポーツとしても重要な位置になってきます。

そして、天平六年(734年)の七夕の日に聖武天皇が相撲を天覧したことがきっかけで、毎年7月7日に相撲が行われるようになりました。ただし、ときの天皇の崩御などにより日がずらされることもあったようです。そりゃそうだ。
その後諸々の事情により、7月下旬開催で安定するようになりました。

これにはもうひとつ理由があります。
旧暦7月はだいたい新暦の8月にあたるのですが、間もなく来る秋に向けて、豊穣祈願などの意味をこめて相撲をするようになったのです。
愛媛県今治市の大三島に鎮座する大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)には、験担ぎのため、稲の精霊と勝負して負けるという神事もあります。神様相手に接待ゴルフをするようなものですかね(古い)

元が力比べの勝負ですから、武士の登場後ももちろん相撲は人気を博しました。
武家の男たちが相撲を取ったり、将軍や大名が相撲を開催するようになっていきます。
有名どころだと、源頼朝織田信長が相撲興行を執り行ったという記録がありますね。もちろん他の将軍たちもやっていて、公家の日記や史書にもよく出てきます。
明治維新以降は、小学校の科目に取り入れられたりもしていました。
また、元が元なので、皇室にとっても最も馴染みのあるスポーツといえます。皇太子時代の昭和天皇が侍従と相撲を取っている写真が有名ですね。いい笑顔でとても楽しそうです。
戦時中も、占領先の住民と相撲を取る兵がいたそうで、交流に役立っていたのではないでしょうか。細かい単語や技の名前などはややこしかったかもしれませんが、「素手で取っ組み合うんだ」ということがわかれば、言葉が通じなくてもできそうですしね。

Wikipediaより

もう少しトリビア的なことも書いておきましょうか。
上記の通り相撲は神事ですから、ひとつひとつの動作や土俵、行司さんの言動にも意味がこめられています。こんな感じです。

【力士の動作】
・口をすすぐ、紙で口をぬぐう 力士が体を清めるため
・塩をまく 土俵を清める
・塵手水(ちりちょうず。土俵に) 丸腰であることを示す

【土俵の下には】
土俵には神様へのお供えものとして、勝栗や昆布、するめなどが埋められているとか。
このへんは結婚のときの結納品とちょっと似てますね。験担ぎという意味では似たようなものでしょうか。

【行司さんはハッスルしているわけではない】
「はっけよい、のこった!」というあの掛け声にもきちんと意味があるのだとか。
前半の「はっけよい」=「発気揚揚」のなまりで、全力で勝負しようという意味なのだとか。
また、「のこった」はそのまま「残った」で、勝負がまだついていないという意味になるのだそうですよ。どちらかが技をかけているときはこっちになるので、相撲の中継などを見ているとよく行司さんが「のこったのこったのこったのこった(ry」と言っていますが、接戦中であるということになりますね。

【相撲と女性】
相撲というと女人禁制のイメージが強いですが、江戸時代~明治時代くらいまでは盛んだったそうです。
美人が少なくて見ごたえがないというので、男性の視覚障害者と取り組ませたり、羊とやらせたりしていたとか……どっちにとってもひどい話ですね。
ただし、男性同士の相撲を女性が観戦するのは明治まで禁止されていたそうです。まあ、まわしが緩むと放送事故的なことが起きる可能性もありますし。
このあたりは同じく神への捧げものだったギリシアの古代オリンピックと似てますね(過去記事:アテネで第一回近代オリンピックが開催されるまで~古代オリンピックとは? 【その日、歴史が動いた】

相撲というとチケットが高そうなイメージもありますが、後ろのほうの席は数千円で買えるみたいですね。迫力を味わうなら土俵に近くお高い席のほうがいいでしょうけれども、土俵全体を見たいという方は一度行ってみるのもいいかもしれません。
日本相撲協会のサイトで、どの席がどんな眺めなのかを見ることもできますよ。

相撲はあまり詳しくない人でも勝敗がわかりやすく、また格闘技の中では流血沙汰になることが少ないですから、意外と万人向けのスポーツといえるかもしれませんね。
ちょうど今週末から愛知県体育館で名古屋場所が始まりますので、お近くの方は行ってみてはいかがでしょうか。

長月 七紀・記




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参考:http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2006/07/k1_ffd4.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/相撲
https://ja.wikipedia.org/wiki/女相撲
http://wbpf-sumou.jp/index.html
http://www.sumo.or.jp/




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