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その日、歴史が動いた

HIVとエイズの違い、ご存知ですか? 無知から始まる誤解の歴史を今こそ正そう

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見えない脅威ほど、人の不安を煽るものはありません。幽霊とか、そうでなくても真夜中の物音とか。
その辺は信じるかどうか、もしくは心臓に毛が生えているかどうかで個人差が大きく分かれるでしょうけれども、ほとんどの人にとって恐ろしいと思うであろうものが二つあります。

病気と大怪我です。
医療の発展により様々な傷病が克服されつつありますが、中にはまだまだ完治が難しいものもあります。本日はその中から、現在も研究が進められている病気のお話です。

1932年(昭和七年)8月18日は、HIVを発見したリュック・モンタニエが誕生した日です。

存命中の人物=個人情報的な問題により、この方ご自身については「ノーベル賞を含めたいろいろなスゴイ賞を取ってるスゴイ人(小並感)」ということしか書けません(´・ω・`)

ですので、本日は将来間違いなく歴史教科書の20~21世紀あたりに載りそうなこのウイルスと、それによって引き起こされる病気についてお話していきましょう。

……「節子、それ歴史じゃなくて保健体育や」というツッコミは聞かなかったことにします(キリッ)

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【TOP画像】日本国内のHIV感染者ならびにAIDS患者の新規報告数です(国立感染症研究所HPより)

 

HIVはウイルスの名前 エイズは病気の名前

まずは「HIV」と「エイズ(後天性免疫不全症候群)」がそれぞれ何を指すのか、というところからいきましょう。

「HIV」は「ヒト免疫不全ウイルス」というウイルスの英語名略称。

「エイズ」は「後天性免疫不全症候群」という病気の英名略称です。

インフルエンザなどは日本語でも「病名+ウイルス」でほぼ同じ名前ですが、HIVとエイズの場合はそれぞれ別の名前になっているということですね。

先に人類に知られたのは、エイズという病気のほうでした。まぁウイルスは目に見えないから当たり前といえば当たり前ですが。
1950年ごろからアフリカでそれらしき病人が見つかっており、しばらく原因を突き止めるには至らず、1983年にHIVが発見されるまでの間、爆発的に患者が増えてしまいました。

 

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ウイルスは弱く、感染経路は3つしかない

確実にエイズといえる患者が見つかったのは1981年のアメリカです。後からわかったということですね。

しかし、このとき一つの悲劇が起こります。たまたまこの患者が同性愛者だったために、「同性愛者特有の病気」という誤解が生まれてしまったのです。
また、違法薬物の常習者の間でも感染が広がったことで、さらに誤解が広まってしまいました。

これは、HIVの感染経路が深く関係しています。

HIVは非常に弱いウイルスでして、空気中や水中ではすぐさま死ぬ程度の生命力しか持っていません。
「人類には追いつくことも出来ないような科学技術を持っているくせに、犬に噛まれたくらいでお陀仏してしまう宇宙生命体」とか、「キノコを食べれば身長が二倍になるのに、カメに一回噛まれたくらいで小さくなったり、死んでしまう髭オジサン」みたいなものでしょうか。違いますかね。彼らは人体の中で増えませんし。

では、HIVはどのように感染し、どこで増えるのか?
これはたった三つの経路しかありません。性感染、血液感染、母子感染のです。要するに「体液同士の濃厚な接触が起こりうる状況」でなければ感染しないのです。たとえば滅菌せずに注射器を使いまわしたりすれば、感染する可能性があるってことですな。

当時はまだそこまで解明されていなかったので仕方ない面もありますが……今もこの点について誤解している人がたまにいるというのは哀しいものです。

 

匿名・無料で検査を受けられ、自宅用キットも市販されている

しかし、この点が解明されたことにより、感染を防ぐことは以前より確実になりました。
夜の生活については適切な用具を使うこと、血液がついたものは確実に滅菌・処分することなどです。
母子感染については一見防止不可能に見えますが、帝王切開および粉ミルクの使用により感染を防ぐことが出来るのだそうで。
また、現在では検査の精度も上がっており、早期発見できれば、HIVの増殖を抑える薬を使って、健康を保つことができるようになりました。

HIVの検査は保健所で匿名・無料で受けられる他、自宅で検査できる専用キットも市販されていますから、「顔を見られたら……」という心配はありません。
保険証等を通じて家族や職場に連絡が行くこともないので、「もし感染してたらどうしよう」と不安なままでいるよりは、検査を受けてしかるべき手段を講じたほうが良いでしょう。

世界のエイズ死亡者数と新規HIV感染者数/国立感染症研究所HPより引用

 

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日本では増加傾向で他人事ではないが……

日本はHIV感染者・エイズ発症者ともに増加傾向が続いていますので、決して他人事ではありません。
ですから、もし身近な人がエイズになってしまっても、むやみに避けたり中傷をしないように心がけたいものです。

以前某動画サイトで『「私はエイズです」というプラカードを下げて、通行人にハグを頼んだらどうなるか』という実験をした人がいました。
当初は避ける人ばかりでしたが、一人がハグをすると、他の人々もハグと共に励ましの言葉をかけるようになりました。
つまり、上記の三つの経路以外では感染しない、という知識が広まってきたということです。

それに、エイズに限らず難しい病気や障害を打ち明けるというのは、相当の勇気と信頼がなければ出来ないことですよね。それに報いるには、それまで通り接することが一番でしょう。

ウイルスの発見から増殖を予防するための薬ができるまで20数年だったのですから、近いうちに完治薬や技術が開発されるかもしれません。一刻も早くそうなって欲しいものです。

長月 七紀・記




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参考:ヒト免疫不全ウイルス/wikipedia 後天性免疫不全症候群/wikipedia ストップエイズ/政府広報オンライン AIDS(後天性免疫不全症候群)とは/国立感染症研究所

 

 




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