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その日、歴史が動いた アフリカ

日本人大好き♪コーヒーの歴史 起源は9世紀のエチオピアだった!?

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突然ですが、「一番好きな飲み物は?」と聞かれたら、何と答えますか?
アルコールがいけるかどうかによっても変わってくるでしょうけども、おそらくソフトドリンクのうちの何かを答える方が多いのではないでしょうか。
本日はその中から、ベスト3に入りそうなアレに関するお話です。

10月1日は「コーヒーの日」です。

日本では秋・冬にコーヒーの需要が高まること、国際協定でこの日を境に年度が変わることからきているそうで。
本日はこの身近な飲み物の歴史について見ていきたいと思います。

tomorroweye20

【TOP画像】photo by [email protected]

 

ヤギが興奮しているので原因を探ってみたら……

コーヒーの起源についてはさまざまな説があるのですが、9世紀のエチオピア説が最古のようです。
ヤギ飼いのカルディという少年が、あるときヤギが興奮することに気付き、原因を探ってみたところ、コーヒーの木の実を見つけたのだとか。
その後、修道院で眠気覚ましのためにコーヒーの実を利用するようになったといいます。
某輸入食品ショップにKの名前がついているのも、少年の話からのようですね。

エチオピアではコーヒー豆を煮て食べたり、大麦とバターで炒める料理もあるのだとか。もちろん飲み物としても利用されています。

他の説はイスラム世界発祥の話なのですが、いずれにせよコーヒーはイスラム圏を経由してヨーロッパ等へ広がっていったので、割愛しますね。

自生しているコーヒーの木photo by Yasuo Kida@flicker

自生しているコーヒーの木 photo by Yasuo [email protected]

 

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イスラム世界で広がるも、敬虔な信者たちが嫌悪

イスラム教の信者たちは徹夜で行う儀式の際にコーヒーを飲むようになったのが始まりだそうで、この時点では焙煎されておりませんでした。

ですので現代のコーヒーとはかなり違い、今のような味になったのは13世紀頃とされています。

例によってどこの誰が始めたのかははっきりしないのですけども、薫り高く味わい深い飲み物になったことで、コーヒーはより多くの人に好まれるようになっていきます。
そして、各地の職人がコーヒーカップを作るようになりました。ムスリム(イスラム教徒)の人々は大きなボウルにコーヒーを入れて回し飲みしていたそうなので、たぶん小さな器で飲むという概念がなかったのでしょうね。

ただ、その後は決して順風満帆とは言えません。コーランで炭の食用が禁じられていることから、コーヒーは一時イスラム教にとって好ましくないものとされてしまったのです。確かに、焙煎後のコーヒー豆の見た目は、炭とよく似ていますものね。
さらに、コーヒーショップが政治活動や賭博、売春などの温床になることもあったため、コーヒーそのものが敬虔なイスラム教徒から嫌悪されるようになってしまいました。
コーヒーショップに対し、今でいうテロに相当する事件も起きていたといいます。もうちょっと話し合おうよ(´・ω・`)

 

トルココーヒーが大ヒット! オスマン帝国で急拡大する

状況が変わり始めたのは、オスマン帝国の皇帝・セリム1世という人が、16世紀の初めにコーヒーを領内へ持ち帰ってからでした。

現在でも「トルココーヒー」という名前で有名ですが、炒ったコーヒー豆を砕き、泡立つほどに煮出して作るタイプのものがこの頃誕生。
これが大ウケし、商人も「コーヒーってやつを売れば儲かるんじゃね?」と目をつけ、オスマン帝国内で急速にコーヒーが広まったのです。

17世紀に入ると、やっぱりオスマン帝国皇帝のアフメト1世が「コーヒーは炭ではない」という見解を出し、イスラム世界でも飲んで差し支えないことになります。よかったよかった。

砂糖を入れて飲むようになったのもこの頃で、「コーヒーは甘くなくてはならない」とまで言われるようになっていきます。

余談ですが、砂糖とミルク入りのコーヒーを飲んだ後ってめっちゃ口臭きつくなりますよね。一日に何倍も飲んでいるといろいろ健康にも影響しますし、この時代の人々は大丈夫だったんでしょうか。
当時は「コーヒーにミルクを入れて飲むと病気になる」という迷信があったので、現代ほどではなかったのかもしれませんが。

 

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「悪魔の飲み物」だったがローマ教皇がぞっこんラブになり♪

さて、ヨーロッパでは、オスマン帝国というと「脅威」なわけです。が、それでも普通に商売をしに来ていた人はいました。
そうした商人たちがコーヒーを取り扱うようになり、ヨーロッパでもコーヒーを出すお店が出てきます。

当初は、イスラム教徒が好む「悪魔の飲み物」とされていたようですが、カトリックのトップであるローマ教皇・クレメンス8世がコーヒーにぞっこんラブ(死語)になってしまったため、そのうち好ましいものということになりました。ご都合主義にも程があるやろ。

そして1650年、イギリスでコーヒー・ハウス、つまり喫茶店が生まれたことにより、コーヒーもより多くの人に飲まれるようになっていきます。
当初はあの香りを「悪魔のニオイ」と感じた人も少なからずいたようで、コーヒー・ハウスの近隣住民から訴えられたこともあったとか。

これまた余談ですが、コーヒーの香り成分には一部ゲ○と同じものが含まれているとのことなので、そこが気になってしまうと受け付けられないのでしょうね。
現代でも、コーヒーの香りが嫌いな方はいますし。
ちなみに、1666年のロンドン大火の際、コーヒー・ハウスもたくさん焼けてしまったのですが、それから30年ほどの間に数百~3000件ほどに復活したのだそうで。どんだけだよ。

 

欧州からアメリカ、そして植民地でのプランテーションへ

イギリスではその後、紅茶の広まりによりコーヒー人気は下火になっていきました。
面白いことに、フランスではイギリスで紅茶が流行るのと入れ替わるかのようなタイミングで、コーヒーが文化人や政治家に好まれています。

コーヒーに関する迷信も真逆で、「コーヒーには毒がある。それを打ち消すために牛乳を入れなくてはならない」と考えられたため、カフェオレが生まれたのだそうですよ。
フランス革命の重要人物の一人・タレーランは、コーヒーを「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い」と評しています。詩的過ぎてもうわけがわからないよ!
どうでもいいですが、キリスト教圏だと地獄って黒いイメージなんですかね。日本だと血の池地獄やら炎のイメージが強いせいか、地獄=赤い印象がありますけども。

その他、オーストリアやハンガリー、イタリア、ロシア、北欧諸国にもコーヒーは広まりました。
アメリカでは、独立戦争のきっかけになった「ボストン茶会事件」の後、紅茶をボイコットするのと入れ替わりにコーヒーが好まれるようになります。
各国の植民地にコーヒーノキが持ち込まれ、大規模な栽培が始まったのもこの頃です。オランダからインドネシアなどですね。

ブラジルのコーヒー農園/wikipediaより引用

 

現代で有名なコーヒーの産地とブラジルも有名ですが、元々南米大陸にはコーヒーノキが存在せず、ブラジルの人が密輸したのがきっかけという説があるそうで。
列強が進出したアフリカ諸国でも、新しい品種が見つかり、世界各地でコーヒーの生産が盛んになっていきました。
紅茶で有名なセイロン島(現・スリランカ)でもコーヒーを栽培していたことがあったのですが、これはさび病という病気のために壊滅してしまったのだそうです。こええ。

 

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日本では江戸時代に長崎の出島に持ち込まれた

日本には他の文物と同様、江戸時代に長崎の出島へコーヒーが持ち込まれたことがあります。
ただし、この時点では数が少なかったこと、そもそも味が日本人の好みに合わなかったこともあり、広まるには至っていません。

長崎の出島にコーヒー初来日!/wikipediaより引用

 

明治時代に入ってもコーヒーを楽しめたのは一部の身分の高い人々くらいで、大正時代に成るかならないかの頃にようやく庶民にも広まっています。
この頃、「牛乳の臭みを消す」ために考え出されたのがコーヒー牛乳だそうで。イスラム世界・ヨーロッパ・日本で、コーヒーと牛乳に関する考え方が全く違うんですね。面白いものです。

そもそも、コーヒーの木自体にもいろいろな品種があり、産地や焙煎の強さによって味は大きく変わります。
日本では酸味の強い品種やブレンドが好まれますが、酸味控えめでコクや香りが強い品種もありますので、そういうものを飲んでみると印象が代わるかもしれませんよ。
ブレンドされていない単一品種のコーヒーのことを「ストレートコーヒー」と言いまして、これは品種の特徴がはっきりわかります。
個人的には「マンデリン」がオススメ。酸味が弱く、ダークチョコレートのような深みと味わいのある品種です。インドネシアのスマトラ島で作られています。

 

ジャマイカのブルーマウンテンはほぼ日本向け!?

日本で有名なのは「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」あたりですかね。

ブルーマウンテンは中米・ジャマイカのブルーマウンテン山脈で栽培。本当は標高800~1200メートルの畑で育てられたものだけに与えられる名前なのですが、日本に入ってきているものはもっと低いところで作られたものも含まれているとか。
一番日本人の好みに合うコーヒーだともいわれており、同国の輸出量のうち日本が大半(90~95%)を占めているそうです。これはひどい。

一方、キリマンジャロは、アフリカ東部にある同名の山の周辺で作られている品種です。日本で売られているインスタントコーヒーにもよく入っています。
酸味が強いので、結構好みが分かれる気がします(個人の感想です)。

他にも有名な品種はいろいろありますし、喫茶店ではストレートコーヒーで味わえるところも多いので、機会があればトライしてみてもいいのではないでしょうか。

市販のインスタントコーヒーでも、原材料の欄をよく見てみると品種や産地が書いてありますしね。

長月 七紀・記




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参考:全日本コーヒー協会 コーヒー/wikipedia プランテーション/wikipediaより引用

 

 




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