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シーラカンスから”奇想天外”という名の植物まで~今も世界中で「生きている化石」

更新日:

未知の生物ってロマンがありますよね。
しかし、「既知」の生物でも摩訶不思議な特徴を持ったものは存在します。

1938年(昭和十三年)12月22日に生存が確認された、シーラカンスなどもそのひとつでしょう。「生きている化石」として有名なあの魚ですね。

「歴史じゃなくて生物じゃねーか」というツッコミは心の中に留めておいていただけると幸いです( ー`дー´)キリッ
歴史に残すべき出来事、ということでここはひとつ。

【TOP画像】シーラカンス/Wikipediaより引用

 

約4億1600万年前~6500万年前に生息していた

シーラカンスが主に生息していたといわれる時代は、はるか昔の古生代デボン紀~中生代白亜紀です。年数でいうと、約4億1600万年前~6500万年前になります。もはや想像するのもアホらしいほどの昔ですね。

同級生(?)にあたる生き物としては、アンモナイトやオウムガイ。実はこの辺の生物は、恐竜よりも先輩です。
絶滅したのはどれもだいたい同じくらいですが、その中でシーラカンスやオウムガイなど、ごく一部だけが生き残りました。

とはいえ、上記の通り、シーラカンスが現代にも生きているとわかったのは1938年のことです。
南アフリカの北東にあるチャルムナ川という川の沖で見つかったそうで。場所は、喜望峰からひたすら東に行ったところで、車で11~12時間かかるとか。この近くのイーストロンドンとケープタウンに直行の飛行機があるので、まさか車で移動する人はいないでしょうけども。

シーラカンスに関してもう一つ驚くべきことは、ここから半世紀の間に地球上のあっちこっちで見つかっていることです。

1952年、モザンビークとマダガスカルの間にあるコモロ諸島で、1997年には、はるか遠いインドネシア・スラウェシ島(赤道をまたいでいる毛が生えたデカイKの字みたいな形の島)でそれぞれ見つかっています。

厳密にはアフリカ近辺で発見されたものとインドネシアで発見されたものは微妙に種類が違うそうです。ともかく、それだけ離れたところで見つかるからには、今後も他の場所で発見される可能性がありますよね。

絶滅(仮)前のシーラカンスは比較的浅いところに生息していたと考えられてますが、20世紀に見つかった二種については、深海に住んでいるそうですし。
もしかしたら、日本海溝など日本の近海にもシーラカンスがいたっておかしくないかもしれません。東京湾・入り口の海底渓谷にも、希少なサメなどがいるといいますしね。

 

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生きている化石はシーラカンスだけじゃない

さて、「生きている化石」はシーラカンスの代名詞のように扱われていることが多いですが、実は身近なところにもこれに相当する生物はたくさんいます。

「生きている化石」の定義が「大昔からほとんど生態を変えずに存続している生物」だからです。学術的には「遺存種」と呼ぶそうで。何だか厨二心をくすぐられますね。
他の有名どころでは「人類の9割9分9厘の方が嫌いだろうと思われる例の虫」ですが、ご多分に漏れずワタクシも嫌いなのでアレは省略させていただきます。

動物ではカモノハシ・アフリカゾウ・ライチョウといった動物園などでお馴染みのものも「生きている化石」です。

水棲生物では、オウムガイ・オオサンショウウオ・カブトガニ&カブトエビなど何となくそれっぽいものから、アロワナなど熱帯魚として知られているものも当てはまるそうで。

確かに、オウムガイやアロワナが首長竜や魚竜(どちらも恐竜と同じ時代に海に住んでた大型爬虫類)と一緒に泳いでても違和感無いですよね。

オウムガイ/Wikipediaより引用

また、植物ではイチョウなどが生きている化石の範疇に入るそうです。南国でお馴染みのソテツや、水辺に生えているトクサはこれまた恐竜の時代にもありました。というか、草食恐竜のゴハンでした。

日本にもある植物の中では、悠仁親王殿下のお印であるコウヤマキが生きている化石だそうです。高さ30m以上・直径1mに育つものもあるほど大きな木ですが、日本と韓国・済州島にしか現存していないという、頑健なんだか、か弱いんだかよくわからん植物。
つい最近、「悠仁殿下が宮内庁の文化祭にほぼ実物大の信号機模型を出品した」というニュースがありましたが、スケールのデカさがお印の植物から伝わってるんでしょうか。なるほどわからん。

 

奇想天外と名付けられたアフリカ原産の生きている化石

最後にもう一つ、「生きている化石」の中から強烈な植物をご紹介しましょう。
ウェルウィッチアというアフリカ原産の植物です。和名は「奇想天外」でして、その名の通り、一瞬何なのかよくわからん形状をしています。干からびたヒトデの中心に花っぽいものがついていると形容すればいいですかね……。

ウェルウィッチア/Wikipediaより引用

アフリカ南西部のナミブ砂漠というところに生息しています。ちなみに「ナミブ」とは現地の言葉で「何もない」という意味らしいのですが、そんなところにこんなものがあったらそりゃ驚きますよね。和名を考えた方のセンスが素晴らしい。

ウェルウィッチアの中には、推定2000歳以上のものがあるそうです。歴史で例えるなら、キリストが生きていた頃から現在までを見ていることになります。皇紀だと今年は2675年になるので、最初の天皇はわかるかどうか微妙なところですね。
いずれにせよ、常にタイムマシンの実用化を心待ちにしている身をしては、実に羨ましい限りですが。

ちなみに、人間の生物的な限界は120歳前後だそうで。
細胞分裂の限界的にその辺だろうということなのですが、もしどうにかできたとして、2000年も生き続けることができたら記憶や思考はどうなるのでしょうね。確認のしようもないですけれど。

まあ、ウェルウィッチアに生まれ変わったとしても、自力で動けない&アフリカの砂漠で2000年生き続けるというのは我々の業界でも拷問です。
しかも、ウェルウィッチアの葉は元々一対(二枚)だったものが裂けたままくっついているのだそうで。これを人間の四肢で想像……しないほうがいいですね。

いや、最初からそのように生まれていたら苦しいとも思わないのでしょうかね。
もし、ウェルウィッチアと同じくらい生きられて、意思の疎通が可能な地球外生命体が見つかったら聞いてみたいものです。

長月 七紀・記




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参考:シーラカンス/Wikipedia 生きている化石/Wikipedia コウヤマキ/Wikipedia ウェルウィッチア/Wikipedia

 




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