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その日、歴史が動いた

笑えて素敵なイグノーベル賞 日本人の初受賞は「足の匂いの原因となる化学物質」の研究でした

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余計なお世話ながらお尋ねしますが、最近笑っておりますか?
ストレス解消や場の雰囲気を和ますのに「笑い」がいいとはわかっていても、忙しいと大事なことを忘れてしまいますよね。
本日はそんなときに「プッ」と吹き出させてくれそうな、とあるもののお話です。

1935年(昭和十年)3月12日は、第一回イグノーベル賞受賞者であるジャック・バンヴェニストが誕生した日です。

初っ端からいろいろとツッコミどころがありますが、一つずつ見ていきましょう。

2000年イグノーベル物理学賞を受賞。生きたカエルを磁気浮上させる実験画像/Wikipediaより引用

 

nobleではなくignoble 名前からしてフザけてます

まず、「イグノーベル賞」とは、ノーベル賞に対するアンチテーゼ……ではなく、「卑しい」「下劣な」という意味の単語”ignoble”と、ノーベル賞のノーベル(noble)が極めて似ていたことから名付けられた賞です。
つまり、賞の名前からしておふざけなわけですね。

そのため、対象となるのも「いかにふざけた・笑える研究をしたか?」という点がキーになります。
上記のジャック・バンヴェニストも、「水は物事を記憶する」という割とトンデモ化学な論文により受賞しています。本人は大真面目だったでしょうが、世間の人から見れば「笑わせてくれたから何か賞やるよw」みたいな感じだったでしょうね。

本家ノーベル賞と同じくいくつかの部門がありますが、そもそもおふざけの賞なので、ノーベル賞にはない部門もあります。例えば心理学賞とか経済学賞とか。どちらかというと学術的にうんぬんというより、世間に与えた影響の大きさで選定している気がします。
1997年に某おもちゃメーカーの人が「たま○っち」でイグノーベル経済学賞を受賞したりしてますしね。

ちなみに、日本人の場合「本人は大真面目だけどトンデモ」というより、「それを研究しようと思ったことと、きちんと学術的にまとめたのがすげえ」というものが入賞していることが多いようです。
……あやふやすぎてよくわかりませんね。

実例を上げると、日本人の初受賞が「足の匂いの原因となる化学物質」で、ほかには「牛の排泄物からバニリン(バニラの香り成分)を抽出したこと」に対して、イグノーベル化学賞が送られています。
さらには「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦を研究したこと」に対してイグノーベル物理学賞、「キスでアレルギー反応が減弱する研究」に対してイグノーベル医学賞が送られています。
上記の三つは順に2007年・2014年・2015年の話なので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。

どれも目の付け所がシャーp(※著作権対策のため後略)というより異次元ですよね。

 

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皮肉を込めて水爆の開発者にも送られている

お国柄が出ているなあと思えるのは、イギリスが複数の部門で紅茶についての研究を行い、受賞していることでしょうか。しかもやってるのが全部違う人だというところが、笑えるを通り越して恐ろしいほどです。

また、イグノーベル平和賞については欧米圏特有のどぎついブラックジョークで選ばれている節が強いので、日本人にとっては「それ言うか?」な感じのものもあります。例えば水爆を開発したエドワード・テラーなど、ご興味のある向きはウィキペディア先生の一覧へどうぞ。
こちらも日本人の場合、画期的な商品やサービスを開発したことで与えられている事が多いですね。「バウリ○ガル」やカラオケの開発者に送られています。

問題を平和的に解決したことによる受賞としては、2003年にとあるインドの方が作った「死人の会」というものがあります。インドではお金持ちの間で「法律上の死」という詐欺がたびたび起こっているらしく、それに対する問題解決のために作られたものです。
インド人の発想は加害者も被害者もぶっ飛んでますね。

 

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ダメ映画に送られるのはゴールデンラズベリー賞

イグノーベル賞と似たベクトルの賞としては、ゴールデンラズベリー賞も有名ですね。
イグノーベル賞が人によっては名誉に感じる(かもしれない)のとは対称的に、こちらは「最低の映画」を決めるという、受賞者にとっては確実に不名誉な賞です。アカデミー賞の前日にひっそり(?)表彰されています。
英語で「ラズベリー」がブーイングの声を意味することから、こういう名前になったのだそうで。「ゴールデン」は、おそらくアカデミー賞のトロフィー(オスカー像)が金色であることから、それをもじっているのでしょうね。

こちらを受賞した有名所では、ブッシュ大統領をコテンパンにする目的で撮られた「華氏911」ですかね。
当時のアメリカ政府を批判する内容だったので、むしろこの賞の受賞は名誉とすら写っていそうです。
ちなみに、受賞したのはマイケル・ムーア監督ではなく、ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官たちでした。監督だったら喜んで受け取りに来たでしょう。

ゴールデンラズベリー賞は、一風変わった伝説が生まれる場でもあります。
ポール・バーホーベンというオランダの映画監督は、「蝶からさなぎになった気分だ」というなかなか洒落のきいたコメントを残しました。退化して喜ぶとはなかなかの被虐趣味ですね。

アカデミー賞とゴールデンラズベリー賞を両方取ったスゴイ女優もいます。しかも二人。
一人はハル・ベリーという人で、アカデミー賞のほうが数年前だったためか、ゴールデンラズベリー賞を受賞した際に「自分の記者会見のパロディを演じてみせる」という離れ業を披露しました。
彼女いわく、「子供の頃、母に”胸を張って負けられない者は、勝者にもなれない”と言われたから」だそうですが。男前ですね。

もう一人はサンドラ・ブロックで、史上初めてアカデミー賞とゴールデンラズベリー賞の二つを同じ年に受賞しました。
今後男性でこの二つを受賞する人が出てきたら、それもそれで伝説になりそうですね。

……どこで歴史が動いたんだって?
いやいや、この中から将来歴史を動かすものが出てくるかもしれませんし。

長月 七紀・記

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参考:イグノーベル賞/Wikipedia イグノーベル賞日本人受賞者の一覧/Wikipedia ゴールデンラズベリー賞/Wikipedia Improbable Research

 





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