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その日、歴史が動いた アメリカ

コーンフレーク開発した医者のケロッグ氏「砂糖添加」に反対して事業から離脱

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近年に限らず「○○が健康に良い」という話はよく聞きますよね。
しかし、健康にいい物だけ食べるよりも、もっと大切なことがあります。一日に必要な栄養素を、過不足なく摂ることです。
そしてそのためには、食事の回数も重要になってきます。小食な人や運動量が少ない人は一日一回や二回でいいかもしれませんが、大多数の方は三回食べますよね。それは「○回がいい」というのではなくて、「一日に必要な栄養をしっかり摂るためには、三回に分けたほうが続けやすい」からです。単純に、お腹が空くと勉強も仕事も集中しにくいですしね。
ということで(どういう)本日は一日の最初の食事の際に出番の多い、アレのお話です。
1860年(日本では幕末・万延元年)4月7日は、ウィル・キース・ケロッグが誕生した日です。
名前の通り、コーンフレークで有名なケロッグ社の創始者にあたります。
しかし、コーンフレークを作ったのはウィルではなく、お兄さんのジョン・ハーヴェイ・ケロッグというお医者さんでした。

兄のジョン氏(Wikipediaより)

一体どんな経緯で、発明者と会社の創始者が別の人になったのでしょうか。
ジョンは、自分の診ている患者向けの病人食として、小麦粉を練って薄く伸ばしたパンを作っていました。しかし、ある時小麦が放置されて乾燥してしまいます。
コストなどの大人の事情でそのまま小麦を捨てる気になれなかったジョンは、ダメ元で乾燥した小麦をそのまま引き伸ばして、患者に出してみたのだそうです。
すると好評だったので、「穀物をそのまま引き伸ばした食品」の研究を始め、その結果コーンが最適ということがわかり、コーンフレークができた……らしいのですが……。
「安全かどうかはっきりわからないもの」を「医師が患者に」与えるというのは、現代であれば裁判沙汰になってもおかしくない話ですよね。小麦もコーンも食品だから問題なかったんでしょうか。
好評だったということは、食べた患者の中で食中毒や体調不良を起こした人がいなかったんでしょうし。
その後コーンフレークの製造を事業化したものの、「味の改良のため、砂糖を添加するかどうか」で兄弟は仲違いしてしまうことになります。ジョンは菜食主義者の上に厳格な禁欲主義者で、「砂糖が欲を増大させる」と考えていたため、砂糖の添加に反対だったのです。
しかしウィルが全く譲らなかったので、事業を弟に任せてジョンは手を引きました。元々商売をするつもりもなかったので、惜しくなかったのでしょう。
ジョンはその後、孤児を40人以上(!)育てたり別のサナトリウムを作ったりと、医師として人々に尽くしたとか。ええ人や……。

欲を増大させるかどうかはさておき、糖尿病や肥満、虫歯などの原因になりやすいことを考えると、ジョンの考えのほうが正しかったかもしれませんね。
まあ、欧米のお菓子は容赦なく砂糖を入れますので、コーンフレークにも砂糖がついていたほうがウケがいいというのもわかりますけれども。
さて、そんな感じでコーンフレークは世に出て、やがてアメリカだけでなく世界中で定番の朝食になっていくわけですが……シリアル食品には他のものもいろいろありますよね。
それぞれどんな特徴や由来を持っているのか、ざっくりとまとめてみました。

・グラノーラ

サナトリウム(長期療養所)で「どんな患者にも食べやすいように」と作られた「グラニューラ」が大元になっています。グラニューラはブドウ大の粒にされていたそうですが、現代ではそこまで大粒のものは珍しいですね。
グラハム粉という「小麦を一度精白し、胚乳(白い中身)と表皮・胚芽を別々に挽いてから混ぜた粉」でできています。病人食の割に消化に良くなさそうな気がしますが、一度挽いているからプラマイゼロになるんでしょうか。
実は、コーンフレークが当初「グラニューラ」を名乗っていたことがあるのですけれども、グラニューラを発明した人に訴えられて名称を変更しています。でも変更後も「グラノーラ」だったので、大して変わっていない気が……。

・オートミール

これも欧米圏の朝食によく出てくるものですね。燕麦=オート麦から作られるため、この名前になっています。
イギリス・アメリカ・カナダではコーンフレークのように燕麦を押しつぶしたものを指しますが、それ以外の国では燕麦を挽いた粉を意味することがあるようですので、注意が必要かもしれません。
シリアル食品の中では最も素朴な作り方をしているため、ジャムやバターを加える人も多いとか。
昭和天皇はオートミールがお好きで、朝食によく食べていたと言われていますが、お好みの味付けまでは公開されていないようですね。シンプルに牛乳だけで召し上がっていた可能性も高そうです。

・ミューズリー

スイス発祥のシリアル食品です。
1900年頃に、スイスの医師がやはりサナトリウムの患者のために考案したものでした。……当時の病院食はどんだけダメダメだったんですかね。
コーンフレークとちょっと違うのは、ミューズリーの場合「野菜や果物も一緒に採れるように」という視点で作られていること。
発明者の医師がかつて登山の折、現地の住民から振る舞われたものをもとにしているそうです。いわく、「燕麦を押しつぶしたものにすりおろしたりんごやレモン汁、コンデンスミルクを加え、ヘーゼルナッツやアーモンド好みで入れたもの」だったとか。
この辺はお国柄でしょうかね。
日本のメーカーが出しているシリアル食品では、上記四種の垣根が取り払われているものが多い気がしますね。
まあ、区別よりもおいしさや栄養価のほうが大事ですし、「こまけえこたあいいんだよ」ということでしょうか。
最近はあまり砂糖を添加せず、甘さ控えめなタイプもありますし、そのうちトクホ認定されるものが主流になったりして……?




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長月 七紀・記
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケロッグ
https://ja.wikipedia.org/wiki/シリアル食品
https://ja.wikipedia.org/wiki/コーンフレーク
https://ja.wikipedia.org/wiki/オートミール
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミューズリー
https://ja.wikipedia.org/wiki/グラノーラ




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