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その日、歴史が動いた

双子でも三つ子でも五つ子でも、無事に成長して欲しい…… しかし歴史的には忌避された多胎児たち

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数や順番・性別の違いはあれど、ほとんどの親御さんは「子供が元気に育ってほしい」と願いますよね。
子供がいないor欲しくない方でも「子供は元気なのが一番」と思うことくらいはあるでしょう。元気が過ぎて、交通機関や公共の場で走り回られる(そして親が咎めない)となると(#^ω^)ピキピキとも思いますが。
本日は技術の進歩を実感できるような、子供の誕生についてのお話です。

昭和五十一年(1976年)1月31日は、鹿児島市立病院で国内初の五つ子(成人するまで生存した五つ子)が誕生した日です。

何ともややこしい言い回しになってしまいましたが、これは多胎児(双子など、同時期に同じ母親から生まれた子供)の生存率の低さによりますのでご承知ください。

※TOP画像はイメージです

 

「畜生腹」と忌避する地域もあったほど

現代の感覚からすると非常に残念ながら、実は日本では、双子を産んだ母親を「畜生腹」(「人間は一人で生まれてくるのが正常で、一度に二人以上生まれるのは動物と同じ」という考え方)などと忌避する地域もあり、多胎児は歓迎されるほうが稀でした。

ただ、昔から「五つ子」までの呼び名はあるため、多胎児出産自体はまれにあったと思われます。双子の場合は片方を殺してしまうか、一人を手元に残してもう一人は密かに寺へ入れたり、他の村や家に養子に出すということも多かったようなので、多胎児の場合でも後者を選ぶ家があったことでしょう。

まことに信じ難い状況ですが、実際にそうだったのですからご理解を。もしかしたらそれは、多胎であればあるほど生存する可能性が低くなるため、人々が体感的にそう考えたのかもしれません。多胎のケースでは、出産までもったとしても、生後数時間で全員亡くなることも珍しくありませんでした。
これは、胎児が多いほど母親のお腹で健康的に成長する(栄養が行き渡る)ことが難しいこと、母体にもかなりの負担がかかることが主な理由です。
現代でさえ、もしものときの対応ができる病院での検査や出産が推奨されるのですから、医療技術の未発達な時代はいわずもがな。実は明治時代や江戸時代にも、五つ子や六つ子の誕生例は記録されているのですが、全員が育ち上がったかというと……。

 

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キーズ家の四つ子姉妹は全員が天寿を全うしている

世界的に見ても、多胎児の生存率が高くなるのは、やはり20世紀に入ってからのことです。
不妊治療で排卵誘発剤を使った場合に、多胎児の可能性が強まる傾向があります。もちろん、排卵誘発剤を使ったからといって、必ず双子や三つ子が生まれるわけではありませんけれども。

その中で、1915年にアメリカ・オクラホマ州で生まれた「キーズ家の四つ子姉妹」は、姉妹全員が天寿を全うした希少な例です。最も長生きしたロベルタは、2011年に96歳で亡くなっています。「多胎児でも条件さえ揃えば、長生きできる」ということを証明したことになりますね。

また、同じくアメリカで1934年に生まれた「ディオンヌ家の五つ子姉妹」は妊娠七ヶ月という早産でしたが、うち二人は現在も健在だそうです。82~83歳ですかね。すげえ。

人数の多さに着目すると、1971年にオーストラリアで、1999年にマレーシアで九つ子の出産例があります。残念ながら、どちらも既に全員亡くなっておりますが……。

ディオンヌ家の五つ子姉妹/wikipediaより引用

 

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アメリカでは意図的に狙っているのではないか?との疑惑も

当事者である子供たちや両親・親族の大変さもさることながら、多胎児には別の問題(?)もささやかれつつあります。
特にアメリカの場合、こういった多胎児を持つ家庭には公的援助や企業による多額の支援が行われており、そのことを疑問視する人もいるのです。
要するに、「金や名声ほしさに、不自然な形で多胎児を作ったのではないか」ということです。嫌な見方ですが、もし両親がそれを意図して排卵誘発剤を使ったのであれば、確かに納得しがたいものがありますよね。
前述の通り、多胎児は多ければ多いほど幼少期に亡くなる確率が高いため、もし亡くなってしまっても「多胎児だったから」という言い訳ができてしまいます。あまり考えたくはありませんけれども。

ですが、いずれ世界の人口が減少し続けるような時代になったら、むしろ多胎児が奨励されるようになるかもしれません。
現在でも、いくつかの国で「双子が生まれやすい村」が存在しています。もしも双子やそれ以上の多胎児が生まれやすい条件が解明されたとしたら、少子化の解決策として活用できるかもしれません。
全ての人種や民族で応用できるかはわかりませんし、一度に二人以上の新生児を育てる苦労は相当のものですけれどね。

まあ、地球規模で見れば人口爆発といって過言ではない現状、親の恣意だけで多胎児を生むのはどうかとは思います。単純な話、莫大な費用がかかりますし。自然に授かったのなら、大切にしてほしいですが。

これは育児全般に言えることですが、仮に税金で補助する場合には金品を直接与えるより「育児用品や産婦人科の検診などをチケット制にして、公平な支援を行えるようにする」とか、「最低限のベビー用品等は配給制にし、それ以上を望む場合は自費」といった支援などはできないものですかね。
それでも転売する輩は出てきそうですが。マイナンバー制度はそういうこと防止に使ってほしいですね。

長月 七紀・記

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参考:多胎児/wikipedia List_of_multiple_births/wikipedia

 





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