欧州 中国 その日、歴史が動いた

歴史に名を残す世界の愛馬・名馬たち 赤兎馬、マレンゴ、膝突栗毛……

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ブラックサラディン

薔薇戦争当時のランカスター派貴族、ウォリック伯リチャード・ネヴィルの愛馬です。
薔薇戦争そのものについてはややこしいので過去記事をご参照ください。

英国の薔薇戦争は意外なカタチで収束! 王位を巡って白と赤が激突

この戦争終盤にロンドン北西で起きたバーネットの戦いで、リチャードは「下馬して戦ったほうが有利だ」と味方を説得しなくてはなりませんでした。

しかしなかなか他の貴族や部下が従わず、焦れた彼は自ら馬を降ります。
それだけならよかったのですが、何の罪もないブラックサラディンを殺したのです。

「使わないから殺しても問題ない」ということなのでしょうが、当時に動物愛護団体が世間的にも物理的にもブッコロされそうな話ですね。
ちなみにこの戦い、ランカスター派が見事に負けました。あーあ。

 

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マレンゴ

ナポレオン・ボナパルトの愛馬です。
「ナポレオンの絵」と聞いて誰もが思い浮かべる、「アルプス越え」に描かれている葦毛の馬でもあります。

ナポレオンwith愛馬マレンゴ/wikipediaより引用

同じ葦毛でも上記の内記黒とは対称的なイメージですが、葦毛の馬は加齢と共に毛が白くなっていくので、マレンゴはそこそこ歳を取った馬だったのでしょうね。
もっとも、実際にはロバに乗っていたのを、イメージを優先するためマレンゴに差し替えられたそうです。宣伝大事。

この馬は、ナポレオンが行ったイタリア方面の戦争の一つ・マレンゴの戦いから名付けられたといわれています。
しかし、「百日天下」が終わったワーテルローの戦いでイギリス軍に捕らえられ、そのまま英国へ連れて行かれてしまいました。

優秀な馬であったことは認められていたようで、27歳という馬の平均年齢を超えていたにも関わらず、しばらくの間種馬として使われていたそうです。

亡くなったのは38歳のときだったとか。
現在の基準で人間の年齢に換算すると122歳という超長寿です。死後は骨格標本にされ、現在イギリスの国立陸軍博物館に展示されているとか。

ちなみに一般的に「白馬」といった場合、元々白い馬ではなく歳を取った葦毛の馬であることが多いとか。
つまり「白馬に乗った王子様」は「おじいちゃん馬を酷使しているドラ息子」という意味に……なりませんね。

 

オールドバルディー

アメリカの南北戦争で活躍した軍馬の一頭です。

北軍陸軍少将ジョージ・ミードの愛馬でした。毛の色がはっきりわからないのですが、残っている写真からすると口元から額にかけてが白い、特徴的な模様の馬だったようです。

オールドバルディー(1863年撮影)/wikipediaより引用

同戦争最大の戦いとされるゲティスバーグの戦いの他、重要な戦いに数多く参加しました。
銃弾が胃に到達するほどの傷を負っても回復・戦線復帰するほどのたくましい生命力を持っていたとか。

南北戦争の後も長生きしましたが、30歳で安楽死させられます。
マレンゴの例を見るともっと長生きできた気もしますが、晩年はかなり衰弱していたそうなので、見るに忍びない状態だったのかもしれませんね。

 

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実際の戦では「食べ尽くされる」ことも

軍馬は基本的に戦争用の馬となります。

愛馬のように大切にされる馬がいる一方、基本は合戦のための道具ですから、緊急時には食料にされてしまうことも多々ありました。

「鳥取の飢え殺し」こと豊臣秀吉の鳥取城攻めや、第二次世界大戦最大の激戦の一つ・スターリングラード攻防戦で馬を含めた家畜を食べつくした、という記録も残っています。

そこも含めて考えると、人間というよりは戦争と共に生きてきた動物といっても過言ではないのかもしれませんね。
戦争は人間が起こすものですから、どっちでも大差はないですけれど。

長月 七紀・記

更新2019年4月7日
初出2015年4月7日




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【参考】
愛馬の日/Wikipedia
名馬一覧/Wikipedia

 



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