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占いの歴史~タロット、風水、西洋占星術から甲骨文字まで 何を信じますか?

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人生、「にっちもさっちもいかない」ときがありますよね。

皆さんはそんな時、どんなものをアテにしますか?
家族や友人、先達に相談するという人がいれば、本やネットで調べて手がかりを探したり、あるいは「アレ」を頼りにする人もいそうですね。

9月9日は「世界占いの日」だそうです。

今日では信じる人と信じない人が割とはっきり分かれている「占い」ですが、歴史や文化と絡めてみると、なかなか興味深いものです。
というわけで、有名な占いや関連する道具の中から、いくつか歴史との接点を持つものをまとめてみました。

【TOP画像】jigelog_the_fool/photo by jigedine

 

西洋占星術

いわゆる星占いのことです。
全天の星座は88あって、ほとんどの星占いでは黄道十二宮(十二星座)を使いますね。
一昔前には十三星座の占いも流行りながら、今では……(´・ω・`)

まぁそれはさておき、恒星や惑星を観察するという性質上、ある時期まで【天文学と占星術の境目】は非常にアヤフヤなものでした。

西洋占星術に直接影響を与えたのは、古代バビロニアで行われていた天体観測だといわれています。

復元されたバビロンの都/photo by Aziz1005 wikipediaより引用

古代エジプトでも似たようなことをしていたのですが、エジプトはその後、他国の支配下に置かれた時代が長かったため、バビロニアのほうが影響が強いと考えられているようです。

科学が発展するまでは、占いから一歩進んで、天体が地上のさまざまなものと結びつくとされました。
人体と結びつけて占星医学という分野が発展したり、金属や鉱石と考えあわせて誕生石の概念が生まれたという説があります。

特に医学に対する影響は大きく、人体の部位に十二星座をあてはめて、瀉血する場所を決める……なんてこともありました。

他にも「ペストの流行は惑星の運行によるもの」という説が発表されるなど、もっともらしい考え方もたびたびあったようです。

「占星術はオカルト」という考え方が主流になったのは、天体観測の機材や技術が進んで、
【天体は物理法則によって動いている】
ことがハッキリしてからのようですね。

とはいえ、月の満ち欠けが潮の満ち引きや海棲生物の産卵などに関係するのですから、人体に影響がないとはいいきれない気もします。

 

タロットカード

西洋の占いといえばこちらも有名ですよね。

起源はエジプトや古代ギリシアなど、さまざまな説があり、現在も確定はしていません。
キリスト教では存在しないはずの「女教皇」というカードがあるあたりに、それ以外の宗教のかほりがしますね。

記録上では、最古のタロットカードは1392年にシャルル6世(ジャンヌ・ダルクを登用したシャルル7世のトーチャン)が作らせたものだそうです。
残念ながら現存していませんが、もしかしたらシャルル7世やジャンヌ・ダルクが陣中の気晴らしに使ったことがあった……かもしれませんね。

現存する中で最も古いのは、15世紀の「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」といわれています。
当時は画家が手描きで作っていたので、一定以上の富裕層でないと持つことすら難しいものでした。

現在では「タロットカード=占いの道具」というイメージで固定化されていますが、実はゲームやギャンブルに使われていた時代のほうが長いんだそうですよ。

タロットカードには22枚全て絵が違う「大アルカナ」と、四種類の記号・数字の組み合わせによる56枚の「小アルカナ」がありますが、このうち小アルカナがトランプの原型ともいわれています。

そう考えると、ゲームやギャンブルに使われたというのも何となく納得できますね。
タロットカードが占い専用の道具になったのは、18世紀後半ごろですから、結構最近の話なんですね。

他に2つほど、東洋のものを取り上げてみましょう。

 

風水

東洋で占いといえば、風水を思い浮かべる人が多数派なのではないでしょうか。

風水の起源は、中国最古の王朝・殷王朝といわれています。
それが唐の時代に盛んになり、明もしくは清王朝の頃、現在とほぼ同じ形に集約されました。

都市の設計や建築物への影響を考えると、歴史との接点や影響が一番大きい占いかもしれませんね。

風水の羅盤/photo by borghal from (optional) wikipediaより引用

インドにも、「ヴァーストゥ・シャーストラ」という風水に似たものがあります。日本の陰陽道も、風水のベースになっている「陰陽五行思想」などを近年では文化大革命の際、ヨーロッパへ逃げた知識人が西洋に風水を紹介したそうで、現在ではヨーロッパでも風水研究家がいるんだとか。
ヨーロッパでも中国と同じ考え方でいけるんですかね。

 

甲骨文字

こちらは世界史の授業でもおなじみですね。
殷の時代に漢字の原型があったことを示す史料でもあり、当時の政治や物の考え方をうかがうこともできる貴重なものです。

亀の甲羅に書かれた甲骨文/photo by BabelStone wikipediaより引用

占いとしては、亀の甲羅や牛・鹿の肩甲骨に占う内容を刻んでおき、その近くに小さな穴を開け、熱した金属の棒を差し込んで、日々の入り方で吉凶を見るというものでした。

よくこんな占いを思いつきますよね。
火傷をした人も一人や二人ではなかったことでしょう。

こんな感じで、占いは意外と歴史や技術に関わっていることがあります。

占いが、当たる・当たらない、信じる・信じないを別として、文化の一部として考えてみるのも一興ではないでしょうか。

長月 七紀・記

【参考】
占い/wikipedia
占星術/wikipedia
タロット/wikipedia
風水/wikipedia
甲骨文字/wikipedia

 



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