バートリ・エルジェーベト/wikipediaより引用

欧州 女性

血の伯爵夫人バートリ・エルジェーベト 女性最凶シリアルキラーがヤベェ

650名にもおよぶ犠牲者のリストが城から……

娘を殺された農奴は沈黙を守り、貴族たちや教会すらも、見て見ぬふりをしました。
彼女の行状を諌めるハズの一族バートリ家でも、虐殺を見て見ぬ振りをするどころか、隠蔽するためにありとあらゆる手を尽くすのですから救われません。

しかし、さすがに悪行にも限界が訪れます。

領民の少女をあらかた殺し尽くしたエルジェーベトは、1609年頃から下級貴族の少女を対象とした礼儀作法を開講しました。
狙いは言うまでもないでしょう。
このエルジェーベトのレッスンを受けた少女たちが実家へ戻ることはありませんでした。

ついに、いや、やっとのことで一線を越えたのです。

領民ならまだしも、貴族の娘がいなくなったとなれば事件は隠し通せません。
勇気ある司祭が地元当局に出頭し、残虐行為を訴え出ると、ハンガリー国王のマーチャーシュ2世は事態を重く受け止め、捜査に踏み切りました。
有力貴族であるバートリ家を牽制する狙いもあったようです。

捜査を担当したのは、エルジェーベトにとってイトコにあたる貴族でした。
隠蔽にも一枚噛んでいた彼。
これでは再び悪行が隠されてしまうのではないか?

と思われるかもしれませんが、捜査にあたった貴族は、想像以上に大規模な犯罪が行われていたことに愕然とします。

拷問を受けて瀕死の少女。
惨殺死体。
血の入った桶。
人骨。
そして650名にもおよぶ犠牲者のリストが城から発見されたのです。

 

西の横綱ジル・ド・レ 東の横綱「血の伯爵夫人」

悪事を暴かれたエルジェーベトは逮捕され、裁判に臨みます。
バートリ家は彼女の出廷を拒みました。が、共犯者たちが証言台に引き出され、そして処刑されていきます。

もはや隠し通すことは不可能。
エルジェーベトの処分はバートリ家が決めました。

家名のために保護していたとはいえ、どうにもならない一族の恥。
エルジェーベトはチェイテ城の独房に幽閉されました。

部屋には換気と食事を入れる小さな穴がついているのみ。
ここで彼女は三年間閉じ込められたのち、1614年8月、54歳で死亡しているところを発見されたのでした。

『なんだか、この人の人生ってドコかで聞いたことあるな……』
と思われた方、ご明察。

城に少年を連れ込んでは惨殺していたフランスの男爵ジル・ド・レです(以下の記事に掲載)。

レジェンド級の鬼畜貴族ジル・ド・レ~ジャンヌの戦友は大量殺人鬼

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殺人貴族・西の横綱がジル・ド・レならば、彼女はいわば東の横綱。2人ともレジェンド級の殺人鬼です。

ヴラド・ツェペシュが吸血鬼ドラキュラのモデルならば、彼女は吸血鬼カーミラのモデルとされておりまして。

日本でも『ベルサイユのばら外伝 黒衣の伯爵夫人』のモンテクレール伯爵夫人のモデルとなり、最近ではゲーム『FateEXTRA-CCC』に赤ランサーとして登場しています。ゲームでの姿は可愛いけれども、元ネタはこんなに恐ろしいんですよ、ということですね。

最後に、言うまでもないことですが人の生き血に美容効果はありません。

むしろ感染症の危険がある医療廃棄物ですので、血液が付着したものは速やかに捨てましょう。

文:小檜山青

【参考文献】

 



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