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『英雄たちの食卓』を実践!チンギス・ハンやエリザベスは何を食べてた?

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カトリーヌ・ド・メディシスの婚礼フィレンツェパスタ

あの大金持ちで、フランス料理に変革をもたらしたカトリーヌのパスタです。

どれほど特殊なのか?

と思っていたら、現代人からするとそうでもないんですよね。

本書でも原材料費はおそらく最低ラインではと思うほど、あっさり揃います。スーパーで材料がコンプリートできる枠なのです。うーん、意外。

このパスタの特徴は、スパイスと砂糖をふんだんに使うこと。現代人からすれば何でもありませんが、当時は貴重な食材です。

メインディッシュでもないパスタに、ここまで貴重なスパイスをバサバサかけることに、当時の人は度肝を抜かれたのではないでしょうか。

ここでハタと気づくわけですね、当時のスパイス入手難易度に。

ああ、現代人ならば簡単だけど、昔なら私にこんなことは許されなかったんだなぁ、と。

カトリーヌ・ド・メディシスの婚礼フィレンツェパスタ

実食してみますと、ありそうでありえない不思議な味でした。

ペンネにからまるスパイスが、複雑な味わいを為しています。

シナモンと砂糖を使っているため、京都銘菓「八つ橋」を思い出してしまうかも。

現代人の食べ慣れた味とは違うものの、これもありだなと思える逸品です。

なかなか、シンプルなようで奥深いんですわ。

 

エリザベス1世の肉断ち布告中のサーモンスープ

食にこだわりのないエリザベス1世らしい、さっぱりとしたスープで調理過程はシンプルです。

ビールと水を1:1で煮込むところが面白いですね。

このスープは実にシンプルで、簡単に作ることができます。マリア・テレジアのオリオスープとは比べものになりません。

ともかくローズマリーが大事です。

ローズマリーがない状況では作らないほうがよいと思うほど、香りがともかく重要でして。それ抜きにしたらおそらくここまで美味しくないはず。

ローズマリーとサーモンの組み合わせが絶妙で、シンプルだけど十分美味なのです。

当時の料理人がうまく考えたんだな、いいアイデアだな、と感心しました。

栓を開けた瓶ビールが余っちゃった、なんて時に作りたくなるシンプルさ。

やさしい味ですよ。

 

作って食べることで得られる気づき

最後に。

第一弾『歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる』(→amazon)でもしみじみ思いましたが、こういう様々なアプローチのできる、ユニークな歴史本が発刊される状況は素晴らしいと思います。

ただ暗記したり、知識として身につけたりするだけではなく、作って食べるということで、文字通り身につく気づき、学ぶことができるからです。

そして何より、多くの文献からレシピを調べ、実際に再現して作った著者には敬意しかありません。

続編も、今から心待ちにしております!!

第一弾の書評&実践レポートは以下の記事になります。

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文:小檜山青

【参考】
遠藤雅司『英雄たちの食卓』(→amazon

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