古代オリンピック

古代オリンピックの想像図(1915年作)/wikipediaより引用

ギリシャ

虫あり酒あり動物の血あり!古代オリンピックは観客も選手も超過酷!

五輪の起源となった【古代オリンピック】とは何ぞや?

そんな疑問を呈すると、多くの方が『えぇと、古代ギリシャでみんなスポーツっぽいことをしていたのよね~』と、なんとな~く思う程度ではありませんか?

しかし、これが探ってみると、なかなか刺激的なもので。

来年2024年7月26日はパリ五輪が開催される日。

本日は大きく過去に遡り、JOCのサイトには書かれていない、古代オリンピックの裏話に迫ってみましょう。

 

古代オリンピックの基本情報

①どこで開催された?

→エーリス地方のオリンピュア(現在のギリシャ イリア県 アルヘア・オリンビア)

②いつ開催されていた?

→紀元前9世紀〜紀元後4世紀

③開催頻度は?

→今と同じく4年に1度

④どんな競技が行われていた

→主な陸上競技:短距離走、中距離走、長距離走

→主な格闘技系:レスリング、ボクシング、パンクラティオン(ルール無用なんでもありの格闘技)

→その他競技:戦車競走(流血もありの激しい競技だった)

戦車競走の様子/photo by Marie-Lan Nguyen 
wikipediaより引用

 

害虫に襲われ、早朝から16時間立ちっぱなし

紀元前9世紀から紀元後4世紀にかけて行われたという古代オリンピック。

肉体を鍛え上げたアスリートたちが、己の限界を競い合う――。

それを観戦したいという願いは、今も昔も同じでしょう?と思いきや、古代ギリシャ人の方が熱心だったかもしれません。

なんせ観戦の環境がハンパじゃありません。

古代オリンピック想像図/wikipediaより引用

あの困難を耐えきるだけでも、相当なもの。入場こそ無料ですが、それは苦行そのものでした。

 

・ギリシャに降り注ぐ容赦ない日光

→おまけに雷雨のときでも浴びっぱなしです

 

・早朝から16時間立ったまま

→選手より辛いんでは?

 

・蠅が大量発生!

→それ以外の害虫にも容赦ないほど襲われます

 

・不衛生

→下痢や発熱を訴える者が多数

 

・観戦中の食事はあやしい行商人が売る

→硬く、正体がわからないチーズやパンのみ

 

・川は干上がっていて水不足

→水分補給はワインです

 

・観客の汗

→猛烈に臭くなります

 

・宿泊施設レオニダイオンは一部しか利用できない

→一般客は野宿と自炊で乗り切らねばならない

 

いやぁ、これは厳しい。

観戦するだけで死にそうですわ。

それでも見たいという情熱が半端ないっすよね。

なんせ当時、奴隷に対して、「反抗的だな。お前をオリンピック観戦させてやろうか!」と脅すこともあったほどだとか。

こうなると、いよいよ観客の気持ちが理解できなくなってきます。

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