ローマ ギリシャ

ガレー船の漕手に剣闘士……古代ギリシャ・ローマの過酷な仕事をブラック診断

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古代ギリシャ&ローマの過酷な仕事
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重装歩兵付き奴隷:30キロの防具を持ち歩く

きつさ:★★★★★
汚さ:★★★☆☆
危険度:★★★☆☆

色鮮やかな甲冑に身を包んだ兵士たちが、土埃をあげながら戦地に向かう――。

まさに時代劇の花と言えるシーンですが、実はこの風景、正しくありません。

どの時代でも国でも、移動中は甲冑を着込んでいるわけではないのです。

そんなことをしていたら、くたびれ果ててしまい戦場では役に立たない。

戦地に着いて、戦う前に着替えるんですね。

この行軍中、重たい甲冑を運んでいるのは着用する兵士自身ではありません。古代ギリシアでは、お付きの奴隷の仕事でした。

当時は二輪車も輸送車もまだ発明されていません。人力で運ぶしかなかったのです。

ファランクス(密集方陣)で戦う重装歩兵の装備は、兜、盾、甲冑、臑当て、剣、2メートル半の槍等。

総重量はおよそ30キロにもなります。

それだけの重さがある荷物を運んで歩くだけでも重労働ですが、彼らの仕事はそれだけでは終わりません。

戦闘終了後は血と泥のこびりついた装備を綺麗にし、補修します。主人にワインをふるまい、食事を作らねばなりません。

主人と違って戦功を上げて名をあげられるわけでもない、地味なブラック労働でした。

 

生け贄儀式助手:危険はないが、血みどろ

きつさ:★★★★☆
汚さ:★★★★☆
危険度:★☆☆☆☆

剣闘士や兵士のように危険は伴わないながら、生理的嫌悪感をもよおす仕事もあります。

神事のために家畜を殺す生け贄儀式助手はその一種でしょう。

この助手は、屈強な男三人組で構成されています。

第一の助手が牛を祭壇まで導き、抑えつけます。

第二の助手が木槌や斧の背で気絶させます。

それから第三の助手がナイフで生け贄の腹を割き、内臓占い師が腹の中を観察して吉凶を判断するわけです。

占いが終わると、助手三人は生け贄の血を青銅の器に集めて、祭壇にふりかけます――と書くとすんなりいくように思えますが、いつもこの通りうまくいくわけがありません。

牛が暴れる、見守る観衆が騒ぎ出したりしたら、不吉だとして内臓占いの結果自体が無効となります。

そうなると最初からやり直しです。

ユニフォームに血がつくと、高いクリーニング代を払い、洗濯する羽目になります。

生け贄となる動物を丁寧に扱い、さらにできることならばユニフォームに血をつけないで済ませることができる、慣れと技術が必要とされました。

少しでも失敗すると一からやり直しという点もなかなか厳しそうです。

不器用な人、血とプレッシャーに弱い人には向かない職業でしょう。

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