エイプリルフール

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ウソがOKだなんて誰が決めた?謎多きエイプリルフールの起源に迫る

有名な割に正体や起源が不明なものって、意外なくらいたくさんありますよね。

実は、4月1日の【エイプリルフール】もその一つ。

てっきり英語圏もしくは西欧圏で何かしらいわくがあるものかと思えば、ウィキペディア先生でも「起源は全く不明である」とスッパリ書かれています。

1932年3月31日付大阪毎日新聞/wikipediaより引用

 

16世紀のフランス発祥説

一応いくつか候補はありまして、その一つが16世紀のフランス説。

当時は、現在の3月25日からが新しい年とされていたことがあったそうです。

そして4月1日までが新年を祝う祭りだったのが、ある王様が突然「今度から1月1日が新年な」と言い出し、これに反発した人々が4月1日を”ウソの新年”として面白おかしくバカ騒ぎをしたのだとか。

ですが王様にとっては面白くないので、逆らう人々を片っ端から処刑したという……流石血塗れ国歌のお国、やることが違いますね。

そのとき処刑された人の中に13歳の少女がいたため、彼女らへの哀悼を示す意味で13年ごとの4月1日にお祭りをするようになったのだとか。

フランス語でエイプリルフールのことを「プワソン・ダヴリル」(4月の魚)というらしいのですが、この逸話に魚のさの字も出てこない件についてはどうなんですかね。

 

インド人が悟りを諦めたのが原因?

もう一つはインドを起源とするもので、昔3月下旬に悟りを開くための修行が行われていたことに由来するという説。

しかし4月1日頃には迷いが生じてしまうので、自虐ジョーク的な意味で「揶揄節」と呼んでいたのがいつの間にか揶揄とウソがすりかわり、エイプリルフールになった……という繋がってるのか繋がってないのかよくわからん話です。

宗教か民族的な何かで共通点があればまだ推測のしようもありますが、これじゃ正体不明としか言いようがないですよねえ。

 

現在では各企業のジョーク合戦に

現在ではウソをついて遊ぶというよりは、各企業がジョークを飛ばしあう日になっている感が強い気がします。

ただ、ある会社のジョークを他の会社がスクープとして取り上げてしまうということがまま起こるようになったためか、最近はとんでもないウソというよりも面白ネタを書くところが増えたようですね。

以下、私が気になった過去の具体例をまとめてみました。

各企業様とは何の関係もありませんのであしからずご了承ください。

その①はなまるうどん

例えば、はなまるうどん「まるごとダイオウイカ天」発売のお知らせ。

ダイオウイカは最大18mにもなりますから一般のお店では調理不可能。

そもそも「塩辛すぎて食べられたモンじゃない」「アンモニア臭(簡単に言うと公衆トイレのニオイ)がキツイ」というのが実際に食べた人の定評です。

”ホントっぽくないジョーク”として成り立つところがイイですね。

今年はどんな巨大生物を揚げてくれるんでしょうか。流石に連続して似たようなネタはやりませんかね。

その②ドミノ・ピザ

食べ物ネタでもう一つ行きましょう。

ドミノ・ピザは「20年かけて開発しました!」という自信たっぷりな広告を出していました。

開けたところの画像が何ともリアルです。非常食・アキバ名物として一時期話題になった”パンの缶詰”から着想したものでしょうか。

某海賊紳士の国には「これ一缶でクリスマスディナーが食べられる!」という悪夢のような缶詰が実在しているので、ピザの缶詰もそのうち本当に商品化されるかもしれませんね。

サイトを拝見していただければわかりますが、えーと、すごく……まずそうです……。

というかなぜクリスマスプディングまで入れた?

その③日本ふんどし協会

変化球どころかツッコミどころしかないのが日本ふんどし協会。

”ふんどし締め師”なる伝統の職人の後継者募集という触れ込みで、求人記事を載せていました。

下から四枚目の写真が実に・・・(´・ω・`)

ふんどしを美しく締めてくれるというのは魅力的かもしれませんが、トイレに行った後とかまた締め師の方にやってもらわなきゃいけないとなると、一日中締め師さんについててもらう必要がありそうですね。

だからこんなに給料が高いんでしょうか。

海外ではBBCが報じた「ビッグベンのデジタル化と時計針のプレゼント」やググる先生本社の「ユーチューブ閉鎖します」など、規模のドでかさからウソっぽさがわかるものが多いようです(ロイター参照)。

さてさて、今年はどこがどんなジョークで楽しませてくれるのでしょうか。楽しみですね。

長月 七紀・記

【参考】
エイプリルフール/wikipedia

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