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【ファティマの聖母】
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教皇が卒倒するほどショッキングな予言とは!?
「第三の予言」は7月13日に他の予言と一緒に下されたといわれています。
聖母自身が「1960年までは公開してはならない」と言ったため、当初から秘密になっていました。
しかし、それを過ぎても教皇庁が公開せず、「ルシアから直接聞いたとき、教皇が卒倒した」という尾ひれ(?)がついたことで、様々な憶測を呼んだようです。
発表されたのは2000年になってから。内容は以下の事件の予言でした。
「1981年のヨハネ・パウロ2世教皇暗殺未遂事件」
確かに教皇庁にとってはショッキングな出来事ですけれども、他の予言が戦争に関するものなのに、これだけスケールが違い過ぎます。よくこんな誰も信じなさそうな発表をしたものです。
ルシアも亡くなるまで、「それはほんの一部だ」と言っていたとか。まあ、「発表しない」=「嘘をついている」ではありませんからね……。大人って汚い。知ってる。
なぜ聖母と確信できたのだろう?
その筋では「宇宙人によって地球が侵略される」という内容だった、なんて話もあるようです。
これもちょっと信じがたいというか、それならむしろ神様が撃退してくれよという話ですよね。
「聖母の出現」といわれる出来事はファティマ以前にも以後にも起きているのに、同じ事象についての予言がないっぽいのも気になるところです。
となると、1960~2000年までに起きた事柄のどれかということになり、これこそ教皇が卒倒するほどのものがあるかというと……うーん。
そもそもほとんどの人が見たことのないはずの人を、なぜ即座に「聖母」と確信することができるんでしょうね。イコンなどに描かれているマリアのイメージそのままで出てくるのでしょうか。
大体の場合、聖母(仮)自身は二つ名や曖昧な表現で名乗るようなので、それを信じたということですかね。
まあ、「息子が偉大になったから」という理由でカーチャンまで崇めるのって、日本人からするとその時点で「ん?」という感はあります。
わかりやすく置き換えるとすれば、「ノーベル平和賞授賞者のカーチャンが神社に祀られて世界中に信仰されている」みたいな感じでしょうか。
とはいえ、こんなにもばらばらな時代で多くの人が同じものを見ているというのが正しいのなら、本当に聖母はたびたび現れて、予言や忠告をしているのかもしれません。
形而上学が発展すればいずれ神やその周辺の存在も見えてくるでしょうから、その頃には謎が解けるでしょうか。
長月 七紀・記
【参考】
ファティマの聖母/wikipedia
聖母の出現/wikipedia