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【アントニ・ガウディ】
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バルセロナの作品はまとめて世界遺産に
以降この教会が彼のライフワークになり、そのかたわらで他の屋敷や公園などの建築や、家具のデザインもこなしておりました。
どれも素晴らしく、建築物についてはほとんどがバルセロナにります。
「アントニ・ガウディの作品群」としてまとめて世界遺産に登録されており、ウィキペディアなどでまとめて見ることができます。
比較的スタンダードなものもありますが、彼の得意とする曲線や細工、カラフルなタイル張りはまさに圧巻の一言。
個人的にはカサ・カルベットの外観が好きです。
基本的には外側しか見られないそうですが、1階のレストランで食事をすると内装も見せてもらえるとかもらえないとか……でも、お高いんでしょう?(涙目)
ミサに向かう途中で路面電車に轢かれ
これだけ仕事をしていれば当然他のことに気が回る余裕はないわけで、結婚や身なりについてはほぼ無関心でした。
いかにも芸術家らしいといえばらしいですね。
そして、60代に入ってからはサグラダ・ファミリア以外の仕事を断り、何かにとりつかれたかのように建設に没頭します。
しかし、この頃から家族や友人、そしてパトロンであったグエイが立て続けに亡くなり、すっかり気落ちしてしまったようで……写真を撮られたり取材されるのを極端に嫌うようになりました。
これが結果的にガウディの寿命を縮めてしまった気がします。
1926年の6月4日、ミサに向かう途中で路面電車に轢かれてしまったのです。
ホームレスと見間違われるほどの服装だったために手当が遅れたといわれており、もし少しでも身なりに気を使っていれば助かったかと思うと、残念でなりません。
10年以上写真を嫌がっていたということは、世間に顔をあまり知られていなかったのかもしれませんよね。
完成まで300年かかる理由とは?
ガウディのお墓はサグラダ・ファミリアの地下に設けられていて、デスマスクもここにあります。
実際に立ち入ることはできないようですが、窓からお墓全体を見ることができるとか。
事故で亡くなった割にデスマスクの表情はとても穏やかで、ちょっと意外な気もします。
一生をかけた超大作が後人の手によって出来上がっていくのを、どこかで見守っているかもしれませんね。
ちなみにサグラダ・ファミリアが、かつて「完成まで300年かかる」と表現されていたのには二つの理由があります。
一つは、建築資金を全て寄付でまかなっていたこと。
もう一つは、ガウディが設計図ではなく模型で仕事を進めるポリシーだったからです。
この模型が内戦などの影響で現存しておらず、そのため一時は「もう建てるの無理じゃね?」ともいわれていました。
しかし、その後観光客の増加によって資金問題が解決し、模型もどうにかなったので障害がなくなりました。めでたい。
現在の予測では2026年完成予定とのことで、おそらく完成後はさらに観光客が増えるでしょう。
これは是非見に行きたいものですね!
長月 七紀・記
【参考】
アントニ・ガウディ/wikipedia
サグラダ・ファミリア/wikipedia