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【蛇行剣】
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南九州に極端な集中がみられること
極めて少ないとされる蛇行剣ですが、不自然なほど大量に出土する地方があります。
宮崎県や鹿児島県といった南九州地方です。
特に宮崎県えびの市では、全国出土例の実に1/3以上が集中。
南九州在来の「隼人(はやと)」と呼ばれた人々とヤマトとの関係を指摘する研究者も多くいます。
神話上、天皇家の始祖は南九州からヤマトに移ったとされており、深い関連がある一方、東北の「蝦夷(えみし)」同様に最後までヤマトの支配に対して頑強に抵抗したのもまた隼人の一部であったからです。
日本古代史の謎に迫る難しい問題のひとつであるといえるでしょう。
6世紀を最後に突然途絶えること
現在、蛇行剣は6世紀の例を最後として、忽然とその姿を消してしまいます。
古墳時代終末期には薄葬令などの影響で埋葬施設が小型化し、やがて古墳そのものが造営されなくなるためとも考えられますが、その後の武器形状に大きな影響を与えたとは考えにくいのが現状です。
中国やヨーロッパ、東南アジアなどには同様に蛇行した剣身をもつ武器が存在しています。
残念ながら相互の関連は不明。
日本では古代のある時期にのみ、集中して少量が制作された謎の剣であるということだけがわかっています。
皆さんは、蛇行剣はどんな存在だと思われますか?
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