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イスラムの女性の扱いには批判的
後々、チャーチルは下院で「イスラム諸国に多くの友人がいる」と語っていますし、それは「恩恵」だとすら言っています。
しかし、その一方でイスラム社会の女性への扱いには批判的でした。
英国がスーダンに攻め込んだマフディー戦争を扱った著書「リバー・ウォー」の中では、次のように辛辣な語り口です。
「イスラムの法律が、全ての女性は男性に属し、子供や妻や愛人などとして絶対的な財産として扱われる事実がある。
これはイスラム社会で男性が力を持っている限りは奴隷制度の絶滅を遅らせるに違いない。
イスラム教徒1人1人は、輝かしき資質を見せるかもしれないが、イスラム教の影響は、社会を発展させようと頑張る人達を麻痺させる。
世界中に、これほど逆行させる強大な勢力は無い。
衰えを見せぬどころか、イスラム教は軍閥となり改宗を迫っている」
つまり、政治家としての冷徹な目線を失う事は無く、当時の中東政策で最大限の国益を得るべく、身内すら騙されてしまう程のパフォーマンスをしたという所でしょうか。
ちなみにドックター氏は『Churchill and the Islamic World』(→amazon)という著書を出しております。
Kindle版でも手に入りますのでご興味のある方はどうぞ。
洋書が簡単に手に入る、いい時代になったものです。
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南如水・記
【参考】
インディペンデント紙(→link)