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ギリシャ その日、歴史が動いた

紀元前4世紀ギリシア神殿炎上!世界最古のバカッターが発生【その日、歴史が動いた】

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人間も動物の一種である以上、本能というものが存在します。三大欲求はもとより、「有名になりたい」という願望もその一つでしょう。

が、素晴らしい芸術作品を残したとか、見事な戦術で味方を勝利に導いたとかならともかく、中には「は?」としか言いようのないことで名を残した人もいます。いわば歴史版バカッター(古い?)ですね。(参考「今なら「弥勒なう」でtwitter炎上間違いナシ!? 美しすぎる広隆寺弥勒菩薩が骨折」

今回はそんな出来事を二つご紹介します。

歴史に名を残したい!→記録抹消

現在はトルコのエフェソスにあるアルテミス神殿跡(Wikipediaより)

紀元前323年の7月21日、ヘロストラトスという青年が売名のためだけにギリシャのアルテミス神殿へ放火しました。
もうこの時点で「は?」ですが、2300年前から売名という概念があったギリシャ人ぱねえというべきですかね。さすが哲学のお国ですわ。
ちなみに何で目的がわかったのかというと、捕まったときに本人があっさり白状したからです。
「自分の名を歴史に残すため、最も美しい神殿に火を放った」というパッと見(聞き)哲学的でカッコイイ口上なのですが、意味合いは「死んだ後も有名になりたいんでやりましたチィーッス☆」程度なので実に残念です。

が、ただの放火ではなくこんな下らない理由で神殿に火をつけた人間に対し、市民は当然ながら激おこスティック(ry)でした。
「ヤツの望みを叶えてたまるか!」ということで、彼に関する一切の記録を消すという刑罰が下されます。
じゃあなんで今へロストラトスの名前がわかるのかというと、この刑が決まったにもかかわらず同時代及び後世の歴史家が「こんなアホがいたんだぜwww」とネタにしてしまったからです。一応公的に決まった処罰をガン無視するとかないわー。だから経済回復しないんじゃゲフンゲフン。

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江戸城で刀を忘れて歴史を残したゆかいな京極さん

売名行為ではありませんが、ほのぼのしていいのかどうかビミョーな話をもう一つ。
寛政二年(1790年)の8月20日、京極高久という幕府の若年寄も務めた大名(京都・峰山藩)がとあるポカミスで歴史に名を残しました。頭の固いことで有名な松平定信の時代です。

この日は台風かゲリラ豪雨と思しき大嵐でしたが、幕閣にそんな理由での欠勤は許されません。しかも江戸城の降車(駕籠)場に定信が来ているのが見えたので、高久は「やっべ早く駕籠降りないとまたネチネチ言われる!」(超訳)と焦り、なんと武士の命である刀を忘れて城に入ってしまいました。

よく気の利く部下が主人の登城を確かめた後、駕籠の中を見て「やっべウチの殿刀忘れてるよ!早く届けなきゃ!!」(超訳)とこれまた焦ったのですが、門番に「お前何してんの(刀ぶら下げて門を通ろうとはいい度胸じゃねえかゴルァ)」と咎められてしまいます。そりゃそうだ。

ここでこの部下、あろうことか「ウチの殿様の忘れ物です!!」(超訳)と正直に答えてしまったため、門番から流れ流れて城中に「京極が刀忘れたんだってさープークスクス」と言われるようになってしまいます。
以前似たようなことをやった人がクビになっていたため「これは腹を切ることになっても仕方ない……」と涙目(※イメージです)で覚悟を決めた高久、心身に不調をきたしてしまい、約一ヵ月後に寝込んでしまいました。
悪天候の中で焦れば仕方がないと思ったのか、幕府からお咎めはなかったようなのですけどね。

ときの将軍・十一代家斉も「アイツはいつもマジメにやってくれてるし、たった一度の失態くらい気にすんな。でも面子もあるだろうから、別件で半月謹慎扱いにするわ」(意訳)という粋な計らいをしてくれました。キャー家斉サンカッコイー

家斉さん凸(Wikipediaより)

 

狙って名が残るのは「してやったり」ですけども、不本意な経緯と共に記録されてしまうのは(´・ω・`)って感じですよね。

この手の話題はグロ系統が多いので、その辺を避けていたらなんとも微妙な取り合わせになりましたテヘペロ。「切り裂きジャック」(※画像検索ダメ絶対。被害者の写真が出てきます)とか出すとこのコーナーの読者様が一気に減ってしまいそうですし。

彼(彼女かもしれませんがとりあえず語感的にこっちで)は最古の愉快犯でしょうねえ。つまり売名目的でこの手の犯罪をやってしまう人は、200年前の人と発想・道徳意識が同レベルであるという実に笑えない意味を持ってしまうことになりますね。うわあ。

長月七紀・記

参考:山本博文『武士の評判記』(新人物ブックス、2011)




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http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘロストラトス
http://ja.wikipedia.org/wiki/記録抹殺刑




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