モーツァルトやベートーヴェン、バッハと言えば、知らぬ人はいない偉大な作曲家。
さぞかし立派な音楽ばかりを世に送り出したんだろうなぁ、と思いきや、意外や意外、彼らの曲の中にはおおよそ常人には理解し難い「変なタイトル」も結構な数で並んでいます。
たとえばモーツァルトの曲「私は行く、だがどこへ」。
このシュールなノリツッコミ……天才・モーツァルトの手にかかれば、さぞかし素敵な曲になるのでしょう。
というわけで本稿で集めてみました。
クラシックの「ヘンテコ作品名」!
ベートーヴェンの変な曲
気難しい顔で作曲家の王様と言えば、やはりこの方ベートーヴェン。
どんな曲名があるのか?と申しますと……。
「失われた小銭への怒り」……意外に庶民の気持ちわかってくれてる感
「楽しい - 悲しい」……どっちなの?
「靴のきついのがお嫌なら」……小指か親指削りましょう
「伯爵様、質問に参上しました」……伯爵「めんどくさっ!」
「タ・タ・タ……親愛なるメルツェル、御機嫌よう」……「た」で始まる単語で噛んでるのかと思ったら
「幸せはともかく、健康は欠くべからず」……できれば幸せも欲しいです(´・ω・`)
「お願いです、変ホ長調の音階を書いてください」……作曲家なのに知らない?
「それはまっぴら、御免こうむる」……なんか言葉遣いが侍っぽいんですよね
「親愛なる市参事会殿、お寒うござる」……完全に侍になっちゃいました
「ホフマンよ、決してホーフマンになるなかれ」……「ピザじゃなくてピッツァ」みたいな?
「親愛なる伯爵殿、あなたはお人よしだ」……さっき質問に答えてくれた伯爵さんかなぁ
「ふざけずに向きを変えろ」……「そこ、机が曲がってる!」とうるさい教師みたいですね
「涼しくて、なまぬるくない」……まどろっこしい褒め方
「門が通れなければ壁を通って」……無理やて(´・ω・`)
「我らは500匹の豚の如く野蛮なほど元気だ」……そのパワー、まさに500トンですって? ばかやろう
「深く感謝申し上げます、このような恩義に深く感謝申し上げます」……卑屈なまでの感謝。お金でも借りたんでしょうか
【参考】
ベートーヴェンの楽曲一覧/wikipedia
モーツァルトの変な曲
ベートーヴェンと並ぶ作曲家と言えばやはりモーツァルトさんでしょう。
彼も中々ぶっ飛んでます。
「みてくれの馬鹿娘(偽ののろま娘)」……モーツァルトさん、もうちょっと優しくお願いします(´・ω・`)
「親方の仕事は成し遂げられた」……そして今、スナックで一杯やってるとか?
「私の麗しい恋人よ、さようなら-留まってください、いとしい人よ」……別れたいのか、別れたくないのか
「貞節を守ってください」……守ってます(´・ω・`)
「砕け凍った歯が」……歯が凍る寒さって???
「私は行く、だがどこへ」……歳を重ねたせいか、私もたまに玄関でそうなります
「男たちはいつもつまみ食いしたがる」……モーツァルトさんだけですよ(´・ω・`)
「飲んで食って身が保つ」……なんだか一休宗純の言葉を思い出します↓
※世の中は起きて箱して(糞して)寝て食って後は死ぬるを待つばかりなり
「せめておっしゃって、私がどんな過ちを犯したのか」……お会計を済ませていない缶詰がバッグの中に……
「もういいの、すべてを聞いてしまったの」……女性に言われて一番怖いセリフかもしれませんね、トラップかもしれませんし
「俺の尻をなめろ」……音楽の教科書からモーツァルトの名前が消える日が来ちゃうよ(´・ω・`)
【参考】
モーツァルトの楽曲一覧/wikipedia
エリック・サティの変な曲
「ヴェクサシオン(嫌がらせ)」……不協和音ばかり聞こえてきそう(´・ω・`)
※と思ったら1分程度の短いフレーズを840回繰り返し、だいたい18時間かかるというトンデモ曲でした(コメントくださった馬渕まり先生あざす!)
「壁紙的な前奏曲」……「的な」という言い回しにちょっと違和感が……
「犬のためのぶよぶよした前奏曲」……犬のため?ぶよぶよ?何から何まで理解不能で
「犬のためのぶよぶよした本当の前奏曲」……前の曲は無しということで?
「自動記述法」……宇宙との交信を目指した黒歴史を感じます
「干からびた胎児」……痛々しいです
「あらゆる意味にでっちあげられた数章」……テキトー感がすごい
「でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい」……支離滅裂なのは飲み込むとして、ともかくその人形を見てみたいです
「はた迷惑な微罪」……立ちションとか、かなぁ
「5つのしかめっ面」……聞いているのがシンドそう
「不思議なコント作家」……もはや作曲家ではなく放送作家の道へ
「右や左に見えるもの~眼鏡無し」……それは乱視かと
「いつも片目を開けて眠るよく肥った猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ」……文章の骨格だけを取り出して解読すると「猿を目覚めさせるファンファーレ」……やっぱり意味わからんです
「こんにちは、ビキ」……ビキって誰なんだ><;
「いいともショショット」……笑っていいともショショット増刊号
「おーい! おーい!」……って、道端で知人でも見つけたのかな
【参考】
エリック・サティ/wikipedia
シューベルトの変な曲
「今や肉体を埋めた」……生き埋め的な
「骨壺に近づくな」……近づかないです(´・ω・`)
「あの無邪気な息子が」……振り込め詐欺の出し子でもやっているとか?
「ああ、湿っぽいお前の羽ばたきが」……ガチョウとかアヒルの曲?
「私は吸い込んだ」……まさか変なクスリを
「婚礼の焼肉」……ウェディングドレスにもファブリーズが必要だ
「父親殺し」……だから、どんな曲なんですってば!
「それは私だった」……えぇ、もしかして父親殺しの犯人?
「母が部屋を通る」……文頭に「夢遊病の」と付けると、俄然、背筋が寒くなります
【参考】
シューベルトの楽曲一覧/wikipedia
オーンスタインの変な曲
聞き慣れない作曲者さんですが……。
「飛行機に乗って自殺」……世情的にツッコミ自粛
「出来損ないの子守歌」……作り直して(´・ω・`)
【参考】
オーンスタイン/wikipedia
ダリウス・ミヨーの変な曲
「屋根の上の牛」……屋根に穴が空いちゃいますよ
「サラダ」……記念日
「セビーリャのいかさま師」……日本の地名に当てはめると、例えば「西成のいかさま師」とか途端に生々しいです
「空飛ぶお医者さん」……もう医者やってる場合じゃないと思うの
「泥棒たちの舞踏会」……一網打尽でタイーホ!
「人生は明日始まる」……「明日やろうはバカ野郎」という先送りの美学を曲にした
「放蕩息子の帰宅」……そしてカネだけせびってまた夜遊びへ
「人間博物館の落成式のためのカンタータ」……人を飾るのでしょうか
【参考】
ダリウス・ミヨー/wikipedia
マラン・マレの変な曲
「膀胱結石手術図」……なんだか股間を押さえたくなっちゃうタイトル(´・ω・`)
いかがでしたか?
まだまだ他に「おもろいタイトルありまっせ!」という方は、コメント欄より頂戴できれば幸いです(その都度、追記させていただきます)。
文:五十嵐利休
【参考】
モーツァルトの楽曲一覧/wikipedia
ベートーヴェンの楽曲一覧/wikipedia
ドビュッシーの楽曲一覧/wikipedia
シューベルトの楽曲一覧/wikipedia
ダリウス・ミヨー/wikipedia
オーンスタイン/wikipedia