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【居合】
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居合独特の「座業(すわりわざ)」
居合術に特有の技としては、正座やあるいは立て膝の状態から相手の攻撃に対応する「座業(すわりわざ)」があります。
座敷で座るという日本の文化が生み出した独特のスタイルとして貴重な身体文化であるともいえるでしょう。
実際に大刀を帯びた状態で座ることは皆無ではなかったにせよ一般的なものではなく、不利な体勢でどのように身体操作を行うか、あるいは狭い場所でも効率よく稽古するための方法として理解されています。
居合は速いのか?
居合は、その抜きつけのスピードによって相手を圧倒するようなイメージがありませんか?
実際に多くの流派では、抜きつけの初撃を「瞬電」と形容するように、素早く強力に行うことを肝要としています。
しかし、あらかじめ構えた状態から斬りおろしてくる相手の攻撃よりも早く斬ることが本当に可能なのでしょうか?
この議論、実は古く江戸時代からなされており、現代でも活発なやりとりが聞こえてきます。
重要なのは「ヨーイ、ドン!」で同時に速さを比べるような性質のものではないこと、居合の究極はいち早く危険を察知して戦闘を回避、あるいは身を守ることにある、ということでしょうか。
現代の居合道の稽古では瞬発的な技を使うのではなく、緩急のメリハリがきいた古式の太極拳を思わせるような動作で形を行っています。
つまり「後の先(ごのせん)」で相手を迎撃するというコンセプトに基づいた護身術であるといえるでしょう。
もちろん、古武道流派によっては本当に素早い動きを行っていたり、眼にも止まらぬような太刀さばきを実現している達人も実在しています。
戦闘を回避する=最強
現代武道の居合道は実戦性よりも様式美や形の正確さといった「道」の部分に主眼を置いているといわれます。
が、柄を使用した当て身技や、刀身に手を添えたり、右片手で発動したりする多彩な突き技、さらには前後左右への自在な動作や多人数の敵を想定した技など、バラエティ豊かな刀法を伝えています。
ともあれ、最終的には刀を抜くことなく戦闘を回避する「鞘の内」という理想が居合の到達点であることに変わりはありません。
これって十分、現代にも通用する考え方だと思いませんか??
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