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【織田信成さんは本当に信長の子孫なのか?】
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「もっと愚かしい」人たちもいる
大事な五輪の出陣式であれば、もっと相応しい場所がある。
どうしても「信長に関連させたい」なら、たとえば【桶狭間の戦い】直前に祈願した
・熱田神宮
が相応しいのではないか。
ここならば織田家とも縁が深いし、戦勝祈願という意味でも縁起がよい――というわけだが、同時に
「もっとも熱田神宮がそんなイベントを許可するとも思えないが」
とキッチリ釘を刺すのも忘れない。
伝統ある熱田神宮が、出自アヤフヤな信長の末裔を取り上げたりはしない、ということだろう。
確かに「織田家の末裔だ」と言われたからといって、一々マトモに取り上げていたら、世の中ニセモノだらけになるかもしれない。
なんせ現実社会には皇室詐欺(皇族詐欺)という行為まであるのだから、出自についてはかなり慎重に取り扱うはずだ。
◆皇室詐欺/wikipedia
そして本コラムで、ダメ押しが最後の一行。
「しかし本能寺では、もっと愚かしいイベントをやらかした人たちがいる。その話は次回に書きたい」
「もっと愚かしい」という言葉の意味するところは、以前の何かと比較しているということだが、この記事に本能寺でイベントをやった人は信成さん以外にいない。
つまりこのセリフは信成さんの「本能寺出陣」を「愚かしい」と断定していることに他ならない。
信成さんは優れた才能をお持ちなだけでなく人柄も良さそうなだけに、信孝さんも人格否定などはしておらず、イベントそのものに言及し、ひいては『子孫を名乗らずともよいのでは?』と提案しているかのようにも見える。
現・織田家当主の信孝さん。
上品さを失わないギリギリの妙技は、さすが“ホンモノ”子孫の為せる技と言ったところか。
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文:編集部
【参考】
『週刊朝日』(→amazon)