こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
【織田信成さんは本当に信長の子孫なの?】
をクリックお願いします。
お好きな項目に飛べる目次
「もっと愚かしい」人たちもいる
大事な五輪の出陣式であれば、もっと相応しい場所がある。
どうしても「信長に関連させたい」なら、たとえば【桶狭間の戦い】直前に祈願した
・熱田神宮
が相応しいのではないか。

熱田神宮本宮
ここならば織田家とも縁が深いし、戦勝祈願という意味でも縁起がよい――というわけだが、同時に
「もっとも熱田神宮がそんなイベントを許可するとも思えないが」
とキッチリ釘を刺すのも忘れない。
伝統ある熱田神宮が、出自アヤフヤな信長の末裔を取り上げたりはしない、ということだろう。
確かに「織田家の末裔だ」と言われたからといって、一々マトモに取り上げていたら、世の中ニセモノだらけになるかもしれない。
なんせ現実社会には皇室詐欺(皇族詐欺)という行為まであるのだから、出自についてはかなり慎重に取り扱うはずだ。
◆皇室詐欺/wikipedia
そして本コラムで、ダメ押しが最後の一行。
「しかし本能寺では、もっと愚かしいイベントをやらかした人たちがいる。その話は次回に書きたい」
「もっと愚かしい」という言葉の意味するところは、以前の何かと比較しているということだが、この記事に本能寺でイベントをやった人は信成さん以外にいない。
つまりこのセリフは信成さんの「本能寺出陣」を「愚かしい」と断定していることに他ならない。
信成さんは優れた才能をお持ちなだけでなく人柄も良さそうなだけに、信孝さんも人格否定などはしておらず、イベントそのものに言及し、ひいては『子孫を名乗らずともよいのでは?』と提案しているかのようにも見える。
現・織田家当主の信孝さん。
上品さを失わないギリギリの妙技は、さすが“ホンモノ”子孫の為せる技と言ったところか。
あわせて読みたい関連記事
-

織田信長の生涯|生誕から本能寺まで戦い続けた49年の史実を振り返る
続きを見る
-

本能寺の変|なぜ光秀は信長を裏切ったのか 諸説検証で浮かぶ有力説とは
続きを見る
-

織田信雄(信長次男)の生涯|信長の血を後世に残した男は本当に愚将だったのか
続きを見る
-

織田信孝(信長三男)の生涯|秀吉に敗れて無念の切腹それは“十字腹”だった?
続きを見る
-

戦国大名・今川義元 “海道一の弓取り”と呼ばれる名門 武士の実力とは?
続きを見る
-

桶狭間の戦い|なぜ信長は勝てたのか『信長公記』を元に合戦の流れを振り返る
続きを見る
文:編集部
【参考】
『週刊朝日』(→amazon)






