まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ 豊臣&キリシタンをDeleteせよ! 家康卍固め、始まる

関ヶ原の戦いに勝利し、名実ともに圧倒的な支配力を確立した徳川家康。
全国の外様大名の力を削ぎつつ、後の親藩・譜代を要所に配備し、その体制はあまりに盤石たるものとも思えたが、当の本人はまだまだ手綱を緩めることはない。
毛利&島津を潰す――いやいや、その前にまず豊臣だ! キリシタンだ!
しかし、いかに日の本一の権力者とはいえ、表立って理由もないまま「潰すよ、アンタ」とゴリ押しすることは反対勢力の放棄を促す危険性もあり、地味に、されど着実にその一歩を踏み出さねばならなかった。
後世において「タヌキ」とも称される家康、その手腕とは?

 


秀頼くん、君の相手は息子で十分なのだよ

◆貧相な体格の秀吉とは似ておらず、そもそも実子ではない可能性も高いとされる豊臣秀頼さん。
その真偽はさておき、織田信長の妹・お市と浅井長政の血を受け継ぐ淀殿の息子だったのは間違いないでしょうから、かなりの戦国エリートでありました。
当人から見れば、徳川家康も『子分だったくせに!』という意識だったかもしれません。
まぁ、そうした意識こそが後の滅亡へと自ら導いてしまうのですが……。

 


伊達政宗最愛の娘・五郎八 なぜDQNネームなの?

◆お姫様なのに「五郎八」とはこれいかに?
「奇妙丸」やら「茶筅丸」だのDQNネームの先駆けだった織田信長さんに対抗でもしたんでしょうか。
って、政宗さんならいかにもな話に聞こえちゃうかもしれませんが、この五郎八姫(いろはひめ)さん、政宗と愛姫との間に生まれた初の子だったため、男児と期待し思い込んでしまったゆえに、男の子の名前しか用意していなかったとか。
これもまた独眼竜らしいエピソードで和みますなぁ。

 


代表的キリシタン大名・有馬晴信 意外なカタチで没する

◆岡本大八事件で有馬晴信は切腹(キリシタンなので斬首)。
一説に6,000両もの金銭を晴信から詐取した大八は火あぶりの刑とされました。
さて、問題はキリシタンでありまして。
同事件をキッカケに弾圧が始まったというよりも、やはり以前からその指針は変わらなかったのでありましょう。
そもそも豊臣秀吉時代に、ポルトガル船による日本人の奴隷貿易が問題とされており、特に九州では戦場における人買いが激しく行われていたとか。多くはマカオへ運ばれていたと言います。
といってもこの時代の人身売買はポルトガル船に限ったことではなく、戦場では日常茶飯事だったんすけどね。
キリシタンたちが幕府にとって都合悪い存在だったことは間違いないでしょう。

 

キリシタン弾圧、始めました

◆ついにキリスト教に対し禁教令を発した家康さん。
まだまだこの頃は信者が多く、よりによって旗本から反発者(腹胤信さん)も出ました。
まぁ、だからこそ余計に弾圧が厳しくなったんでしょうけどね。いわゆる鎖国は、まだ30年ほど先のことになりますが、この禁教令をキッカケに、あの高山右近さんも国外追放などに処されています。
高山右近さんはマニラへ。
なお、高山右近さんは2016年1月21日をもって、教皇フランシスコから正式に「列福」と承認されておりますね。
列福とは、徳の高さから信者に敬われる存在で、聖人の地位に次ぐ高いもの。国外へ追放されても棄教しない姿勢が評価されたようです。1614年にマニラへ行き、翌1615年に亡くなっています。

次週へ続く

漫画・アニィたかはし
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