日本初の歴史・戦国ポータルサイト

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

スポンサーリンク

週刊武春 幕末・維新 剣豪・武術・忍者

幕末にアマ(庶民)からプロ(武士)への栄光の架け橋は「剣術」

更新日:

 

庶民の剣術ブームが幕末に訪れた

「武士の魂」とされ、サムライを象徴する武器である日本刀。
そしてその日本刀を扱うための「剣術」は武士必修の武術として長きにわたり脈々と伝承されてきました。

刀を持てる――すなわち「帯刀」を許されていたのは武士の他には力士や庄屋など、一部の職掌の人々に限られていましたが、その技は必ずしも武士にのみ伝わったわけではありませんでした。
そう、殊に幕末において「庶民の剣術ブーム」とも呼べる流行をみるにいたったのです。

文久遣欧使節の一行/wikipediaより引用

最も有名な庶民の剣術に関する例としては「新撰組」に関する「天然理心流(てんねんりしんりゅう)」が挙げられるでしょう。新撰組局長「近藤勇」をはじめとして、幹部の多くがこの流派の門弟であり、近藤は農家の出身でありながらも天然理心流第四代を継承しました。
後の新撰組の活躍によって近藤らは士分に取り立てられたため、まさに剣による立身出世を果たした幕末ドリームの体現者の一人といえるでしょう。
この流派は剛直な剣風と実戦性の高さで知られていますが、近郷の庶民を中心とした門弟が多く、しばしば遠方の農民のために出張指導にも出かけるなど市井に根付いた剣術でもあったようです。

スポンサーリンク

幕府から剣術禁止令が出されるも庶民の間で脈々と

江戸などの大都市だけではなく、地方の小村でも庶民の間に剣術が流行していたことがわかる史料があります。徳川御三家の一角である紀州(和歌山県)北部の伊都地方で剣術稽古を行っていた団体が奉納した額三枚が、高野山の山王院に残されています。

うち、「嘉永七年(1854)正月」の年記があるものには「柳生流」を名乗る「田井勇」門下60名弱の名前が列記されており、いずれも在郷の庄屋や村内の役職者と関連のあることがわかっています。また、「安政二年(1855)」銘の「貫心流」、「郡兵之進信直」門下として37名が記されたものは「名倉願主敬白」の文字が読み取れ、高野山麓の名倉村の住人が中心となって奉納したことを示しています。

もう一枚の額についてはその地域性は詳らかではないものの、「嘉永七年(1854)」の銘と40名の名前が確認され、ミニチュアの竹刀や木刀を架けたと思われる刀架が残っています。
また、高野山麓の橋本市南馬場に鎮座する天満神社にも8名の名を記した奉納額がかけられており、地方単位での剣術の隆盛の好例となっています。

武家以外の武術の鍛錬については、文化元年(1804)、同二年(1805)、天保十年(1839)の三回にわたって幕府より禁止令が通達されています。ところが、庶民階層において武術の稽古は脈々と続けられており、諸外国勢力の脅威や内政の混乱など、幕末の情勢不安がより一層、庶民の剣術ブームに拍車をかける結果となったようです。
幕末の紀州藩では外国の脅威に備えるため、土豪や有力領主を士分として扱う「地士(じし)」に対して、嘉永六年(1853)に武芸の修練に励むべきことを布達しています。
この頃には地士の身分は藩に貢献の深い商家や医師が拝命することもあり、地士階層の人々が多くなったため、実質的に「庶民」による剣術・武術の隆盛を後押しすることにもつながったと考えられます。

帯刀コロク・記

スポンサーリンク

〈主要参考文献〉
「幕末の伊都地方における剣術の流行について」『橋本歴史研究会報 第67号』
岩倉哲夫 1996 橋本歴史研究会
「幕末における剣術の流行と農兵制度―伊都地方を中心として―」『文化橋本 第19号』
岩倉哲夫 1998 橋本歴史研究会
『日本の剣術2』 歴史群像編集部 編 2006 学研

 





1位長篠の戦い 注目すべきは…


わろてんか伊能栞
(高橋一生さん)のモデル
小林一三とは?


2位 西郷隆盛49年の生涯!


3位 史実の真田幸村とは?


4位 最上義光 名将の証明


5位 ホントは熱い!徳川家康


6位 意外と優しい!? 織田信長さん


7位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


8位 毛利元就の中国制覇物語


9位 伊達政宗さんは史実も最高!


10位 最期は切ない豊臣秀吉


注目! 史実の井伊直虎とは?





井伊家 井伊直虎 井伊直政 小野政次 龍雲丸
織田家 織田信長 濃姫 織田信忠 織田信雄 織田信孝 三法師 平手政秀
徳川家 徳川家康 結城秀康 徳川秀忠 松平信康 酒井忠次 榊原康政 本多正信 水野勝成
豊臣家 豊臣秀吉 豊臣秀長 豊臣秀次 福島正則 加藤清正 豊臣秀頼
伊達家 伊達政宗 伊達成実 義姫
最上家 最上義光 鮭延秀綱 山形城 大宝寺義氏 山野辺義忠
毛利家 毛利元就 毛利隆元 吉川元春 小早川隆景 毛利秀元 陶晴賢
島津家 島津義弘 島津の退き口
真田家 真田幸村 真田信之
立花&高橋家 立花宗茂 立花道雪 立花誾千代 吉弘統幸
浅井・朝倉家 朝倉宗滴 姉川の戦い 金ヶ崎の退き口
前田家 まつ 豪姫 前田利長 前田利常
黒田家 官兵衛が長政を叱責の真相
北条家 河越夜戦 小田原征伐 のぼうの城の真実
細川家
仙石家
長宗我部家
武田・上杉家
諸家 足利義輝
剣豪・武術・忍者 宮本武蔵
キリシタン ルイス・フロイス
合戦 桶狭間の戦い 長篠の戦い 手取川の戦い 厳島の戦い 月山冨田城の戦い

◆薩摩藩 西郷隆盛 島津斉彬 大久保利通 小松帯刀 西郷従道
◆長州藩 木戸孝允 木戸松子 高杉晋作 山県有朋


◆古代 安倍晴明
◆江戸 葛飾北斎
◆世界史 クレオパトラ ルイ16世 チェ・ゲバラ


わろてんか あらすじ&感想レビュー

-週刊武春, 幕末・維新, 剣豪・武術・忍者
-,

Copyright© BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) , 2017 AllRights Reserved.