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日本史悪ミシュラン 飛鳥・奈良・平安時代

嫉妬でドロドロ藤原道綱母は★1つ 行き過ぎたツンデレが我が身を呪う『蜻蛉日記』

更新日:

今回は、読者様からのタレコミで藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)をピックアップ!

彼女は平安中期の歌人で『蜻蛉日記』の作者です。同日記は日本で初めて女性が書いた本格的な作品であり、夫は摂政にまで登りつめた藤原兼家。道綱母も藤原氏の出身ですが、父は位の低い国司であり、兼家とは身分違いのセレブ婚でした。

ただ、彼女も「日本三大美人の一人」ともされる美しさを誇っており、さらには和歌も百人一首に選ばれるほどの優れた歌人です。

美人とボンボンのカップル。

どんだけリア充なんだ! 日記もさぞかしドコぞの奥様Facebookの如くきらびやかな内容で「いいね!」の連発なんだろ!……と思ったらさにあらず。

この日記がドロドロの嫉妬でどうしようもないのです。

百人一首の藤原道綱母/wikipediaより引用

 

時姫が妬ましい、あぁ、妬ましい、オンナは全員許せない

道綱母は、ダンナ兼家のことをめちゃくちゃ好きです。心から愛してます。しかし、プライドが邪魔して素直になれない。

そうこうするうちに夫は別の女性にハマり、たとえば他の妻である藤原時姫は後に頂点を極める藤原道長などの立派な息子や娘に恵まれます。一方、道綱母の子供は道綱だけ……しかも一人息子はちょっと草食系……時姫が妬ましい、あぁ、妬ましい、私以外のオンナは全員許せない!!!

ってなわけで『蜻蛉日記』の怖い内容を確認して参りましょう。まずはジャブから。

・他の女(町の小路の女)の元に通うようになった夫が明け方自分の屋敷に来た際、門を開けなかった

門が開かないので夫の兼定はさっさと他の女のところへ行ってしまうわけですが、その後、

・夫への嫌味を込めた歌を詠み、しなびた菊花を添えて送る

実は、この歌が百人一首にも入っておりまして。

「なげきつつひとり寝る夜のあくるまはいかに久しきものとかは知る」

(訳)あなたが来なくて嘆きながら1人寝る夜の明けるまではどんなに長いかわかりますか?(門が開くまで待てないあんたにゃ分かるまい。)

 

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夫へのイライラを愛する息子にぶつける不条理

さらに日記からの「ジェラシー抽出」を続けましょう。

・小路と子を作った夫だったが、出産後は足が遠のいているようだ。私と同じ目にあって苦しめばよい!

・更に出産祝いで馬鹿騒ぎした息子が死んだってさ。超スッキリ!

「30日あったら30夜うちに来て欲しい!」ぐらい夫が好きなのにツンデレを貫く道綱母。そのうちツンツンになり、せっかく兼家がじゃれてきても「ここで折れたら負けだ!」と石木のように動きません。

そりゃ夫も嫌になりますよね。しかも毒親で夫が来ないイライラを息子道綱にぶつけるんですからたまったもんじゃありません。

・「あーあ。もう夫婦生活が嫌になっちゃったから尼になろうかなー」→思春期の息子ギャン泣き。僕も出家する宣言→「あら、あら。出家したら大事な鷹が飼えないけど良いの?」→息子、鷹を放つ

ちなみに八つ当たりしているムチュコたんのことも大好きです。こんな母だから息子の道綱くんは草食系になってしまいましたが、異母弟の道長とは仲良しで正二位まで出世しちゃいます。

悪人というよりは某掲示板の怖い主婦みたいな人ですが、人の悪口と子供に当たってはいけませんよ……てなわけで今回は★1つ。

ちなみに、このツンデレ日記は『源氏物語』にも大きな影響を与えたそうですから、歴史ってホント面白いですね。

 

悪人度  ★☆☆☆☆
影響力(権力)★☆☆☆☆
嫉妬力 ★★★★★

藤原道綱母

イラスト・文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
本人のamebloはコチラ♪

 

【編集部より】

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【参考】藤原道綱母/wikipedia





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