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その日、歴史が動いた 明治・大正・昭和時代 世界史データベース

ご存知ですか『同盟』と『協商』の違い 握手をしながら互いに蹴り合う外交の難しさ

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友達付き合いって難しいですよね。
学生までは好き嫌いで単純に分けられますけれども、社会人になるともっと生々しいトラブルで絶交状態になったり、結婚を期に友人との付き合いが減ってしまうこともあるでしょう。
個人間ですらそうなのですから、国同士の関係となればもっとめんどくさいことになります。
本日はその辺についてざっくり見ていきましょう。

1902年(明治三十五年)1月30日は、日英同盟が締結された日です。

といっても、この日のことについては以前取り上げたことがありますので、今回は「同盟」とはどういったものなのかという点をお話していきたいと思います。

 

軍事的なお約束ながら、状況次第でアッサリ裏切りも!?

「同盟」とはおおむね、「軍事同盟」の略称です。
ものすごく簡単に言うと「君が攻めこまれたら僕が助けるからね!」「一緒に強い敵を倒そうぜ!」という約束をお互いに取り交わすのが「同盟」です。イメージ的には劇場版ジャイアンみたいな感じですかね。
国内では戦国時代の甲相駿三国同盟(武田信玄・北条氏康・今川義元)、外国とでは日英同盟や日独伊三国同盟などが有名でしょうか。
軍事的な性格を含むゆえに、状況に応じてあっさり破棄されたり無意味になったりするのはお約束ですね。特に戦国時代の場合、「約束しないよりマシ」程度の同盟のほうが多い気さえしてきます。

例外は、信長と家康が結んだ清洲同盟で、これは本能寺で信長が斃れるまで続きました。長篠の戦いでは織田家・徳川家が協力して武田軍と戦っていますが、あれは軍事同盟が正式に発動した例です。

日本の立地上、外国と結んだ同盟の数は少ないのですけれども、日英同盟も日独伊三国同盟も、それなりに効力は発揮しています。
日英同盟によるイギリスのサポート(ロシア船に対する港の封鎖など)がなければ、日本が日本海海戦で有利になることは難しかったでしょう。

また、日独伊三国同盟によってドイツから技術などが入ってきたこともありました。

基本的には、【「植民地を持っていない」&「国内統一が19世紀」という共通点の国が、なんとか集まって他の国に対抗しよう】程度の目的だったので、きちんと連携が取れていたかというとアレですけれども。ユダヤ人の扱いを巡っては(#^ω^)な感じになったこともありますしね。
イタリアは……ノーコメントで。

 

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北大西洋条約も軍事同盟と見なされる

現代の日本で「同盟」というとやはり日米同盟ですが、あれはつい最近までビミョーに意味が違っていました。

自衛隊に集団的自衛権がなかったために、「お金出す代わりにウチを守ってね」(超略)という内容だったからです。
乱暴な言い方をすれば、日本がお金と設備を出してアメリカ軍を雇っていたようなものですね。衣食住完備の傭兵とでもいえましょうか。
今後どうなるかは神のみぞ知るというやつですが。

また、現在では「同盟」という名称でなくても、軍事同盟とみなされる条約が多々あります。こまけえこたあいいんだよってことなんですかね。なるほどわからん。
有名なのが北大西洋条約(=NATO条約・ワシントン条約)でしょうか。その太平洋版である太平洋安全保障条約もですかね。
NATO加盟国は多すぎて列記するのもイヤになるくらいですが、太平洋安全保障条約はアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドだけなので実にわかりやすくてありがたいものです。事実上ニュージーランドは抜けたも同然なので、実質的にはさらにシンプルです。

 

合意さえあればOKで書面は不要 悪く言えば口約束

さて、同盟とごっちゃになりそうな「協商」についても少し見ていきましょう。字面からすると「商売で協力すること」のような気もしますが、ちょっと違います。
元はフランス語の”entente”で、これは「合意」「一致」という意味です。合意さえあればいいので、書面を取り交わさずに結ぶことができます。

ものすごく悪い言い方をすると、「国家同士の口約束」です。口約束であるがゆえに義務もなく、相手国が何かしら困っていても、必ず助けなくてはならないというわけではありません。
つまり、軍事的な意味合いを含まないお付き合いということになります。結果的に商売に関することが多くなるので、日本語では「商」という字を入れたのでしょう。

何だか縛りがユルいしアテにはならなそうで、意味があるのかないのかわからん感じですが、メリットもあります。
例えば、A国とB国が協商関係になり、C国がA国に攻め入る予定だったとします。
ここでもしAB両国が「同盟」を結んでいたとしたら、C国はおそらくAB二国を相手に戦争をすることになるでしょう。
しかし、AB両国の関係が「協商」であれば、C国はA国とだけ戦えばいい可能性があります。B国に「A国を助ける」義務がないからです。

そんなわけで、他国に刺激を与えにくいのが「協商」です。といっても、裏で軍事同盟化していることもあるので、必ずしも「協商を結んでるヤツらは安全」とはいえないのですが。
まあ、外交なんて握手をしながら蹴り合うのが当たり前の世界ですしねえ。

同盟にしろ協商にしろ、今後は発動することがないよう祈るばかりです。

長月 七紀・記

参考:軍事同盟/Wikipedia 協商/Wikipedia




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