ドイツ

じゃがいも大好きフリードリヒ2世!実はドイツ(プロイセン)を代表する王様です

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1740年(日本では江戸時代・元文五年)5月31日のプロイセン(ドイツの前身)。
この日、父が亡くなり即位したのがフリードリヒ2世です。

父というのが、強烈というか脳筋な御方で、代替わりを控えた時期にフリードリヒ2世は親友を処刑されるなど、かなり苦い思いもさせられています。
しかも、その処刑方法がなかなか強烈なシチュエーションで、そのへんの話は以下の記事にマトメさせていただきました。

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本稿では、このフリードリヒ2世を見ていきましょう。

 

オーストリア帝国に勝った王様

世界史には、その国を代表する王室の超有名人がおりますよね。

イギリスであればエリザベス1世とか。
フランスならルイ14世とか。
もっとさかのぼってローマ帝国だと五賢帝なんかより、暴君ネロあたりが認知度が高くなってしまうかもしれません。

ドイツの場合は、フリードリヒ2世がその候補に挙がるようです。

世界史をやってないと「誰?」となってしまいそうな人ですが、地元では人気のある方。
なぜプロイセン時代の王が慕われているのかというと、大きく分けて二つの理由があります。

一つは、オーストリアとの戦争に勝ってプロイセン、ひいては後のドイツを豊かにしたこと。以前マリア・テレジアの記事でもご紹介した【オーストリア継承戦争】と【七年戦争】に勝利を収め、鉱工業の栄えていた「シュレジェン」という地方を手に入れたのです。

プロイセンを含め、ドイツ一帯は基本的に冷涼な気候のため農業で国を富ませることは難しい。
工業で生きていくためには安定して石炭を手に入れる必要がありました。

そんなタイミングでシュレジェン地方で超大規模な炭田が発見されたため、あっちこっちの国で取り合いになっており、フリードリヒ2世の食指が伸びたというわけです。

オーストリア継承戦争は「女の皇帝なんて認めねーよ!」というイチャモンが直接のきっかけです。
が、ここを考えると遅かれ早かれシュレジェン地方を巡って大きな戦争になっていたでしょう。

ちなみに、マリア・テレジアとフリードリヒ2世はかつて結婚しそうになったことがあります。

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もちろん政略結婚で、結局お流れになったため上記の戦争が起きています。

現代に置き換えると「高校時代にちょっといい雰囲気だった男女が、就職後、同業ライバルになってシェアを争う」みたいな感じですかね……違うか。

 

ドイツ食文化の起源

もう一つは、フリードリヒ2世の時代に今のドイツとほぼ同じ食文化が根付いたことです。

当時”新大陸”と呼ばれていたアメリカ大陸から渡ってきたばかりのじゃがいもとコーヒー。
彼の治世下で広まりました。

特にじゃがいもはドイツの気候でもよく育つ作物であり、毎日、自ら食べて模範となったそうです。
最初のうちは「ゴツくてキモイ」「ほっとくと緑色になるとか悪魔の食べ物なんじゃないの?」と不評だったらしいですが、「王様が食べてるならイイものに違いない」ということで少しずつ広まりました。

結果、市民の食糧事情が良化。
じゃがいもは、ドイツの食生活に深く根付いていくことになるのです。

そのときの功績に感謝してなのか。
今でもフリードリヒ2世のお墓にはしょっちゅうジャガイモが供えられているそうで。お墓に食べ物をお供えするって日本以外だと珍しいんじゃないでしょうか。

コーヒーは最初から人気だったようで、あまりに需要が高まりすぎて貿易赤字を招き、さらにはビール業者がダメージを受けたほどだったそうです。
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これに対しフリードリヒ2世はコーヒーの関税を高くして対応しました。

それでも市民達はアレコレ炒ったりして代用コーヒーをいろいろ考えていたそうですから、ホントに皆好きだったんでしょう。
まさか一国丸ごとカフェイン中毒だったなんてことは……まさか。

 

部下のひざ枕で寝たことがある

その他、「兵卒が怪我をしているのを見てハンカチをあげた」とか「部下の膝枕で寝たことがある」といったように、身分の上下にあまりこだわらないことからも市民からの絶大な人気を得ていました。

しかし、それはあくまで男性相手の話。
女性については自らの妻でさえも徹底的に冷遇・蔑視していたようです。

母親から虐待されたというわけでもなく、むしろ父王からボッコボコにされていたので、なぜそうなったのかサッパリ不明です。
お姉さんとは仲良かったらしいですしね。

まあ、当時の社会的・宗教的観念として「女性は男性より劣った存在である」という価値観の人は珍しくなかったでしょう。
腕力・軍事力・政治力があってナンボの時代です。

これらをまとめると優しいのか優しくないのかよくわかりません。
が、王様として有能なだったことは間違いなさそうです。

長月七紀・記

【参考】
フリードリヒ2世/wikipedia

 



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