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お城野郎! 合戦

【山城・平山城・平城】とは何か? 「縄張り」と共に正しい認識をご確認あーれー

更新日:

 

みなさん、毎日暑いですが、熱中症に気をつけてお城巡りを楽しんで下さい。夏のお城は早朝がオススメです!

本日は「縄張(なわばり)」と「山城・平山城・平城」について見て行きましょう。

武将ジャパンお城野郎FUJISEさんイラスト450-6

 

築城主が最もワクワクする瞬間でもあったハズ 

ご存知の通り「縄張」とはお城の設計図です。「縄打(なわうち)」とも言います。

この「縄張」ですが、築城当時は城をどこにどのように建ててやろうかと一番ワクワクする瞬間だったでしょうし、現代の我々にとっては開発されまくって見る影も無い過去の城郭、町割りに妄想を、おっと、間違えた思いを馳せる重要なアイテムの一つです。

まずはコチラから。

姫路城

姫路城

姫路城。国宝であり世界遺産でもありますが、縄張図を見ると姫路城の大手門の枡形虎口など、失われている部分も結構あるのが分かります。

本日はこの縄張図を眺めながら妄想する脳内実況中継をお送りし・・・というのは冗談ですが、縄張にまつわるウソ・ホントを紹介していきましょう。

これであなたも縄張図で正しい(?)妄想を膨らませることができ・・・るはず。

 

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存亡を賭けた城の区分にキッチリした決まりなどない!

【山城→平山城→平城?】

お城はこのように発展していったという大体の流れを示すのによく言われていますが、決してそのような順序はありません。

これは少し物事をきれいに並べ過ぎで、近世でも備中松山城などの山城はありますし、戦国前期でも平城(二俣城)や平山城(嶽山城)はありますので完全に年代で分けることはできません。

「戦国前期の城なのになんで平城なんだ!」と言っている人がいたら「存亡がかかってる城にそんな決まりがあるか!」と優しくささやいてあげましょう。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン20140810-2

松代城

松代城は元々は海津城でした。海津城といえば川中島の戦いで有名ですね。その頃からの平城です。

結局、城の形態を決めるのはその土地の地形なのです。

 

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【山城の造り方】→女山より男山が向いている

山城であれば、まずどの山にするか。水は確保できそうか。ここより高い山が近くにないか。など、いざ籠城に備えて色々と考えなくてはいけません。
山城は「女山」より「男山」が良いとされています。「男山」というのは尾根でつながったところがない独立した山のことです。

一方「女山」は尾根で他の山につながっているような連なった山を指します。一つのふくらみが男山。二つ(もしくはそれ以上)のふくらみは女山。

うん、実にわかりやすい(笑)

どうしても女山に城を造りたいときは尾根に深い切り込み「堀切(ほりきり)」を入れて、できるだけ尾根伝いに侵入できないようにすることが必須となります。

山城にする山の標高は大体400mくらいまでに収めるのが理想とされています。これ以上高い山だと山の麓が遠くて敵の侵入が見えない。水の確保が大変。荷運びや人の移動も大変。というので避けられます。

山城にするのに理想の山があっても近くにそれ以上高い山があってもいけません。本丸が上から見下ろせるような高い山の付近に城を造ってはいけないのが基本です。

春日山城

春日山城

春日山城。さすが謙信、男山! なぜか日本酒を想像してしまいますが違います。

 

【平山城の造り方】→サイズの小さな男山を・・・サイズの・・・

これはもう男山の山城の応用と見た方がいいでしょう。サイズの小さな男山(こう書くと、何か負けた気がするのは気のせいでしょうか)を要塞化していき、平地にも曲輪を配して行くと平山城です。

山でなくても丘程度の高さでも水の手があれば平山城は造ることができますので、数が多くなるのは当然ですね。

ちなみに平山城という分類は江戸時代の軍学者、つまり実際に城造りに従事していない学者による分類ですので、戦国期にはなかった言葉です。

戦国モノの漫画や小説で何かの拍子に見つけたら「ダウトォ!!!」とウザく言ってあげましょう。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン20140810-4

姫路城

姫路城。天守は修築中ですが。この角度からだと平山城なのが分かります。

 

【平城の造り方】→武士の館から発展してまして

近世城郭の殆んどがこの平城なのでなんとなく城の最終形態が平城のような位置付けですが、そもそも鎌倉時代から武士の館は典型的な平城です。

「いざ戦!」というときの後詰めに山城をセットで持っている守護なども多く、有名なところでは甲斐武田氏の躑躅ヶ崎館と要害山城の関係でしょう。

戦も一段落する近世から江戸時代にかけては防御性能を高めて、幕府にあらぬ疑いをかけれらるよりは武士本来の住まいである館形式すなわち平城が増えてくるのも当然ですね。

しかし見方をかえれば名古屋城のような平城にニョキっとそびえる巨大天守って・・・ほら、もう男山にしか見えなくなったでしょう(笑)。

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駿府城

駿府城模型

駿府城模型

駿府城と模型ですね。もうここまで来ると城というより巨大な館。すぐに焼失してしまいましたが、駿府城もニョキっとそびえる天守が男山!(笑)

 

まとめ「堀切は胸の谷間あたりかな」

山城、平山城、平城とお城の分類を見てきました。

このようなお城にまつわる用語や分類法は、江戸時代の軍学者と呼ばれる集団によって作られたものも多く、これにとらわれてしまうと、戦国期本来の城に隠された積極的な攻撃性能や地形をうまく生かした知恵などを見えづらくしてしまうことがあります。

学者として学問するのはいいでしょうが、やはり我々のような妄想タイプの城マニアにとっては分類法だけでは妄想が膨らみません。

今、さりげなく「我々」と書きましたが、完全に巻き込んでいます、これを読んでいるあなたを!

ということで次回は軍学者とは何者か!? 四神相応の縄張は誤解!? 築城名人の正体!について見て行きます。

ちっとも縄張の細かいテクニックの話にいかねえじゃねえかとお思いかもしれませんが、先にいろいろと縄張にまつわる誤解を解いておいたほうがいいでしょう。

では最後に、妄想タイプの城マニアが、お城で縄張図を眺めながらのつぶやき。

「分類に意味はないよ。結局その地域の地形をうまく生かした城が名城なのさ」

「この城、いい男山振りを発揮してるねえ。標高何メートル?ほほう、立派だねえ」(軽くガッツポーズをしながら)

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「ふむふむ、山城なのに連山か。堀切は胸の谷間あたりかな」(できるだけエロく)

 




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