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その日、歴史が動いた アメリカ

西部開拓時代の米国でドーズ法施行 そしてインディアンは合法という名の下に奪われた

更新日:

 

一度何かが習慣や常識になってしまうと、それを覆すのは至難の業です。
個人的なことならともかく、それが団体でとなるとさらに難易度が上がります。そして改善できないまま時代が進むと、もはや訂正するほうが面倒になったりして。
実に笑えない話ですが、人種差別は多分その最たる例でしょうね。

1887年(明治二十年)、アメリカでドーズ法という法律が施行され、インディアンの土地その他諸々が奪われることになってしまったのもその一例です。

当時というか、このずっと前から欧米諸国で有色人種への差別がすごかったことは皆さんご存知の通りですが、法律で正当化されていたからこそ根強くなってしまったんですね。外から見ると「まさに理不尽」としかいえないのですが。

アシニボイン族の男性/Wikipediaより引用

アシニボイン族の男性/Wikipediaより引用

 

ネイティブ・アメリカンではなくインディアン 

特にアメリカ合衆国の歴史を見るとき、インディアンとの関係は切っても切れません。
直訳だと「インドの人」になってしまうので、個人的にはこの呼び方も違和感があるのですけど、近年の国際会議でご当人達から「インディアンと呼んでほしい」という発言があったそうなので、こちらで統一させていただきますね。

逆に「ネイティブ・アメリカン」のほうがお嫌らしいです。意味が広すぎるのと、差別されてきたことを隠蔽するかのようなニオイを感じるのだとか。
日本人にとってはあまり馴染みのない世界なだけに、気をつけないといけませんね。

呼称の話はそこまでにしまして、本題に入りましょう。

オガララ・ラコタ族によるゴーストダンス(フレデリック・レミントン画)/Wikipediaより引用

オガララ・ラコタ族によるゴーストダンス(フレデリック・レミントン画)/Wikipediaより引用

 

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西部へ拡張したいから法律つくりましたけど、何か?的な…

当時のアメリカはいわゆる”西部開拓時代”でした。南北戦争が終わってひとまず一つの国の形になり、奴隷制が廃止されたものの問題は山積み……そんな感じの時代です。
そしてその中の一つに、インディアンとの関係がありました。

問題の大元は至ってシンプルな話で、自分達の勢力圏をアメリカ西部に広げたい白人達と、先祖代々の土地を守りたいインディアンとの衝突です。そこで「法律でインディアンの土地を奪い、白人が自由に使えるようにしよう!」ということでドーズ法が作られたのでした。
後から来ておいて暴力を振りかざし、「ここは俺達の土地だから俺達の言うことを聞け!」とかまさに俺様何様白人様ですね。

そんなに優れた民族だというなら、寛容な心でもって現地の人々にも接してもらいたいものです。相手を人間と思ってないからこそそういうことをするのでしょうが。

分断、分割、縮小された、現在のインディアンたちの領土/Wikipediaより引用

分断、分割、縮小された、現在のインディアンたちの領土/Wikipediaより引用

 

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生活スタイルまで色々と口を出され 

一口にインディアンといってもたくさんの部族があり、生活基盤や習慣も異なります。しかし、この法律によって土地を奪われるだけではなく、そうした生活のあらゆる面において口を挟まれることになってしまいました。

例えば、「男性は外で働き、女性は家を守ること」なんてのはこの法律で押し付けられたものです。インディアンの中には「男性は狩猟、女性は農耕」というスタイルで生活してきた部族もあったのに、一から十まで余計なお世話ですね。
一応市民権は与えられたものの、そもそもそうした権利という概念自体が白人のものであって、インディアンたちが望んで手に入れたものではないのですから、これまた要らんお節介というものです。

しかし、この頃までに白人達は武力であっちこっちのインディアン部族をブッコロしまくっていたので、大人しく従わなければどうなっていたかわかりません。
今のように情報が即座に手に入るわけではないので、当時どのくらい知られていたかというと疑問符がつきますが、血を残すという意味では正解でした。伝統と文化を破壊された上でのことでしたが。

 

差別が減り、消滅することを願うばかり 

他人事ながら、この手の「白人は素晴らしい! 完全無欠! だからいろいろ与えてやろう!」的な考え方には虫唾を臍で煮え繰り返したくなります。

ここまでではないにしろ、白人至上主義は今でも存在していますし、いくつか過激な団体もあるようですしね。
その一例として、とある国では国名になぞらえて”白豪主義”なんて言い方をしていたりします。とはいえ、日本やアジアからも留学生がたくさん行っていたりするので、あくまで国家としてではなく民間の一部のようですが。

ワタクシの友人が以前その国にホームステイしていたことがあるのですけども、そういうのも珍しくはないようですし。
まあ何のカテゴリにせよ、大なり小なり頭がおかしい・心の狭い一団ができてしまうものなのでしょうね。
人種差別を続けること自体が「ワタシの頭の中はン百年前の人と同じデース!!」って宣言してるのと同じだと思うんですけど。ワーハズカシー。

これまた私見ですが、「差別しないと差別される」「やられる前にやれ」という意識が根底にあるような気がするのですけど、さらにその奥には「そうしないと自分がやられそうで怖い」といった怯えがあるのかもしれませんねえ。恐怖で動けなくなる人もいれば、逆に攻撃的になる人もいますし。

そう考えると、哀れむべきは差別をしている側なのかもしれません。小説やドラマなんかでも”悪役の事情を知って人質が同情したら、悪役が泣き出した”なんてシーンがたまにありますし。てか、最近は開き直るほうが多いですかね。

その辺はやはり神様か仏様でもないとわからないでしょうが、人種だけでなく思想や身体などあらゆる面において、これからの時代は差別が減っていくように願いたいものです。

 

長月 七紀・記

TOP画像:インディアン/Wikipedia

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参考:ドーズ法/Wikipedia

 

 




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