まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ 足軽から天下人へ~日輪の巨星落ち冥界に魔王現る

長い日本の歴史の中で、最も出世したのは誰か?
藤原道長やら岩崎弥太郎やら道鏡やら。著名人は数あれど、豊臣秀吉のごとく裸一貫から位人臣を極めた方は皆無であろう。
関白・太政大臣なんて、選ばれた貴族だけがそのポジションに到達することができ、武士、ましてや一介の平民からのし上がって獲得するなど夢のまた夢であった。

男は、派手好きであった。女好きでもあった。
子宝には長きに渡って恵まれず、やっとご懐妊かと思ったら「聚楽第落書き事件」などを起こし、少しずつ御家の歯車を狂わせていく。

悲しき天下人、豊臣秀吉。
苛烈すぎる、その生涯が今まさに……。

 


最後の最後まで祭り大好き~醍醐の花見

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◆秀吉さんによる大々的なイベントと言えば、真っ先に北野大茶会を思い浮かべるかもしれません。
天下人や当世きっての茶人が自ら茶を入れる――という趣旨でしたので、そりゃもう「さすが派手好き、祭り好き!」といったところですが、それに負けず劣らず開かれたのが醍醐の花見でした。
会場は京都伏見の醍醐寺。広大な敷地に集った参加者は女性ばかりで1,000人以上!
そりゃフラグも感じようってもんでして……。

 


五大老なんてムリだろって、わかるだろ

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◆豊臣秀吉と前田利家。
織田信長さんの家臣時代から苦楽を共にしてきた2人も62歳と60歳になり、戦国時代としてはもうかなりの高齢となっておりました。
五大老となって徳川家康を抑えられるのは利家だけ。秀吉もそれはわかっていたでしょうけれども、同時に年齢が2つしか違わぬことも把握してないワケがない。
先々を考えると、心底辛い状況です。

 


巡り巡って阿弥陀如来 善光寺からの祟りなり

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前回の当連載で触れましたように善光寺の阿弥陀如来様は、川中島の戦いによる戦火から免れるため武田信玄が甲斐へ持ち込み、後に信長の手へ。それが巡り巡って秀吉さんの元へ。
と、そこに何やら不吉な携帯音。なんだ、何が起きたんだ!!!

 

日本史上No.1の出世男 ついに薨去(こうきょ)

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◆徳川家康と豊臣秀吉の年齢差、わずか6年。されどこの6年が日本の歴史を大きく左右しました。
しかも家康は現代に知られるほどの健康オタクですから、出世男の秀吉とは心構えが違ったのでしょう。伝統の強みと申しましょうか。武家の家に生まれた――というコト自体も、長い目で見れば大事だったのかもしれません。
日頃の摂生って本当に大事ですね。皆さまも、塩分控えめに。

 


冥界の入り口で恨みの魂、立ちはだかる

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◆現れたのは、甥っ子の豊臣秀次と、信長の三男・織田信孝さん。
いずれも秀吉が自害へ追い込んだ者たちとして知られ、特に織田信孝さんなどは切腹の際に
「昔より 主を討つ身の 野間なれば 報いを待てや 羽柴筑前」
という激しい憎悪を表した辞世の句で知られます。まぁ、それでも強いんすね、秀吉さんの方が。

 

威勢がいいのぅ サル~!

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◆いやぁ、こうして見ると、やっぱり信長さんも魅力的だなぁ。
2人があの世でどんな会話をしているか。
きっと我々凡人には及びもつかない次元でもって、笑いあってそうですね。
秀吉さん、サヨウナラ……

悲しんでるヒマはない! 次回からは徳川覇王編だぁ!

漫画・アニィたかはし
【毎週・月曜日連載】

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