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改易を恐れてリーダーたちを皆殺し
和睦交渉は一旦まとまったかに見えました。
しかし、それを祝う酒宴の席でシャクシャインを始めとしたアイヌのリーダー達は皆殺されてしまうのです。
これだと「何だよ松前藩ってひでえな!」としか思えませんが、一応、彼等には彼等なりの理由もあります。
当時、蝦夷地は松前藩の管轄でしたから、そこで起きる争いは幕府に内紛とみなされました。
あまりにも長引けば、
「お前ら、自分ちのトラブルも解決できないの? クビな」
と改易を食らうリスクが高かったのです。
なんせ当時の将軍は徳川家綱です。
影の薄い四代将軍ですが、その周囲は三代・徳川家光の時代から政治を担ってきた猛者たちががっちり固めています。
不備を見逃してくれる甘さはありません。
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とはいえアイヌ達にとって、松前藩や江戸幕府の事情など、知ったこっちゃない話ですから、単にヒドイ話でしかありません。
こうして頼れるリーダーを失ったアイヌ達は、否が応でも鎮まらずをえなくなってしまったのです。
その後も松前藩は交易によって懐を潤わせるワケですが、必ずしも清廉潔白な統治ではなかったことも指摘されております。
詳細は以下の記事にお譲りします。
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長月七紀・記
【参考】
国史大辞典
シャクシャイン/wikipedia