明治・大正・昭和時代

腰の重い役所も迅速に動きます!“すぐやる課”が50年前に初登場

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”お役所仕事”なんて言葉があるように、自治体の対応って、ひたすら腰が重いというイメージがありますよね。

税金を使うわけですから、確かに彼等も手続きはきちんと踏まなければいけないわけで。
急激な人口増加や新制度の設立などがあると、どうしても対応が遅くなってしまうことは避けられません。

それに対して迅速に対応しようという試みをした自治体がありました。

昭和四十四年(1964年)10月6日、千葉県松戸市役所に【すぐやる課】が設置された日です。

「まんまじゃねーか! っていうか何でもすぐやれよ!」

というツッコミが聞こえてきそうですが、このわかりやすいネーミングと本当にすぐやってくれるという姿勢で、今でも存続しています。

たまに【なんでもやる課】と勘違いされる方がいるとのことですが、家の掃除など個人的すぎることはさすがに対象外です。
松戸市のホームページに載っているあたり、本当に「掃除して」って言ってくる人がいるんでしょうね……。

 

断トツで多いスズメバチの駆除は50年間で24,000件

【すぐやる課】の発案者は、ドラッグストアのマツキヨ創業者で知られる松本清氏。
当時は松戸市の市長さんで、手続きを簡略化して市民の悩みに応えようということで作ったそうです。

当初は課長と一般職員の二名で、現在は複数名に拡大していることからしても、市民からの信頼がうかがえますね。

課員がすぐ対応できることはすぐに、専門家や他の課の協力が必要な場合はできるだけ早く対応しているとのことです。

発足当初からの累計件数ではスズメバチなど蜂の巣の駆除がダントツ。
50年間で実に24,000件を超えています。

さすがに全部が全部スズメバチじゃないと思うんですが、恐ろしいです。

 

よく「二回刺されると死ぬ」といわれますが、最初に刺されたときにアレルギーになることがあるからで。
その状態で二回目に刺されるとショック反応を起こし、命を落とす可能性があるという仕組みらですね。

一回目からショック反応を起こすこともあるそうなので、巣の対処は良い対策ですね。
蜂には気の毒ですが、どこか人家のないところでお願いしますということで。

また余談なのですが、果樹園付近だと巣に近付かなくてもたまに刺されることがありますので、お近くにお住まいの方はご注意ください。経験者は語ります。

流れ弾みたいなものですし、蜂には蜂の事情があるので運次第ですが。

 

 

首都圏でも鳥獣対策に追われている

同様の課は、東京都葛飾区や沖縄県石垣市にもあり、やはり蜂の駆除に関するものが多いようです。
その他は道路の修繕など、役所でなければ対応できない事柄が上位に並んでいます。

デンマークのグラドサクセという舌を噛みそうな町でも同様の課があるらしいんですが、詳細がわかりませんでしたスミマセン。

ネズミや野良猫に関するページはあったので、そういうことに対応している部署が存在しているっぽいことだけはわかったんですが……。

日本国内でも鳥獣対策に追われている地区は珍しくありません。
自然の多い地域だけのものと思いきや、首都圏でもいろんな自治体が取り組んでいます。

ワタクシの地元・千葉県でもいのししやらハクビシンやらサルやらの被害が結構デカいようで、統計見てちょっとビックリしました。

 

佐賀県武雄市には“いのしし課”が

その最たる例が佐賀県武雄市です。
平成二十一年に設置された”いのしし課”はまさにいのしし対策専門の課で、農作物や人的被害が年々増えてきているということで新しく作られました。

対処したいのししは加工センターに運ばれ、牡丹鍋用になったりソーセージになったりと無駄なく利用されているとのことです。頭いいなあ。

ニホンイノシシだとだいたい体重100kgを超えるようなので、骨やら毛皮やらを取ったとしても可食部は相当の量になるのでしょうね。

イノシシ危険

元はと言えば、人間が野生動物の生息地を荒らした結果、食料が不足したりして、彼等からすれば生きるために下りてきたわけです。

本当は”駆除”なんて言葉を使うべきではないんですよね。

どうにかうまく共生できる方法はないものでしょうか。

何だかしんみりしてしまいましたが、お役所もいい仕事をしている(ところもある)ので、頭から「税金の無駄遣いすんな」と決めつけるのもよろしくはありませんね。

長月 七紀・記

【参考】
松戸市すぐやる課
葛飾区すぐやる課
株式会社武雄地域鳥獣食肉加工センター
千葉県有害鳥獣対策

 



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