藤原薬子

絵・小久ヒロ

飛鳥・奈良・平安

娘の夫と不倫した傾国の美魔女・藤原薬子 挙句の果てに事件を起こす

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悪いのは薬子だけじゃない 今は「平城太政天皇の変」に

まだ若い平城上皇は政治をやりたいし、天皇と同じくらい権力もありました。

そして嵯峨天皇と対立。

同時に薬子が暗躍します。

・薬子、自分の権力のため平城上皇を天皇に復位(重祚)させるべく対立を煽る

上皇と薬子らは都を平城京に戻し、重祚を企みるのです。

しかし、嵯峨天皇サイドに先手を打たれて政変は失敗。

平城上皇は出家し、藤原仲成は射殺され、薬子も『もはやこれまで』とばかりに毒を煽って自殺しました。

この政変が【薬子の変(810年)】です。

薬子の変
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薬子ぜんぶ悪いんや!なのか?

『日本後記』では、平城上皇を悪く書かず、平城京遷都などをそそのかしたのは

「ぜんぶ薬子! 悪いのは薬子だ!」

と記しております。

しかしこれは、天皇を悪くは言えないバイアスがかかっています。

実際は上皇と天皇の対立、二所朝廷に薬子がどの程度関与したかは分かりません。

最近は「薬子の変」と言わず「平城太政天皇の変」と表現されるようになったあたり、薬子の悪人度が下がったからかもしれません。

まぁ、そもそも娘の夫と不倫が良くないんですけどね。

そのへん弁解の余地無しってことで。

悪人度  ★★★☆☆☆
影響力(権力)★★★☆☆
美人度 ★★★★★

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文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【参考】
薬子の変と平安文学―歴史意識をめぐって(久富木原 玲)(PDF)
藤原薬子/Wikipedia
薬子の変/Wikipedia

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