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その日、歴史が動いた アメリカ

バーボン誕生! フランス好きなアメリカ牧師によって生まれた

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禁煙はブームどころか公共の場のルール化していますが、何故かお酒のほうはあまり取り沙汰されませんね。
むしろハイボールやらボジョレーやらで、ある程度の飲酒は推奨されているような感もあります。
「新歓でのイッキ禁止」「飲めない人には飲ませない」「飲んだら乗るな」などが浸透してきたおかげでもあるでしょうか。
呑み助の一人としてこの風潮に感謝しつつ、本日はお酒に関する歴史のお話をさせていただきます。お酒の話じゃなくて歴史の話ですよ一応。……一応(大事なことなので(ry

 聖職者と酒は古今東西切り離せない

19世紀のバーボンの瓶(Wikipediaより)

1789年(日本は江戸時代・寛政元年)の6月14日は、アメリカ・ケンタッキー州の牧師エライジャ・クレイグが初めてバーボンウイスキーを作ったとされている日です。
「何で聖職者が酒作ってるんじゃい!生臭坊主!」と思った方もおられるかもしれませんが、実は古今東西宗教を問わず、聖職者がお酒を作っていることは珍しくありません。
だいたいの場合「不死or万能薬を作ろうとしていたら偶然お酒ができた」という経緯ですので、不純な理由ではありません。むしろお酒作ってなくても酒池肉林やって某魔王に焼かれたお寺もありますしねHAHAHA!

とはいえ、クレイグの場合は当初から副業としてウイスキーを作り始めたそうなので、聖職者的にどうよという気がしなくもありません。

クレイグ(Wikipediaより)

時代的にまだアメリカが独立したばかりの頃ですから、どこもかしこもお金がなくて大変だったんでしょうね。
聖職者が積極的に金儲けに走るわけにもいきませんし、ウイスキーは既にアメリカ国民の人気を集めていたお酒だったので「皆のために美味しいお酒を作るのなら、主もお許しくださるに違いない!」という感じでしょうか。
ついでですから、ウイスキーの話をちょこっとだけしておきましょうか。ご自分で飲まれる方はご存知なことも多いかと思うのですけれど、飲まれない方だとワケワカメになりそうですので。

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バーボンもウイスキーの仲間由紀恵です

バーボンとかスコッチとかいろいろありますが、全てウイスキーの種類の名前です。
ウイスキーという大きなくくりの中にバーボンやスコッチという中カテゴリがあるわけですね。ワインというカテゴリの中に赤とか白とかロゼがあるのと同じようなイメージです。

ワインだと色や製造法によって中カテゴリの名前が決まりますが、ウイスキーの場合は産地がカギになります。今は世界中でウイスキーを作っていますけれど、中でも生産量が多かったり人気のあるものを5大ウイスキーと呼んでいまして、スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・ジャパニーズ・カナディアンの5つです。
多分日本で馴染みのあるウイスキーはみんなここに入ると思われます。

この中カテゴリの中で、さらに細かい産地ごとに名前がついていきます。
バーボンはアメリカンウイスキーの中の一種類です。
つまり「アメリカで作っているウイスキーのうち、産地などの条件を満たしたもの」=バーボンということになります。
この「条件」についてはめんどくさ……ややこしいので省略しますね。

焦がしてみたら 

どのウイスキーでも基本的な製法の流れは同じです。
原料の糖化・発酵→蒸留→アルコール度数調整→樽で熟成という工程なのですが、バーボンではこの熟成に使う樽に大きな特徴があります。内側を焼いて焦がした樽を使うのです。
これによってバーボンには独特の香りが生まれます。好きな人にはたまらないのですが、なかなか馴染めない人もいますね。

この焦がす工程を「チャー」というのですけれども、これを始めたのがグレイグだといわれています。
「不注意で焦がしてしまった」とか「古い樽の匂いを消そうとして焼いた」とか由来は諸説ありますが、ほとんど偶然の産物であることは共通しているようです。発酵とか熟成させる食べ物・飲み物ってだいたいそうですけどね。
というかどの理由にしろあんまり胸張って言える経緯じゃなi

というわけでエライジャ・クレイグが「バーボンの父」と言われているのですが、実はもう一人その名に相応しい人物がいます。
同じくケンタッキー州にいたエヴァン・ウィリアムズという人で、彼はルイヴィルというところでウイスキー作りに欠かせない上質な水を見つけ、ウイスキーを作ったといわれています。
クレイグよりも6年前のことなので、厳密に言えば彼のほうが始祖ということになるのかもしれませんが、クレイグの作ったもののほうが現在のバーボンに近いので、「父」はクレイグとされているようです。
二人ともバーボンの一ブランドとして名を残しているので、どっちがエライとかいう論争はさほどないようですけどね。水も樽も大事ですから。

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バーボンはブルボン朝が語源だった 

「バーボン」という名前は、実はフランス・ブルボン朝由来です。
独立戦争のとき「フランスがアメリカ側についてくれたから、感謝を忘れないように」ということでまずケンタッキー州に”バーボン郡”という地名がつき、お酒も同じ名前になったのでした。
つづり(Bourbon)をよーく見ると、確かにブルボンともバーボンとも読めそうですね。
ルイ16世が長生きしていたら、ケンタッキー市民からバーボンが献上されるなんてこともあったのかもしれません。

 

こうしてアメリカで確固たる地位を築いたバーボンでしたが、歴史の流れの中では不遇な目に遭ったこともあります。
独立戦争が終わった頃には一度高額な税金をかけられ、怒った市民達が暴動を起こしたという「な、何を言っているのか(ry」な事件が起きたことがあります。このときの市民軍の数は独立戦争のときと同規模だったそうですから、怒りのほどが窺えます。

ウイスギー税反乱の鎮圧にむかうジョージワシントン

悪名高き禁酒法時代には廃業に追い込まれる業者が出るわ、密造酒が出回るわ、密輸されてきたカナディアンウイスキーに人気が移るわで誰得な状態になりました。
法律そのものがその後ポシャってますから、本当に誰も得をしないばかりか経済的にはドマイナスです。
禁酒法には宗教的な意味合いも大きいため、お上ばかりがアホというわけでもないんですけどね。
このへんからわかるのは「国より嗜好品のためなら命賭けられる人が多いっぽい」ということですが、現在でも日本含めてあっちこっちの規制が絶えていないところを見ると、エライ人たちにはこういう感覚がわからないようですね。
そりゃ公共の福祉も大事ですけど、単純にモノを規制すれば犯罪が全部なくなるわけじゃないのになあ。

 

長月七紀・記

 

参考:




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http://ja.wikipedia.org/wiki/バーボンウイスキー
http://ja.wikipedia.org/wiki/クレイグ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウイスキー税反乱
http://ja.wikipedia.org/wiki/禁酒法




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