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ツングースカ大爆発でなぎ倒された樹木/Wikipediaより引用

ロシア その日、歴史が動いた

100年以上謎だったロシアのツングースカ大爆発! やっぱり原因は隕石でした

更新日:

謎は謎のままだからこそ魅力的--。神話時代のことが今すぐ判明したらツマラナイですし、「切り裂きジャック」だって、当時すぐに解決していたら、これほど創作のネタになることはなかったでしょう。
今回はその中でも比較的最近ではありますが、さまざまな憶測を呼んだとある事件のお話です。

1908年(明治四十一年)6月30日は、ロシア帝国・中央シベリア地域で謎の大爆発が起きました。いわゆる「ツングースカ大爆発」です。

上空で巨大な火の玉が爆発し、周囲の森林を約2,150平方キロメートル(東京ドーム45,984個分)にわたって焼失(TOP画像参照)。

一昔前までは科学者だけでなくオカルト好きの間でも人気のあった話ですが、つい最近謎が解明されてしまって、あまり話を聞かなくなりましたね。

というか、100年近く謎のままだったのは、当時のロシアの国内事情が大きく絡んでいます。
日露戦争終了とロシア革命・第一次世界大戦の間に起きた事件だったので、辺境の調査どころではなかったのです。そりゃそうだ。

 

小説で「UFOの核爆弾説」が提唱され、放射能測定を実施

ツングースカ大爆発の本格調査が行われるようになったのは、帝政が終わり、ソ連になってからのことでした。

「火の玉が落ちてきた」
「大規模な火事が起きた」
「すごい音が何回もした」

当時からこのような証言はあったそうなのですが、まだ現在ほど科学の発達していなかった時代ですから、なかなか真相にはいたりませんでした。
何せ、爆心地が見つかったのも調査開始から六年目だったそうですからね。

広大なシベリアで起きた謎の大爆発だった/photo by Bobby D. Bryant Wikipediaより引用

そのため、プロアマ問わずさまざまな仮説が立てられました。
中でもダイナミックなのは、第二次世界大戦後に発表された小説「爆発」です。……どうでもいいですが、何でロシア文学って「単語がドーン」みたいなタイトルが多いんですかね。

この話の中では、「ツングースカ大爆発は、地球にやってきた宇宙船が積んでいた核爆弾だ」ということになっていました。
「その発想はなかった」と考えた学者たちが放射能測定などを行ったが、検出されなかったため核説は見事に否定されます。
……というか、何でフィクションを元に調査をしようと思ったんでしょうね。日本でそんなん言い出したら「現実と空想の区別がつかないアホwwwww」「ゲーム脳乙wwwwww」みたいにpgrされておしまいになる気がしますが、困ったときの神頼みならぬ小説頼みってことでしょうか。なるほどわからん。

 

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2013年になってようやく原因が判明される

他にも「彗星か小惑星の空中爆発が原因」「いやいやガスが大量にたまってて吹き出したに違いない!」なんて説がありました。

どれも全くあり得ない話ではないというか、ロシアでは2014年11月14日にもガスと思しきデカイ爆発が起きているので、信憑性がありすぎるというか……。ユーラシア大陸では爆発をお家芸にしないと大国になれないんですかね?(もちろん冗談です)

その後も真面目に調査は続けられ、2013年になって「原因は隕石だ!」と断定されました。

ウクライナ・ドイツ・アメリカの合同調査団が、現場の泥炭から地球にほとんど存在しない鉱物を発見したのです。
墜落したのではなく、空中で爆発したことによりああいった奇妙な跡が残ったのだとか。ホント人が住んでる場所じゃなくて良かったですね。

ちなみに、ツングースカと同じ日に現在のウクライナにあるカガルルィークという村でも同様に隕石が落ちていました。
当時のウクライナはロシア帝国領だったので、帝政の終焉を予言しているかのように思えたかもしれません。

 

隕石衝突により酸性雨が降り、海を大幅に酸化させた!?

隕石の落下や空中爆発というのはそう珍しいことではなかったりします。

幸いなことに、記録に残っている隕石の中では大量の死者が出たというものがないので、あまり話題にならないのかもしれません。

2013年にロシアのチェリャビンスク州で隕石が落ちた際、発生したソニックブームによって建物の壁やガラスが壊れ、1000人以上の怪我人が出たというのが今のところ唯一の被害記録のようです。空の上までおそロシア。
真面目な話、国土が広くて陸地が多い分、当たる確率も高いということなのでしょうね。嬉しくありませんが。

しかし、隕石の被害者を人類に限定しなければ、結構シャレにならない話もあります。
多分ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うのですが、6550万年前の恐竜絶滅の原因は隕石ではないか?という説が最近では有力ですよね。

中米・ユカタン半島やインド西方の海底には巨大なクレーターがありまして、「これほどのクレーターができる隕石であれば、大量の塵を巻き上げて太陽光線を遮り、当時の動植物のほとんどを死に追いやることもあり得る」とされています。

米国アリゾナ州にあるバリンジャー・クレーターは直径約1.2~1.5キロメートルで深さ約170メートルという途方もない大きさ/Wikipediaより引用

また、最近では「隕石衝突により酸性雨が降り、海を大幅に酸化させたからだ」という派生説もあります。

これが正しければ、「隕石によって恐竜を含む当時生きていた動植物の75パーセントが絶滅した」という本当に笑えない話になってしまいますよね。

もしこのレベルの隕石が人の住んでいる地域に落ちたら……と考えるとぞっとしない話です。
今のところそこまでデカイ隕石が人間の居住地域に落ちたことはないようですが、それもそれで、なんだか落ちる場所を選んでいるかのようで気味が悪いですね。……いやいやまさか。

長月 七紀・記




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参考:ツングースカ大爆発/Wikipedia 2013年チェリャビンスク州の隕石落下/Wikipedia 隕石の空中爆発の一覧/Wikipedia

 




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