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その日、歴史が動いた 中南米

超絶インフレ・ジンバブエの歴史 そして250億ドル紙幣は1米ドルの価値になった

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名が知られるということは、基本的に好ましいこととされていますよね。
しかし、悪い方向で有名になるということも、現実には珍しくありません。諸々の犯罪はもちろん、天変地異や不慮の事故で、ということもあるでしょう。
本日はその中でも、人災によって世界中に名を知られたであろう、とある国のお話です。

1980年(昭和五十五年)4月18日は、ハイパーインフレで有名なジンバブエが独立した日です。

とても不名誉な知名度の上がり方ですが、その理由は(´・ω・`)なものなので、外部から見ても実に哀しいところ。
まずは例によって、世界地図を見るところからはじめましょうか。

【TOP画像】100兆ジンバブエドル/wikipediaより引用

 

12世紀頃には中国との交易もあった!?

ジンバブエはアフリカ大陸の南部、内陸にある国の一つです。
北西側から時計回りに、モザンビーク・南アフリカ共和国・ボツワナ・ザンビアに囲まれています。

面積としては日本より少し広く、人口は東京都+200万人くらい。日本の人口密度がいかに高いかがよくわかりますね。
何となく位置がイメージできたところで、歴史のお話に入りましょう。

例によって古代のことははっきりしませんが、紀元前2500年頃、現在「グレート・ジンバブエ」と呼ばれている遺跡の原型ができたといわれています。
この都市は金の輸出入における中継地点として栄え、少しずつ大きくなっていきました。インド洋や中国と交易をしていたことがわかっています。

12世紀頃には、このあたりに隣のボツワナとジンバブエの一部を含む「マプングブエ」という国ができました。
マプングブエとは「ジャッカルの住処」という意味なので、おそらく野生動物と共存したり、生命の危機を感じながら、人々は暮らしていたのでしょう。
マプングブエの遺構から中国産の青磁器などが見つかっており、中国と交易をしていただろうといわれています。

マプングブエもグレート・ジンバブエも世界遺産に登録されていますので、写真で見覚えのある方もいらっしゃるでしょうか。

マプングブエの丘/wikipediaより引用

 

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イギリスの植民地化で先祖の墓参りすら自由にできない

その後、これまたお隣のモザンビークと同じ国になったり、その(悪)縁でポルトガルと戦ったりしました。
モザンビークについては以前取り上げているので、よろしければ併せてどうぞ→過去記事:日本初の黒人サムライ「弥助」の出身地 モザンビークってどんなトコ? 【その日、歴史が動いた】

しかし、いつまでも白人を撃退し続けることは不可能でした。
19世紀後半にイギリスが諸々の理由でアフリカに進出すると、ジンバブエとまたまた別方向のお隣・ザンビアを併せて無理やり「ローデシア」という国にし、支配するようになります。
イギリスとしては当初は鉱山で儲けるつもりながら、あまりうまく行かなかったため、農業での利益と植民を狙いました。

後に銅鉱山が見つかり、イギリスの目的はほぼ達成されましたが、もちろん現地の住民にとっては迷惑な話です。
土地のほとんどが白人のものになり、元々いた住民は小作農としてこき使われるばかりか、先祖の墓参りすら自由にできないという時代が1965年まで続きました。
この時代は、年数にしておおよそ80年。日本でいえば、伊藤博文が初代内閣総理大臣になった頃から、東京オリンピックが開かれるくらいの期間にあたります。

 

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ゲリラ戦に持ち込み1980年にジンバブエ共和国を成立

しかし、第2次世界大戦が終わってから、少しずつ住民たちによって独立の気運が高まりました。
それでもイギリスは認めようとせず、現地政府の首相があくまで白人の優位性を主張した上に、「ローデシア共和国」として人種差別政策を進めます。
黒人たちはこれに対してゲリラ戦に持ち込んで徹底抗戦し、イギリス本国の調停が入った結果「定員100人の国会議員のうち、20人を白人枠にする」ことで合意しました。

こうして1980年に、現在のジンバブエ共和国が成立します。

が、鉱山狙いでコンゴに攻め込んでしっぺ返しを食らった上に、大統領が暗殺されてしまうという珍事が勃発。さらに、跡を継いだ大統領は白人から土地を強制徴収するというミスをしでかします。
「土地を元々の持ち主である黒人に返す」という点はいいのですが、近代的な農業ノウハウを教わらないまま追い出してしまったため、あとに残った土地は少しずつ荒れていってしまったのです。

そのため農業の生産がガタ落ちしたところに干ばつが起き、ジンバブエは壊滅的な食糧不足に陥りました。

食料がなければ他の産業も成り立たないわけで、その結果が2.31億%という人類史上まれに見るハイパーインフレです。これは第一次世界大戦後のドイツよりもすごい(ひどい)数値。
もはやパーセンテージの意味がありません、本当にありがとうございました(ありがたくない)。

首都・ハラレ/wikipediaより引用

 

8種類の外国通貨が使える 日本円もオーケー

結果、自国通貨の意味が消滅したジンバブエでは、現在8種類もの外国通貨が使えるという、国家丸ごとドン◯ホーテみたいな状態になっています。

主に使われているのはやっぱりというかなんというか米ドルで、近所で比較的安定している南アフリカ共和国の「ランド」も多く使われているとか。
他に使えるのは中国元、オーストラリアドル、インドルピーと、節操がないというかなんというか。
ちなみに、日本円も使えるそうです。使った人いるんでしょうか。トラブルが起きたときにいろいろ面倒そうですよね。

上記のミスをしでかしたのが現在の大統領なのですが、たびたびニュースになる通りアレな感じ(お子様向けカレー並にマイルドにした表現)なので、おそらく代替わりしないかぎり、現在の状況が続くのでしょうね……。
せめて死人が大量に出るような事態にはならないことを祈るばかりです。

某芸能事務所の社長や会長ではありませんが、老害極まりない現大統領はもう90代です。ジンバブエの皆さんには「待てば海路の日和あり」を信じて、頑張ってくださいと伝えたいところです。

長月 七紀・記

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参考:ジンバブエ/wikipedia

 

 





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