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【スケートの歴史】
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宮廷では紳士淑女もスケートに夢中なの
スキーは、実用的な移動手段であり、ヴァイキング戦士の間で勇者の証としてたしなまれました。
一方でスケートは、実用性よりも娯楽として好まれ、発展した側面があります。
例えば世界最古の「スケートクラブ」である「エディンバラスケートクラブ」は18世紀に誕生。
紳士も、淑女も、スケートに夢中になりました。
ちょっと錚々たる面々なので、スケートをたしなんだ有名人を書き出してみましょう。
フランス宮廷では、特に盛んであったようです。
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・神聖ローマ皇帝ルドルフ2世
イギリスの場合ですと、フランスに亡命し、王政復古で帰国したスチュアート王朝の君主が宮廷式スケートを伝えたとされています。
ヴィクトリア女王とその王配アルバートも、スケート旅行を楽しみました。
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もちろん王侯貴族だけでなく、庶民の間でも、スケートは冬場の娯楽として楽しまれていました。
「屋内アイスリンク」「スケート靴」が誕生
産業革命あとの19世紀は、スポーツにとっても大きな変革の時代でした。
それまで娯楽であった運動が、競技として洗練されていったのです。
スケートの場合は、技術革新も起こりました。
1844年には、イギリス・ロンドンにおいて世界最初の屋内アイスリンク「グラシアリウム」が登場。
コンクリートの上に、化学薬品を流したパイプをはりめぐらせたもので、クラブメンバーのみが利用可能でした。
当時最高級の、社交界のたまり場です。
13世紀には登場していていながら実用化が出来ていなかった金属製ブレード。
19世紀になって、ようやく高品質のものが生産できるようになります。
早い説では1850年、遅くとも1890年には、靴とブレードが一体化したスケート靴が誕生しました。
それまでは靴にくくりつけるもので、滑りやすさが格段に向上したのです。
まさに技術革新。
そして日本にスケートが入ってきたのは明治維新後のことでした。
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