7月2日は「うどんの日」。
讃岐うどんの香川県讃岐地方で田植えの終わる時期(7月2日頃)に「うどんを振る舞う風習があった」ことに由来するそうで(全国製麺協同組合連合会→link)。
蕎麦と同じく、温かくても冷たくても美味しい。
さらには家庭でも店舗でも、国内どこでも気軽に楽しめる。
まさに日本を代表する麺類の一つですが、その発祥となるとこれが意外なほど不鮮明であります。
本日は、うどんの歴史を見て参りましょう!
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中国からの伝来説と日本で生まれた説がある
うどんは、大まかに分けて「中国から伝わった」系の説と「日本で生まれた」説があります。
バリエーションが多いのは、やはり前者ですね。
例えば、こんな感じです。
古代~中世で伝わったとされ、「うどん」という言葉自体は、南北朝時代に出てきたとされています。
ただし、江戸時代には「うどん」以外に「うんどん」という呼び名もあったといい、実際、明治初期の辞書に「“うどん”は“うんどん”の略である」と書かれたものもあります。
ですので「うどん」で統一されたのは、少なくとも明治中期以降のことなのでしょう。
もちろん地域差もあるかもしれませんが。
ソバとウドンの差よりダシとツユの違い
「関東そば」に対する「関西うどん」。
そんなイメージも依然として根強いですが、絶対的なものでもありません。
立ち食い“そば”屋さんでもうどんを扱っていることは珍しくありませんよね。
歴史的に見ても、丹波地方(京都中部~兵庫県北東部あたり)でも蕎麦作りは盛んでしたし、江戸時代には信州から近畿北部に蕎麦が伝わって好まれたといわれています。
その逆に、江戸でもうどんはよく食べられていました。
どちらかというと「だし・つゆ」の差から来たイメージだと思われます。
現在でもたまに論争じみた話題になりますが、「関東は黒くて濃い味のつゆ」「関西は薄味で透き通ったつゆ」ですよね。
うどんを食べるときよく引き合いに出される気がするので、ついでに考察してみましょう。
ポイントは「だしの材料」と「土壌の違い」です。
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