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最上の戦国武将・鮭延秀綱! 勇猛実直な名将は御家騒動を長引かせ……

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「長男派vs次男派」で最上の家中が真っ二つ!

その逸話との前後事情は不明ですが、秀綱は慶長出羽合戦のハイライト・長谷堂城の戦いで、友軍とともに長谷堂城主の志村光安を救出しています。

それだけでなく、攻め手の上杉本陣に迫るほどの勢いで戦っていたとか。部下の討ち死にが先で、秀綱の活躍が後だったら胸アツな展開ですね。

この功績により、最上家が関が原の後57万石に加増された際、秀綱も1万石超えになりました。

しかし、それが彼の最盛期。
栄華は長くは続きませんでした。

この時期に最上家で跡継ぎ騒動の【最上騒動】が起き、秀綱も真っ逆さまに落ちていってしまうのです。

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実は、義光の存命中から

【長男の義康様が元気なんだから跡継ぎに決まってんだろ派】
vs
【家康に気に入られている次男の家親様に後を継いでもらうべき派】

という争いが起きていました。

そうこうしているうちに長男が謎の死を遂げ、さらに次男も亡くなり、しかたがないので次男の息子・義俊(義光にとっては孫・当時13歳)が三代目の山形藩主になります。

13歳といえば、戦国時代の感覚では「元服する年頃=大人の仲間入りをする頃」です。

が、それにしたってシッカリとした後見がいなければ、政治は務まりません。

危うんだ秀綱らは「代わりに義光様の四男・義忠様に継いでもらうべきだ」と考えます。もちろん義俊を擁立する派もおり、またしても最上家臣は真っ二つに割れてしまったのです。

草葉の陰で義光は泣いていたことでしょう。(´;ω;`)ブワッ

 

利勝に預けられ5000石 これ全部、部下にあ~げる

結局、この跡継ぎ騒ぎは当然の事ながらお家騒動として幕府に認識されます。

「お前らいつまで内輪もめしてんの? クビな」(超訳)

ということで改易の憂き目に遭いました。

お家を思ってより良い跡継ぎを選ぶはずが、揉め続けたせいで家を潰したという笑えない事態になってしまったのです。

義俊は近江大森藩(現・滋賀県東近江市)に領地替えされ、一応大名としての立場を保ちましたが、若くして亡くなったため結局廃藩になっています。義光は化けて出てもいい。

秀綱は、騒動の中心人物として所領を取り上げられ、土井利勝に預けられました。

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ここでも真面目にやっていたようで、その後は土井家に仕えて5000石をもらうまでになっています。

が、それは山形からついてきてくれた家臣に全て分けてしまい、自分は家臣の家を渡り歩いて暮らしていたとか。

「そんなバナナ(古い)」と思ってしまいますが、秀綱が亡くなった際、彼を偲んだ家臣たちがわざわざ新しくお寺を建てているので、たぶんガチです。

土井家が古河藩(現・茨城県古河市)に転封した際、秀綱もついていったため、このお寺も古河の地にあります。

名前もまんま「鮭延寺」です。
読み方は音読みで「けいえんじ」ですけども。

最近は、最上義光への評価が高まっています。

本人だけでなく近臣たちのお墓に手を合わせるのもいいかもしれません。

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長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
『戦国武将合戦事典』(→amazon
鮭延秀綱/Wikipedia
鮭延寺_(古河市)/Wikipedia

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