伊達政宗を語る上で絶対に欠かせないのがこの一幕であろう。
上洛命令を無視し続けながら、北条潰しのため秀吉が20万以上の軍を動員するのを見るや、慌てて行動開始。
ヘタすりゃ北条と一緒に潰されかねない状況に、政宗が用いた奇策が“死装束”を着て現地へ向かうことであった。
私の命は好きにしてください。
とまぁ、いかにもド派手で政宗的なエピソードであるが、関白としての格がある秀吉とて、奥州で調子ノリノリだった若造を簡単に赦し、面会するワケにもいかない。
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そこで自らの家臣たちに政宗を会わせることに……ということで戦国ブギウギ113話!
只今遅参!
◆死装束を着て現れる――という、芝居だとわかっていてもなかなか常人にはできないことをやってのける――政宗にとって、大事な面談相手が秀吉の信用する前田利家でした。
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若いころは、信長さんお気に入りの坊主をぶった斬って、家中の出入りを禁じられた利家さん(笄事件)。
歳をとっても、かつて無茶した自分を重ね合わせて、政宗のことを温かい目で見ていたような気もします。
なお、笄事件のあらましは下記の回をご覧下さい。
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許容
◆利家との面会で、伊達政宗は「千利休との茶席」を所望したと言います。
自らが殺されそうな場面で、洒落だとわかっていてもそんなことをのたまう。そんな政宗に、秀吉もついつい気になってしまい、結局赦すのです。
なお、仙石秀久さんも小田原参陣で許された一人ですが、その詳細は前回をご覧ください。
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